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【実行戦略】マーケティングで重要な4Pとは?意味や活用時のポイントを解説

更新日:2024年02月19日

【実行戦略】マーケティングで重要な4Pとは?意味や活用時のポイントを解説

マーケティング手法について考える際は、4P分析が効果的といわれていますが、なかにはどのようなものなのか把握しきれていない方もいるのではないでしょうか。

この記事では、マーケティングで活用される4Pについて要点やポイントなどをまとめていきます。

効果的なマーケティング手法の立案や実行を目指している方はぜひ参考にしてみてください。

1.マーケティングで活用される4Pとは?

マーケティングで活用される4Pについて、以下の内容を解説していきます。

・4Pの概要
・4Cとの違いについて

それぞれの内容について理解を深めていきましょう。

1−1.4Pの概要

マーケティングの4Pは、施策の立案や実行をする際に活用される方法です。

以下の4項目の頭文字をとっています。

・Product(製品)
・Price(価格)
・Promotion(宣伝)
・Place(流通)

自社製品や販売方法について効率的な分析を行い、ニーズや市場に合わせた手法を導き出せます。

ユーザーの購買行動や競合の動向変化に対応するために重要なフレームワークです。

1−2.4Cとの違いについて

4Pは売り手側の目線に立っていますが、4Cは以下のように買い手側の視点から分析を行います。

・Customer Value(顧客価値)
・Customer Cost(顧客のコスト)
・Communication(顧客とのコミュニケーション)
・Convenience(顧客にとっての利便性)

市場が成熟した現代では、企業側だけでなく顧客目線での分析も加味することが重要です。

4Pだけだと客観的な視点に欠ける可能性もあるため、2つのフレームワークを有効活用しましょう。

2.4Pの要点

前述したように、4Pは以下4つの項目に分かれます。

・Product(製品)
・Price(価格)
・Promotion(宣伝)
・Place(流通)

4つの要点について理解を深めていきましょう。

2−1.Product(製品)

Productの項目では、自社の製品・サービスについて分析や設計を行います。

どのようなユーザーが利用するのかを考慮しながら、コンセプトやパッケージ、保証・サポートなどについても策定しましょう。

また、自社の製品について分析を行う際は、競合との差別化ポイントもチェックして自社独自の強みを導き出すことも大切です。

2−2.Price(価格)

4PのPriceでは、提供する商品・サービスの価格設定を行います。

設定方法は複数あるため、マッチするものを選択しましょう。

例えば、自社で消費しているコストを基準にするパターンや、競合の価格設定を参考にするケースもあります。

利益に影響を与える重要な要素なので慎重に選ぶことが大切です。

2−3.Promotion(宣伝)

Promotionでは、どのように顧客に情報を届けるのか検討します。

広告やセールスプロモーションなどさまざまな方法が考えられるので、予算や目的に合わせて選びましょう。

取り扱っているジャンルによっては、Web上の手法だけでなく、店舗での実演販売なども考慮に入れることがおすすめです。

2−4.Place(流通)

