
Yahoo!ディスプレイ広告では日本最大級の媒体であるYahoo!を中心に広くアプローチできます。
掲載場所や配信方法など様々なターゲティングも設定でき、運用次第では費用対効果の高いものにすることも可能です。
今回は、Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)の基本的な概要から配信方法、効果に繋げるコツなどについてポイントを中心に紹介していきます。
1.Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)とは?
2. Yahoo!ディスプレイ広告の仕組み・配信方法
2-1. 予約型
2-2. 運用型
3. Googleディスプレイ広告(GDN)との違い
4. Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)のメリット
4-1. 画像や動画による視覚・聴覚に向けたアプローチ
4-2. 認知度拡大やブランディングにおける高い効果
4-3. 細かなターゲティング設定による費用対効果の向上
5. Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)のフォーマット
5-1. サイトリターゲティング
5-2. サーチキーワードターゲティング
5-3. プレースメントターゲティング
5-4. オーディエンスリストターゲティング
5-5. 類似ユーザーターゲティング
6. Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)の効果を高めるポイント
6-1. 目的やターゲットの明確化
6-2. 定期的な効果検証とブラッシュアップ
6-3. ターゲティング設定の見直し
7. まとめ
1. Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)とは?
そもそもYahoo!ディスプレイ広告は、Yahoo!社が提供しているWeb広告の一つです。
Yahoo! Display Ad Network(YDA)とも呼ばれています。
Yahoo! JAPANやYahoo!ニュース、ヤフオク!といったサイトをはじめ、Yahoo!メールなどのツール上にも広告掲載させることが可能です。
さらに、ExciteやAll About、NAVER、COOKPADなどYahoo!が提携している大手メディアにも広告出稿ができます。
通常リスティング広告であれば、テキストのみの訴求に限定されますが、テキストだけでなく画像バナーや動画でも展開可能です。
様々な手法でユーザーにアプローチできるため、認知度向上やコンバージョン獲得に繋がる可能性も高まります。
2. Yahoo!ディスプレイ広告の仕組み・配信方法
Yahoo!ディスプレイ広告では、主に「予約型」と「運用型」の2つのプランが用意されています。それぞれの特徴について紹介していきます。
2-1. 予約型
予約型のYahoo!ディスプレイ広告では、あらかじめ媒体の掲載枠を指定し、一定期間掲載し続けることが可能です。
一般的にはTOPページの右上などにスクエア型で表示される画像バナーの枠が対象となります。
多くのユーザーの目にふれる機会が高いため、クリエイティブによってはインパクトを与えることが期待できますが、一方で出稿費用が高くなる傾向にもあります。
2-2. 運用型
運用型のYahoo!ディスプレイ広告は、予約型とは異なり特定の枠をあらかじめ指定するのではなく、様々な媒体に効果検証しながら広告出稿できる手法となります。
広告がクリックされて初めて課金対象となるクリック課金制となり、最適化を図りながら運用していくことで、費用対効果を高めることも可能です。
3. Googleディスプレイ広告(GDN)との違い
Yahoo!ディスプレイ広告と近しい手法に、Googleディスプレイ広告(GDN)というものも存在します。
どちらもディスプレイ広告となるため、基本的な手法やメニュー、ターゲティング設定などは同じで、大きな違いとしては広告配信先媒体となります。
Googleディスプレイ広告では、主にGoogle社の提供するニュースサイトやGmailといったツール上をはじめ、提携する200万以上のサイトにも広告出稿できます。
また、動画共有プラットフォームのYouTubeにも広告配信が可能です。
これに対してYahoo!ディスプレイ広告では、Yahoo! JAPANをはじめとする提携サイトが対象となるため、Googleではカバーしきれない媒体にアプローチすることができます。
