Facebookは、SNSの先駆けでもあり、実名制で活用できることからビジネスツールとしても重宝されているSNSです。
実名登録である点は、マーケティングや広告プロモーション施策にも効果が期待できます。代行会社に依頼することで、自社で運用するよりも効果を高めることも期待できます。
今回は、Facebookの運用を代行するメリット・デメリットをはじめ、依頼先を選定する上でのコツなどについてポイントを中心に紹介していきます。
Facebookの運用代行とは?
そもそもFacebookの運用代行とは、自社に代わってFacebookのアカウントを運用するサービスのことを指します。
依頼先には広告代理店やコンサルティング会社をはじめ、Facebookを専門に取り扱う運用代行会社も存在します。
このような運用代行会社では、基本的にFacebookのアカウント設定から投稿内容・コンテンツの企画や制作、投稿用の写真など素材の作成、投稿代行の他、フォロー数やイイね!、シェア、コメントといったユーザーからの反応の計測など様々な業務を依頼することが可能です。
ユーザー行動の多様化や、ブームやトレンドといった流行の短期化が進む昨今において、市場や競合他社などの動向を注視するとともに、PDCAサイクルを回しながら効果検証を行い、運用効果を最大化させていく必要があります。
このような業務を通常業務と兼用していくには工数もかかり、且つ専門的な知識やノウハウなども求められます。
自社で運用するのではなく、運用代行会社を活用することで、業務効率化を図るとともに費用対効果を高めることも期待できます。
また、Facebookのアカウント運用だけでなく、Facebook内の広告出稿を代行依頼する場合もあります。
この場合には、アカウント運用に特化した代行会社ではなく、広告代理店に依頼するケースも存在します。
Facebookを運用代行することのメリット
Facebookのアカウント運用を代行会社に依頼することで、以下のような効果が期待できます。
①効果に繋がりやすい
Facebookの運用を、代行会社に委託することで認知度向上やブランディング、コンバージョン獲得といった効果に繋げる可能性を高めることが期待できます。
効果に繋げるためには、投稿内容の企画やクリエイティブの作成、ターゲットの設定など、自社の業種業態や商材の特性、サービスの目的に応じたアプローチが求められます。
一から運用していく場合には、経験や実績が無いため、手探りで試行錯誤していく必要があります。
これが代行会社であれば、専門的な知識やノウハウだけでなく、同業他社をはじめとする実績や経験も豊富にあります。経験にもとづく施策を行うことで、社内で一から始めるよりも効率的に効果に繋げることが期待できます。
②コアな業務に注力することが可能
Facebookの運用には、アカウント設定から投稿内容・コンテンツの企画や制作、投稿用の写真など素材の作成、投稿代行の他、フォロー数やイイね!、シェア、コメントといったユーザーからの反応の計測など様々な業務が存在します。
コメントの返答などフォロワーとのコミュニケーションも行うと、ユーザーサポートのように毎日時間がとられることになります。
アカウント運用を専門に行うのであればまだしも、一般的に通常業務と兼用で行うケースが多くなります。
そうなると、業務量が増え、効率が低下し、本来のコア業務に影響を及ぼす可能性も起こり得ます。代行会社に依頼できれば、ポイントごとの確認や共有に注力することで、アカウント運用を効率化させることが可能です。
③炎上リスクの軽減
Facebookに限らず、SNSには投稿内容が炎上するリスクも生じます。
炎上に繋がる要因には、投稿内容のミスや軽はずみな投稿など、SNSの運用が初心者の場合に多く起こる傾向にあります。
企業のFacebookアカウントの運用は、個人アカウントの内容とは異なります。知識やノウハウ、経験などが少ない場合には、代行会社に依頼することで、炎上リスクを軽減させることも可能です。
また、Facebookの代行会社であれば、万が一トラブルが起きた場合にも経験や実績に伴う対処法が用意されている傾向にもあります。
仮に炎上に至った場合であっても、専門の弁護士などと提携しているケースもあるため、法的手続きを取ることもできます。
④客観的な視点に立ったアカウント運用
自社の商材やサービスをFacebookにて訴求していくと、営業的なアピールのみに特化しすぎてしまい、思うようにフォロワーやいいね!が集まらない可能性もあります。
FacebookをはじめとしたSNSは、ユーザーに共感や信頼を与えることで興味関心を促し、ファン化に繋げることが期待できます。
そのため、自社の商材やサービスばかりを訴求するだけでは共感には繋がりにくく、客観的な視点に立った情報発信が求められます。
このようなアカウント運用における課題や改善策を見出す上で、代行会社に依頼することは効果的です。
客観的にアカウントを考察してもらうことで、認知度向上やコンバージョン獲得に繋げることも可能になります。
Facebookを運用代行することのデメリット
これからFacebookの運用を代行会社に依頼することを検討している場合には、以下の項目は注意点として押さえておくと効果的です。
①費用が発生する
Facebookのアカウント運用や広告クリエイティブの作成などを代行会社に依頼すれば、当然ながら費用が発生します。
この費用には、アカウント運用代行費やクリエイティブ制作費、広告運用代行費、運用コンサルティング費など、勘定科目は多岐に渡りますが、いずれも外注費となります。
