ついに、スマートフォンブランドパネル枠にYahooディスプレイ広告の配信が決定いたしました!2020年6月4日(木)入稿開始、 6月15日(月)配信開始で、ディスプレイ広告(運用型)にスマートフォン版ブランドパネルを提供します。(Yahoo!社より発表:2020年5月29日時点)
YDAのPCブランドパネル枠は19年よりリリースされ、PCのYahooのトップ面に掲載できることから、ディスプレイ広告の中でも革命的なプロダクトとなり大きな注目を浴びました。そして今回、スマートフォンのYahooトップ面までも掲載が可能になったのです!
本記事では最新のスマートフォンブランドパネル広告について詳しく説明していきます。(※2020年6月12日現在の情報)
1.スマートフォンブランドパネル広告(SPブラパネ)とは?
スマートフォンブランドパネル広告(通称:SPブラパネ)とは、スマートフォン版Yahoo! JAPANトップページ(WEB面のみ)の検索エンジン下部のブランドパネル枠に掲載できる広告のことです。バナーは静止画、動画、どちらも出稿可能となります。
以下に主な掲載規定をまとめます。
上記の表からも判る通り、キャンペーン目的は新たに追加されたブランド認知に設定する必要があります。また、このブランド認知目的の課金形態が一般的なクリック単価(CPC)ではなく、ビューアブルインプレッション課金(vCPM)となります。
これらについては次の章から説明していきます。
2. 新しく追加されたブランド認知目的とは?
まず始めに、YDAでキャンペーンを作成する際には必ずキャンペーンの目的を選択する必要があります。こちらの目的は、広告のKPIをもとに選択していきます。※一度選択した目的は変更できません。
画像参考:ディスプレイ広告(運用型)キャンペーン作成について ー Yahoo!広告
上記の図にある通り、ブランド認知目的とは、文字通り商品の認知度を高めるため、広告のビューアブルインプレッション数を最大化したい時に選択する目的となります。また、ただのインプレッションではなく、ビューアブルインプレッションとなっているところが気になりますよね。
ビューアブルインプレッションとは、インターネットユーザーの視認領域に広告が表示された際のインプレッションのことを指します。
「視認領域に表示された」とみなされるのは、広告の50%以上の範囲が1秒以上連続して表示された場合です。
従来のインプレッションでは、広告がページに読み込まれた瞬間に回数が計測され、実際にユーザー広告を見ていない回数までカウントされていました。それが今後の”ビューアブル”では、ユーザーが画面で視認できる状態にある広告の表示回数を計測してくれるようになったのです。
3. ビューアブルインプレッション課金とは?
SPブラパネでは課金形態が通常とは異なり、ビューアブルインプレッション課金(vCPM: viewable Cost Per Mille)となります。つまり、2章でお伝えしたビューアブルインプレッションに対して課金が発生します。
呼称としてはvCPM(viewable Cost Per Mille)と呼びますが、これはビューアブルインプレッション1,000回あたりにかかった費用のことですので、vCPMを表す場合は1IMP単位ではなく1000IMP単位で算出することを忘れないようにしましょう。
4.最低入札価格と最低日額予算
最低入札価格と最低日額予算について説明していきます。
4-1.最低入札価格はいくら?
最低入札価格はvCPM1円~となります。(上限:100,000円)
vCPMですので「1,000 ビューアブルインプレッション 」 あたりの入札価格となります。
4-2.最低日額予算はいくら?
1日の最低出稿金額は入札価格により異なります。
※入札価格を広告グループ単位で設定している場合、一番高い入札価格を基準となります。
例:広告グループA:800円、広告グループB:900円の場合、該当1日予算は900円×100=90,000円以上
5.注意事項
掲載制限については、スマートフォンブランドパネル枠もディスプレイ広告の掲載制限が適用されます。
画像参考:Yahoo! JAPANスマホ版ブランドパネル枠配信開始資料
その他の注意事項としては下記が上げられていますので入稿前にチェックしてみてくださいね。
画像参考:Yahoo! JAPANスマホ版ブランドパネル枠配信開始資料
6.SPブラパネの期待値は?
SPブラパネはブランド認知をはじめ、マーケティング効果に大いに期待できる広告と言えます。
Yahoo!Japanの利用ユーザーは年々増加しており、月間ページビュー数は約780億と、日本最大級のメディア規模を誇ります。(※出典:Yahoo! JAPAN自社調査20年3月)さらに日本のネットユーザーのうち、スマートフォンで約9割、パソコンでは約7割のユーザーにリーチが可能です。日本で最もユーザーに接点を持てる媒体と言えます。
また、Yahooトップ面を閲覧するユーザーは新型コロナウィルスの影響でトップ面のPVが大幅に伸びているとのデータがあります。つまり、日本中のほとんどのスマホユーザーにリーチできると言えるのです!
画像参考:Yahoo! JAPAN 媒体資料
さらに、YDAのターゲティングメニューを活用することができるので、莫大なリーチ力×YDAターゲーティングの組み合わせで、狙いに合わせた広告効果が期待できます。
7. まとめ
いかがでしたか。
今まで高い費用を張って”予約型”広告としてでしか配信できなかったSPブラパネが最低入札価格1円から出稿可能になったので、広告予算がそれほど確保できない場合でも気軽にチャレンジできます。
20年5月時点での情報では、キャンペーン目的に指定がありますが、他の目的(コンバージョン目的など)も選択できるようになれば、SPブラパネのポテンシャルは計り知れませんね。今後もアップデート情報を随時更新していきますので、乞うご期待です!