「広告を配信する地域は東京都と千葉県と神奈川県に絞ります」広告の運用をしている方であれば、一度は設定したことがあるであろう地域設定。
ですが、なぜ広告の配信地域が指定出来るのでしょうか?
Facebook広告であれば、アカウントの開設の際に住んでいる地域情報などを入力しているため、入力情報から地域を判別していることが容易に想像できます。しかし、Google広告やYahoo!広告はどうでしょうか。個人情報を入力した覚えがありませんよね。
今回は、どのようにして顧客情報を入手しているのかを解明すべく、Google広告、Yahoo!広告、Facebook広告、LINE広告、Twitter広告の各媒体がどのように顧客情報を入手しているか担当者に聞いてみました!
Google広告の場合
Google広告の場合は、検索広告とディスプレイ広告で異なります。下記で詳しく説明していきます。
1-1.検索広告の場合
検索広告の場合は、基本的にユーザーの所在地や検索履歴、検索行動にもとづいて分析し、広告を表示しているそうです。
特に部分一致の場合は、ユーザーが見たランディングページの内容、過去の検索やユーザーの所在地、同じ広告グループに含まれているキーワード、見込まれるパフォ―マンスなど様々な要素を鑑みて、ターゲットとしているユーザーに広告を配信しています。
1-2.ディスプレイ広告の場合
ディスプレイ広告の場合はGoogleログイン状態でのユーザ―の情報、Googleの各種サービスと、300万を越えるパートナーサイトやアプリユーザー行動を分析して、ユーザーの興味関心を判別しているのだそうです。
Googleにログインしたときの情報も参考にされているとのことで、ユーザーが位置情報をオンにしている場合に収集される情報を基にしています。
Google広告は総合的に様々な要素からターゲットを判別しているといえます。
Yahoo!広告の場合
Yahoo!広告については、端末の位置情報(ユーザーの所在地)やユーザーの過去の検索履歴や過去の所在地などをもとに判定しているとのことです。
また、Yahoo!IDの情報も判定に含まれているそうです。社内、社外問わず開示されていない情報となり、詳しい情報についてはお聞きすることが出来ませんでした。。。。
Facebook広告の場合
Facebook広告の場合は、問い合わせの際は明確に答えを貰うことは出来なかったものの、皆さんがご存じの通りアカウントを立ち上げる際に登録するユーザー情報からターゲティングを行っていると考えられます。
年齢や居住地を登録している場合もあるため、ターゲティングの精度が高いと思われます。
LINE広告の場合
LINE広告の場合は、LINEファミリーサービス(ゲームアプリ、ツールなど)において、LINEユーザーが登録した性別、年齢、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴、LINEコンテンツの閲覧傾向やLINE内の広告接触情報をもとにしています。
地域についてはアプリ起動時の位置情報により判断をしています。ですが、位置情報を許可していないユーザーについてはみなし属性となるそうです。
位置情報を取得可能であるユーザーへは市区町村まで、位置情報を取得出来ないユーザーへは都道府県までのターゲット設定が適応されます。
購買経験については、実購買の発生した購買場所を、個人を特定しない形式で参考としており、携帯キャリア/OSについてはみなし属性ではないものの、詳細は非公開となっています。
Twitter広告の場合
Twitter広告では、地域の場合IPアドレスや端末測位(GPSなど)の位置情報、Wi-Fiに含まれる位置情報、ユーザーがツイートに含めた位置情報など、様々なデータを複合して位置を推定しているそうです。
性別はTwitterアカウントの設定情報から推測しており、その他にもフォロー傾向や興味関心といった様々な要素を複合的に処理して推定されているとのことです。
まとめ
今回はGoogle広告、Yahoo!広告、Facebook広告、LINE広告、Twitter広告の5社に問い合わせをしてみましたが、どの媒体社もはっきりと回答、、までとはなりませんでした。
どの媒体も様々な要素から複合的にデータを処理し、ユーザーをターゲティングをしていることは間違いないと思われます。
今後もサードパーティ―クッキーの影響でリターゲティングが難しくなることが予想されますが、APIの連携以外にも様々な対策法が出てくるのではないでしょうか。
今後も各媒体のターゲティングについては注目が必要です!