スマートフォンの普及などもあり、現在GoogleとYahoo!のユーザー属性はあまり違いがありません。
4. Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)のメリット
次に、Yahoo!ディスプレイ広告のメリットについて紹介していきます。
Yahoo!ディスプレイ広告は、導入・活用していくことで以下のような効果が期待できます。
4-1. 画像や動画による視覚・聴覚に向けたアプローチ
Yahoo!ディスプレイ広告では、テキストだけでなく画像や動画による広告クリエイティブでアプローチができます。
リスティング広告の場合、文字制限のあるテキストのみの訴求なため、ユーザーに対して十分に訴求出来ない可能性も生じます。
これに対し、ディスプレイ広告であれば画像や動画によるクリエイティブ訴求で、リスティング広告よりも多い情報量でアプローチすることが可能です。
ユーザーの視覚や聴覚に訴えることができれば、より認知拡大やコンバージョン獲得に繋がる可能性も高まります。
4-2. 認知度拡大やブランディングにおける高い効果
Yahoo!ディスプレイ広告は、日本最大級のポータルサイトであるYahoo! JAPANをはじめ、ExciteやAll About、NAVER、COOKPADなど大手メディアに広告出稿させることが可能です。
大手メディアに掲載された広告は、それだけで閲覧ユーザーからの信頼度も高まり、認知度拡大とともにブランディング効果を高めることも期待できます。
認知度を高めることは、仮にその場でコンバージョン獲得に至らなかったとしても、その後のリスティング広告などのコンバージョンにも影響していきます。
潜在層のユーザーを顕在層化させる上でも、Yahoo!ディスプレイ広告は効果が期待できます。
4-3. 細かなターゲティング設定による費用対効果の向上
Yahoo!ディスプレイ広告では、Googleディスプレイ広告と同様に様々なターゲティング設定を行うことが可能です。
年齢や性別、地域といったユーザー属性だけでなく、興味関心や趣味嗜好をもとにした出稿媒体の選定、過去の購入履歴や閲覧履歴に基づくターゲティングなどが用意されています。
これらを適切に活用し、最適化していくことで費用対効果を高めた運用に繋げることもできます。
また、運用型のYahoo!ディスプレイ広告ではクリック課金制となり、基本的に数円から数十円のクリック単価で運用していくことが多くなります。
通常のWeb広告よりも比較的安い金額で広告出稿できるため、より効率的に認知度拡大に繋げることが期待できます。
5. Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)で配信可能なターゲティング
Yahoo!ディスプレイ広告は、メリットでも触れたように、細かなターゲティング設定ができる点も魅力の一つです。
続いては、Yahoo!ディスプレイ広告のターゲティングフォーマットについて紹介していきます。
5-1. サイトリターゲティング
サイトリターゲティングとは、一度広告をクリックしたユーザーに対して追従して広告訴求できる手法です。
Googleディスプレイ広告のリマーケティング手法と基本的には同じ概念となります。
自社のホームページに訪れたり、過去に広告をクリックしたユーザーは、何かしら自社の商材やサービスに興味があるユーザーともいえます。
このようなユーザーに対して訴求することで、コンバージョン獲得につなげやすくなります。
顕在層をはじめ、あらかじめ商材やサービスの購入・申し込みを検討しているユーザーであればまだしも、通常のユーザーは情報収集のためにインターネットを活用しており、即決してコンバージョンに繋がるケースは少ない傾向にあります。
そのため、サイトリターゲティングによって少しでも興味を示したユーザーに、再度アプローチすることはコンバージョン獲得において効果的です。
5-2. サーチキーワードターゲティング
サーチキーワードターゲティングは、Yahoo!の検索エンジンをもとに過去に検索したキーワードに応じて広告出稿する手法となります。
(今後「サーチキーワードターゲティング」はオーディエンスターゲティングの刷新にあたり、オーディエンスリストターゲティング」に集約する予定です。)
対象のキーワードはあらかじめYahoo!が用意しており、その中から指定するキーワードを選んでいきます。