金額感は委託先の代行会社によって異なります。
なお、一般的にクリエイティブの制作であれば制作物に応じた費用となりますが、アカウントの運用やコンサルティングとなると毎月コストが発生する形になります。
また、事前調査や分析、レポート作成など別途追加のオプション費が発生する場合もあるため、事前に確認しておく必要もあります。
これらの項目を社内で内製することができれば、外注費を削減することは出来ますが、一方で人件費が発生します。自社のリソースや代行会社に求めるものなどとあわせ比較検討していくことが重要です。
②社内にノウハウを蓄積させにくい
代行会社にアカウントの運用やクリエイティブの制作などを依頼すれば、成果に繋がるFacebookの運用に繋げることが期待できます。
ただ、全てを代行会社に委託すると、成果が期待できる反面、自社内に知識やノウハウが蓄積されにくい傾向もあります。
例えば、代行会社にアカウント運用を委託し、一定の成果が出たタイミングで契約を終了した場合、それまでのような効果に繋がらないケースも起こり得ます。
投稿のコツやテクニック、ノウハウが無い状態でアカウント運用を続ければ、フォロワーはどんどん減っていく可能性は高まります。
代行会社に依頼しつつも、ある程度の情報は共有しながら、自社内に知識やノウハウを溜めていくことが重要です。
③必ずしも成果が出るとは限らない
代行会社に依頼すれば、必ず成果に繋がるという訳ではありません。経験や実績が豊富な代行会社であっても、効果に繋がらず終わるケースもあります。
基本的に、一定の成果を保証するFacebookの代行会社はなく、仮に失敗に終わったとしても、代行依頼した分の費用は発生します。
自社の目的や業種、ターゲットなどと代行会社の相性が合わないことも多々あります。効果が出ないまま依頼し続けても、無駄なコストが発生するだけで意味がありません。
そのため、半年や1年などある程度の期間を設定し、代行会社を見直していくことも効果的です。
Facebookの運用代行を依頼する際の費用相場
代行会社に依頼する場合の費用は、何をどこまで依頼するかによって異なります。
一般的にアカウントの運用のみを依頼する場合には、投稿内容の頻度や、クリエイティブ作成のクオリティなどによっても異なりますが、月10万円から30万円程度が多くなります。
ユーザーからのコメントに対する返答など、コミュニケーションの代行まで絡むと別途オプション費が発生する可能性もあります。
また、事前調査やレポート作成もオプションとなる傾向にあります。
その他、Facebook広告の出稿・管理代行を依頼する場合には、一般的に出稿費の20%が代行費となる傾向にあります。
こちらも、最低出稿費用や管理費が別途設定されている場合もあるため注意が必要です。
Facebookの運用代行会社を選定するポイント
SNS需要の高まりに伴い、Facebookの運用代行会社も様々登場してきています。このような中で、どこに依頼すればいいのか検討する際には、以下の点をあらかじめ考慮しておくと効果的です。
①実績や経験が豊富か
Facebookの運用を成功に導くためには、知識やノウハウはもちろんのこと、実績や経験が豊富な代行会社に依頼することが重要です。
ユーザー行動の多様化や流行の短期化が進む中で、どういった投稿やクリエイティブが効果的なのか、一から試行錯誤していくことには限界があります。
過去に同じ業種や関連会社による成功事例などがあれば、効率的に成果に繋げることが期待できます。自社の商材やサービスに近い競合他社や関連会社による実績が豊富か確認し、比較検討していくと効果的です。
②代行会社の対応範囲や費用が明確か
代行会社の対応範囲を確認しておくことも重要です。Facebookの代行会社は多岐に渡り、取り扱うサービスも異なります。
何をどこまでサポートしてもらえるか、事前に確認しておかなければ、自社のマーケティングやプロモーションにおける目的に対応できない場合も起こり得ます。
例えば、Facebookの広告出稿・管理にのみ対応している会社であれば、アカウントの運用を依頼しても対応してもらえません。
また、投稿内容は月10本までで、それ以上はオプション費が発生する場合もあります。このようなケースも想定し、代行会社の対応範囲や費用が明確か確認しておくと効果的です。
③スムーズなコミュニケーションが取れるか
Facebookに限らず、制作会社や代理店、コンサルティングの担当者との連携は、マーケティングやプロモーション施策を円滑に進める上で欠かせません。
企業として多くの実績があったとしても、実際の担当者には経験やノウハウが少ないケースもあります。
逆に、実績が豊富な担当者が付けば、Facebookの運用を効率的且つ効果的に進めることも期待できます。
Facebookに代表されるSNSは、リアルタイムでユーザーとコミュニケーションができるため、スピーディーな対応が求められます。
そのため、代行会社のレスポンスの速さや、担当者の知識、ノウハウなどとあわせ、自社との相性などもビジネスを行う上では重要な指標となります。
まとめ
Facebookは、実名制のSNSであることから国内で利用するユーザーも多く、マーケティングや広告プロモーション施策としても活用されています。
成功に繋げるためには、専門的な知識やノウハウだけでなく、実績や経験が豊富な代行会社に依頼することも効果的です。
当然ながらコストは発生しますが、炎上リスクを防いだり、コンバージョン獲得に繋げる上でも大きな効果が期待できます。
今回紹介した内容も参考に、Facebook代行会社を効果的に活用し、運用効果を高めていきましょう。