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サイトジェネラルタグとは?タグ取得方法やGTMへの設定方法を分かりやすく解説

更新日:2025年09月30日

サイトジェネラルタグとは?タグ取得方法やGTMへの設定方法を分かりやすく解説

サイトジェネラルタグは、
Yahoo!広告でコンバージョン計測やリターゲティングを行うために重要なタグです。

本記事では、
サイトジェネラルタグの基本からタグの取得方法、GTMを使った設定方法まで
分かりやすく解説します。

1. サイトジェネラルタグとは?

Yahoo!広告のサイトジェネラルタグは、
コンバージョン測定タグ・サイトリターゲティングタグ・コンバージョン測定補完機能タグを
統合的に管理・実行できるタグです。

また、
コンバージョン測定補完機能タグと組み合わせることで、
ファーストパーティCookie(広告主のWebサイトのCookie)を発行でき、
コンバージョン計測の精度向上が期待できます。

2. サイトジェネラルタグの活用メリット

Safariをはじめとする主要ブラウザのセキュリティ強化がされたことで、
従来のサードパーティCookieを利用したコンバージョン計測は制限を受けています。

代表的な例が、
AppleのITP(Intelligent Tracking Prevention)です。

これにより従来のコンバージョンタグでは計測精度の低下が問題視されています。

この課題に対してサイドジェネラルタグは、
広告主のWebサイト自身がファーストパーティCookieを発行する仕組みを活用します。

これにより、
ブラウザのプライバシー保護機能の影響を受けにくくなり、
従来のコンバージョン計測を補完して精度向上につなげることができます。

3. サイトジェネラルタグの取得・設置方法

サイトジェネラルタグ
(および、サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグ)は、
全アカウント共通のタグのタグになっています。

そのため、
検索広告、ディスプレイ広告の両方を利用している場合でも、1ページ1つ設置すればOKです。

コンバージョン補完機能を有効にするには、まず自動タグを設定する必要があります

その後、
コンバージョン測定補完機能タグ付きのサイトジェネラルタグ
(サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグ)
をサイトの全ページに設置する必要があります。

3-1. 自動タグの設定

自動タグの設定はコンバージョン測定の補完機能を有効にするために必要です。

自動タグを設定すると、
ユーザーが広告をクリックした際、最初に遷移するURLに
「YCLID」パラメータ(「yclid=xxxxxxxxx」)が付与されます。

自動タグの設定方法は下記の通りです。

■ 自動タグの設定方法

①  Yahoo!広告管理画面を開き、サイドメニューの「アカウント設定」をクリック②「編集」をクリック
③  自動タグ設定の「設定する」にチェックを入れ、「保存」をクリックして完了※[3-1. 自動タグの設定]での画像引用(出典:Yahoo!広告ヘルプ 自動タグ設定について

3-2. タグの取得・設置

自動タグを設定したら、
サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグを取得し、全ページへ設置します。

サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグの取得方法は下記の通りです。

■ タグの取得・設置方法

①  広告管理ツール右上の「ツール」をクリック
②「ライブラリー」の「コンバージョン測定」をクリック
③「測定タグ」欄の「タグを表示」をクリック※コンバージョン設定がまだの場合は、「+コンバージョン設定を作成」からコンバージョンを設定してください。

④「サイトジェネラルタグとコンバージョン測定補完機能タグを設置する」を選択
⑤「ローカルストレージオプションを利用する」にチェック
⑥  右下の「タグをクリップボードにコピー」をクリックしてタグを取得⑤  取得したタグをウェブサイト内の全ページに設定して完了

■ 留意点

  • ウェブサイト内の全ページの<HEAD>タグ開始直後かつ
    コンバージョン測定タグの前に設置すること
  • すでにサイトジェネラルタグのみ設置されている場合、
    サイトジェネラルタグを削除し、今回のタグを設置すること

※[3-2. タグの取得・設置]での画像引用(出典:Yahoo!広告ヘルプ コンバージョン測定の補完機能について

3-3. ローカルストレージオプションとは?

ローカルストレージとは、
Cookieとは別の「ブラウザーに存在するデータ保存領域」です。

これを利用することで、
一部のOSにおけるコンバージョン測定可能期間を最大7日まで延長できます。

より正確なコンバージョン測定が可能になるため、
ローカルストレージオプションの利用が推奨されています。

3-4. クロスドメインの場合の設定方法

ウェブサイトがクロスドメインの場合は、以下の設定が必要です。

コンバージョン測定タグを設置したページと同一ドメイン内のページに、
サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグを設置します。