検索キーワードには、ユーザーの悩みや不安、要望といったニーズが含まれており、これらに関連した広告を表示させることで、コンバージョン獲得に繋げることが期待できます。
5-3. プレースメントターゲティング
プレースメントターゲティングとは、広告出稿したい媒体のURLを指定してターゲティングできる広告手法です。
Googleディスプレイ広告のプレースメントターゲティングと同様の手法となります。
Yahoo!ディスプレイ広告では、Yahoo! JAPANのTOPページもプレースメントターゲティングとして設定できるため、認知度を一気に高めることも期待できます。
5-4. オーディエンスリストターゲティング
オーディエンスリストターゲティングとは、さまざまな種類のデータソース(オーディエンスソース)を基にしたオーディエンスリスト、または共通オーディエンスリストを広告グループに関連付けることで、リストに含まれるユーザーに広告を配信(または配信除外)できる機能です。
オーディエンスリストターゲティングで利用するリストには、「オーディエンス」と「共通オーディエンス」の2種類があります。
引用元:https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044292?language=ja
5-5. 類似ユーザーターゲティング
過去自社のサイトに訪問したユーザーや、過去にコンバージョンにつながったユーザー属性を分析し、そのユーザーに近しい属性を持つユーザーに対して広告訴求する手法です。
Googleディスプレイ広告の類似ユーザーに近いターゲティング手法となります。Yahoo!ディスプレイ広告では、類似リストの作成の際に、1から10の段階で類似度を選択することが可能です。
1に近いほど類似度を高め、コンバージョン獲得に繋げることができる一方で、10に近づければリーチできる数を増やすことも可能です。
6. Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)の効果を高めるポイント
最後に、Yahoo!ディスプレイ広告の効果を高めるポイントについて紹介していきます。
基本的にYahoo!ディスプレイ広告では、認知度拡大やブランディング効果が期待できますが、そのために以下の点を考慮して運用していくと効果的です。
6-1. 目的やターゲットの明確化
Yahoo!ディスプレイ広告は、基本的に認知度拡大やブランディングが目的となりますが、場合によっては獲得目的で配信される場合もあります。
事前にターゲットを明確化したうえで、過去の実績やホームページに訪れたユーザー行動などを分析し、傾向を掴んでいくことで新たなターゲットの創出にも繋がります。
6-2. 定期的な効果検証とブラッシュアップ
運用型のYahoo!ディスプレイ広告であれば、日々の状況に応じて都度カスタマイズを行うことが可能です。
定期的な効果検証とブラッシュアップを繰り返し、最適化した運用をしていくことは、費用対効果を高める上で欠かせません。
特に、Yahoo!ディスプレイ広告ではテキストだけでなく画像や動画などの広告クリエイティブを展開することができます。
ユーザー行動の多様化が進む昨今において、広告は1つではなく様々なクリエイティブを用意し、最適化していくことが重要です。
ABテストなども行いながら、効果に応じてカスタマイズしていくと効果的です。
6-3. ターゲティング設定の見直し
広告効果を高めるためには、ターゲティング設定を見直すことも重要です。
効果が出ていない場合には、広告クリエイティブだけでなく、ターゲティング設定に問題がある場合も起こり得ます。
特に、表示回数は多いもののクリック率が低い場合には、媒体やユーザー属性などターゲティングに問題がある場合もあります。
費用対効果を高めた運用に繋げるためには、ターゲティング設定も効果検証とブラッシュアップを繰り返していくと効果的です。
7. まとめ
Yahoo!ディスプレイ広告は、認知度拡大やブランディングを図る上で効果が期待できます。
運用型であれば1クリックあたり数円から数十円で展開できるため、効率良く多くのユーザーの目にふれさせることが可能です。
また、ターゲティング設定も様々用意されており、自社の目的に応じて細かく設定することで、費用対効果を高めた運用に繋げることもできます。
今回紹介した内容も参考に、Yahoo!ディスプレイ広告を活用し、効果的なマーケティングやプロモーションにつなげていきましょう。