Placeでは、商品の流通経路について考慮します。

自社から直接顧客に届ける場合もありますが、環境が整っていない場合は卸業者や小売業者を通すので一定の費用が必要です。

仲介業者が増えるほど管理も難しくなっていくので、広げたいエリアやターゲットのニーズに合わせて最終的な決定を行いましょう。

3.4P分析を実施するまでの流れ

4P分析を実施するまでの流れは以下の通りです。

  1. 自社商品や市場について把握する
  2. マーケティング戦略を立案する
  3. 4P分析で施策に落とし込む

順番に解説していきます。

3−1.自社商品や市場について把握する

マーケティングを実施する前に、自社の商品や市場について把握します。

世の中の動向について分析できるPEST分析や、自社の強み・弱みを把握するためのSWOT分析などを活用しましょう。

フレームワークを活用することで、誰にどのような商品をどうやって届けるべきなのか明確になっていきます。

3−2.マーケティング戦略を立案する

商品や市場などについて理解が深まったら、次はマーケティング戦略の立案を行います。

ターゲティングや自社の立ち位置を見極められるSTP分析を活用することがおすすめです。

利益を上げられるポジションを見つけることが大切なので、分析は丁寧に行いましょう。

3−3.4P分析で施策に落とし込む

最後に、4P分析で具体的な施策に落とし込んでいきます。

宣伝や流通方法まで設計し、想定するターゲットに対してどのように商品を売るのか策定していきましょう。

合わせて、4C分析から顧客目線の分析も行うことがおすすめです。

4.マーケティングで4P分析を実施する際に考慮すべきこと

マーケティングで4P分析を実施する際は、以下の点に考慮しましょう。

・4Pそれぞれが連携していることを意識する
・顧客の目線で4P分析を行う
・業態によっては他の分析方法も取り入れる

3つの項目について解説していきます。

4−1.4Pそれぞれが連携していることを意識する

4P分析の4つの項目は、それぞれが独立しているのではなく、連携したものとして考えましょう。

高級志向で限定感のある商品を取り扱うのであれば、流通経路を広く設定せず、価格も低すぎないように設定する必要があります。

統合された状態になっているか確認しながら各項目を決定することが大切です。

4−2.顧客の目線で4P分析を行う

4P分析は、製品や価格について売り手目線に立って考える手法です。

分析をする際に企業の目線に偏ってしまう可能性もあるため、前述した4Cなども活用して顧客目線で設計や分析を実施しましょう。

高機能で便利な商品を目指すことは重要ですが、求めるユーザーがいなければ意味をなさないため顧客目線は重要なポイントです。

4−3.業態によっては他の分析方法も取り入れる

4P分析は特にメーカーのマーケティング手法として取り入れられることが多いです。

サービス業など業態によっては、他の分析方法も取り入れましょう。

例えば、サービス業に適した分析方法として、既存の4P分析に3つの項目を追加した7P分析が存在します。

・People(人)
・Process(プロセス)
・Physical Evidence(物的証拠)

サービスを提供する人の熟練度や商品を提供するまでの体験が追加され、目に見えない価値が可視化されていることが特徴です。

5.マーケティングで4P分析を活用する際のポイント

4P分析を活用する際のポイントは以下の4つです。

・ユーザーのニーズを盛り込んだ製品を目指す
・複数の販売経路を用意する
・競合や利益を考慮した価格設定を心がける
・訴求ポイントを絞り込んで販促活動を実施する

効率的に活用できるように、上記についてもそれぞれ把握しておきましょう。

5−1.ユーザーのニーズを盛り込んだ製品を目指す

競合に負けない商品を作るためには、ユーザーのニーズを盛り込むことが大切です。

設定したペルソナが求めている理想像をもとに、取り扱っている商品のクオリティはもちろんのこと、アフターサービスにも気を使いましょう。

短期間で使用される商品の場合はバリエーションや価格が重要視されますが、長く利用される耐久消費財は、特に充実したフォローが求められます。

5−2.複数の販売経路を用意する

ユーザーの購買行動が複雑化している現代では、ネットや実店舗など販売経路を複数用意しておくことが大切です。

また、販売経路は顧客に商品を届けるだけでなく、ブランドイメージにも影響を与えます。

例えば、コンビニやスーパーなど身近な場所に置いてある商品と専門的なショップにしか用意されていないものだと印象が変わるため、販売のしやすさだけでなく総合的に経路を設定することが大切です。

5−3.競合や利益を考慮した価格設定を心がける

適切な価格設定は特に難しい項目ですが、競合や利益、市場を考慮して設定することが大切です。

クオリティが高くても、競合より価格が高ければ販売が困難になります。

また、利益を考えずに販売を促進すると、多売薄利に陥ってしまうケースも往々にしてあります。

需要を満たしたうえで、競合よりも手に取りやすく、利益も得られるような価格設定を導き出しましょう。

5−4.訴求ポイントを絞り込んで販促活動を実施する

商品を販売する際は、訴求ポイントとなるベネフィットを絞り込んで伝えることが重要です。

「ドリルを売るには穴を売れ」という考えがあるように、商品の購入を検討しているユーザーは、その先に得られる結果を重要視しています。

機能性など商品の優れているポイントだけでなく、メリットも具体的に訴求しましょう。

6.まとめ

いかがでしたか?

4Pマーケティングは、製品・価格・宣伝・流通について分析や設計を行うためのフレームワークです。

マーケティング手法の立案や実行を行う際に有用な手法なので、どのように施策に落とし込むべきなのか迷っている方は導入してみましょう。

この記事を書いた人

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