サイトジェネラルタグとコンバージョン測定補完機能タグを動作させるためには、
「yclid」パラメータが必要です。

そのため、
①でタグを設置したページに対して「yclid」パラメータを引き継ぐ設定を行います。

■ 設定イメージ

パラメータの引き継ぎ方法は、
ウェブサイトの構成によって異なるため、サイト管理者に相談しましょう。

4. サイトジェネラルタグ設置に関する注意点

サイトジェネラルタグは、
各ページに1つ設置するだけで他のタグをまとめて実行できます

仮に複数設置されていても問題はありません

ただし、
設置の際にはいくつか注意点があります。

以下のポイントを把握しておきましょう。

■ <HEAD>タグ開始直後に設置

確実にタグを実行させるため、
サイトジェネラルタグ(および、サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグ)は
<HEAD>タグ開始直後に設置しましょう。※A~Dのタグを全て設置する場合、「A→B→C→D」の順序で設置することが推奨されています。

■ コンバージョン測定補完機能タグの設置位置

コンバージョン補完機能を有効にするため、
コンバージョン測定補完機能タグは、コンバージョン測定タグの前に設置しましょう。

■ サイトジェネラルタグの設置はマスト

サイトジェネラルタグを設置していない場合、
他のタグは実行されないため、
サイトジェネラルタグと各種タグは必ずセットで設置
しましょう。※画像引用(出典:Yahoo!公式サイト サイトジェネラルタグについて

5. GTMでのサイトジェネラルタグ設定方法

Googleタグマネージャー(GTM)を使用してサイトジェネラルタグを管理することで、
タグの一元管理と効率的な運用が可能になります。

GTMでの設定は2パターンあります。

以下より、それぞれ説明します。

  • 「カスタムHTML」を使う方法
  • 「タグテンプレート」を使う方法

5-1. 「カスタムHTML」を使う方法

①  GTM管理画面のサイドメニュー「タグ」を選択
②「新規」をクリック

③  タグの名前を「サイトジェネラルタグ」など分かりやすい名前に設定
④「タグの設定」をクリック
⑤「カスタムHTML」をクリック

⑥  ここで管理画面から取得したタグを貼り付け
※タグの取得方法は「3-2. タグの取得・設置」をご覧ください。
⑦  任意で「document.write をサポートする」にチェックを入れる
⑧「トリガー」をクリック
⑨「All Pages(ページビュー)」を選択
⑩「保存」をクリック
⑪「公開」して完了

5-2. 「タグテンプレート」を使う方法

①  GTM管理画面のサイドメニュー「タグ」を選択
②「新規」をクリック
③  タグの名前を「サイトジェネラルタグ」など分かりやすい名前に設定
④「タグの設定」をクリック

⑤「コミュニティテンプレートギャラリーでタグタイプをさらに見つけましょう」をクリック
※すでにサイトジェネラルタグのテンプレートを追加済みの場合、この工程はスキップしてください。

⑥  検索窓で「サイトジェネラルタグ」と検索
⑦「Yahoo広告 サイトジェネラルタグ」をクリック
⑧「ワークスペースに追加」をクリック
⑨「トリガー」をクリック
⑩「All Pages(ページビュー)」を選択
⑪「保存」をクリック
⑫「公開」して完了

5-3. GTM設定に関する注意点

GTMで他のタグ(リターゲティングタグ、コンバージョン測定タグ)を設置する場合は、
タグの順序設定を行う必要があります。

その理由は、
サイトジェネラルタグは他のタグよりも上に設置(一番最初に発火)する必要があるからです。

以下よりタグの順序設定について、具体的な方法を解説していきます。

■ タグの順序設定方法

①  Yahoo!広告の各種タグの設定画面から「詳細設定」をクリック
②「タグの順序付け」をクリック③「○○タグが発効する前にタグを配信」を選択④「タグを選択」をクリック
⑤  右上の検索窓で「サイトジェネラルタグ」を検索するなどして
→ 作成済みのサイトジェネラルタグを選択
⑥「保存」をクリック
⑦ その他のYahoo!広告タグについても、同様にタグの順序付け設定を行う
⑧「公開」して完了
※[5. GTMでのサイトジェネラルタグ設定方法]での画像引用(出典:GTM管理画面

6. まとめ

サイトジェネラルタグは、
ブラウザのプライバシー保護が強化される中で、
Yahoo!広告のコンバージョン計測を補完するための重要な仕組みです。

正しく導入・活用することで、
計測精度を維持しながら適切なデータに基づく広告運用が可能になります。

その結果、
ROIの改善やマーケティング効果の向上につながる可能性があります。

導入を検討している方は、自社の運用体制に合わせて早めに準備しておくと安心です。

※本記事は当社の見解を含んでおり、効果や成果を保証するものではありません。
※本記事の参考:
Yahoo!広告ヘルプ コンバージョン測定で設置が必要なタグについて
Yahoo!広告ヘルプ 自動タグ設定について
Yahoo!広告ヘルプ コンバージョン測定の補完機能について
Yahoo!公式サイト サイトジェネラルタグについて

この記事を書いた人

2023年に株式会社インフィニティエージェントへ入社。 大学4年生から内定者インターンとして広告運用の実務を経験してきました。 現在は、広告運用で培った経験を活かし、SNSやメディアの運営に奮闘中です。 毎年必ず海外旅行に出かけるほどの旅行好きで、新しい文化や価値観に触れることが大好きです。

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