Webメディア運営を行う際「キーワード選定をどのようにすべきかわからない」と悩む方は多いのではないでしょうか。
キーワード選定を誤ると、サイトへの十分な流入が見込めないため売上にも悪影響を与えてしまうので注意が必要です。
この記事では、キーワード選定の重要性や手順などを解説していきます。
1.SEOで重要なキーワード選定とは
SEOにおいてキーワード選定は特に重要な作業です。
・キーワード選定の重要性
・SEOキーワードの種類や分類
適切なキーワードを選べるように、上記について確認しておきましょう。
1−1.SEOについて
SEOは「Search Engine Optimization」を省略した言葉で、検索エンジンの最適化を意味しています。
主な施策としては、Webサイトの構造改善や被リンクの獲得などが挙げられるでしょう。
キーワード選定もSEOの一つで、ボリュームやターゲットを考慮した選定を行うことで上位表示されやすくなり、より多くの流入が見込めます。
1−2.キーワード選定の重要性
メディアで新しい記事を掲載する場合、多くの流入を獲得するには上位に表示できるキーワードを選ぶことが大切です。
ある程度ボリュームが見込めて、ターゲットのニーズにマッチしているようなキーワードを選ぶことで、効率的にコンバージョンを増加させられます。
検索数の多いキーワードをただ選べば良いわけではないので、選定は慎重に行うことが何よりも重要です。
1−3.SEOキーワードの種類や分類
SEOキーワードには、以下のような種類が存在します。
また、SEOキーワードは以下のように分類されます。
2.キーワード選定の手順
キーワード選定の手順は以下の通りです。
- 軸となるキーワードを選定する
- 軸となるキーワードから他のキーワードを発掘する
- キーワードをグルーピングして需要を把握する
- 検索ボリュームや競合サイトの状況を確認する
- SEOキーワードを決める
順番に解説していきます。
2−1.軸となるキーワードを選定する
軸となるキーワードは、Webサイトにおいて特に重要度や関連性の高いキーワードのことです。
メディアの大まかな方向を決めるために、まずはボリュームの大きいキーワードから選択することがおすすめです。
2−2.軸となるキーワードから他のキーワードを発掘する
メディアにとって重要なキーワードを選択できたら、他のキーワードを整理していきます。
サジェストキーワードやLSIキーワードなどを参考にして、関連性の高いキーワードを発掘していきましょう。
Google Search Consoleなどのツールを利用すると、他キーワードからの流入について効率的に調査ができます。
2−3.キーワードをグルーピングして需要を把握する
キーワードの候補を出した後は、カテゴリごとにグルーピングしておくことがおすすめです。
「購入希望」や「金額について知りたい」「課題解決がしたい」など、キーワードごとにニーズが異なるため、整理しないと抜け漏れが発生する可能性があります。
2−4.検索ボリュームや競合サイトの状況を確認する
ボリュームが大きいキーワードは成果が見込みやすいですが、競合が多くなります。
ボリュームが小さすぎると逆に流入はほとんど見込めなくなってしまうため、ツールを使ってキーワードの状況を事前に確認しましょう。
2−5.SEOキーワードを決める
調査を行って問題がなければ、対策をするSEOキーワードを決定します。
すでに公開している記事との関連性なども考慮して最終的な決定を行いましょう。
3.目的別のSEOキーワード選定でおすすめのツール
キーワード選定を行う際は、以下のような目的でツールを使い分ける必要があります。
・サジェストキーワードを調査する
・検索ボリュームを調査する
・競合サイトを調査する
それぞれの目的別におすすめのツールを紹介していきます。
3−1.軸となるキーワードを決める
軸となるキーワードを決める場合は、以下のツールがおすすめです。
・Googleトレンド
それぞれ解説していきます。
3−1−1.Google Search Console
Google Search Consoleは、自社サイト内への流入経路を調査できるツールです。
対策しているキーワード以外の流入や、検索結果に表示されているリンクのクリック数なども調べられます。
新規でキーワードを発掘したり、現在のキーワードでより対策を強化したりなど、判断がしやすくなるのでまずは利用がおすすめです。
3−1−2.Googleトレンド
画像引用:Google トレンド
Googleトレンドは、今後対策をしたいキーワードのボリュームについて調べられるツールです。
これまでの推移をグラフで調査できるので、キーワードがどれだけ注目されているのか定量的に判断ができます。
キーワードの選定の際に参考として利用してみましょう。
3−2.サジェストキーワードを調査する
サジェストキーワードの調査では、以下のサービスやツールが役立ちます。
・ラッコキーワード
上記2つについて解説していきます。
3−2−1.Yahoo!知恵袋
画像引用:Yahoo!知恵袋
Yahoo!知恵袋は悩みを他のユーザーに質問できるサービスですが、SEOにも活用できます。
対策したいキーワードで検索をかけて関連した質問を確認すると、ユーザーがどのようなことで悩んでいるのか調査が可能です。
まだ記事内に追加していないことがあれば、疑問点を払拭できるようにコンテンツを補充したり、対策するキーワードの参考にしたりしましょう。
3−2−2.ラッコキーワード
画像引用:ラッコキーワード
ラッコキーワードでは、キーワードから分岐したサジェストキーワードを取得してくれます。
対策したいキーワードを入れるだけで複数のサジェストキーワードが自動で表示されるため、手間をかけずにどのようなニーズがあるのか調査したい際は有用なツールです。
3−3.検索ボリュームを調査する
検索ボリュームを調査したいときは、以下のようなツールを利用しましょう。
・Googleキーワードプランナー
それぞれ概要を紹介していきます。
3−3−1.aramakijake
画像引用:Aramakijake
aramakijakeは、GoogleやYahoo!で検索されているキーワードのボリュームについて調査できるツールです。
ボリュームだけでなく、順位ごとの月間検索アクセス予測数も調べられます。
誰でも無料で利用できるので、簡単に調査を行いたい方には利用がおすすめです。
3−3−2.Googleキーワードプランナー
画像引用:キーワード プランナーで最適なキーワード選択 – Google 広告
Googleキーワードプランナーは、Google広告を利用する方向けに提供されているツールです。
キーワードのボリュームや広告掲載時の単価を調査可能で、広告を使っていない方でも一部の機能を活用できます。
ただし、広告を使わない場合は「1〜100」といった曖昧な数値でボリュームが表示されるので、他のツールと併用することがおすすめです。
3−4.競合サイトを調査する
競合サイトの調査では以下のツールが便利です。
・ahrefs
上記2つの内容を紹介していきます。
3−4−1.SEOチェキ!
画像引用:SEOチェキ!について
競合サイトを調べる場合、順位ごとに表示されているサイトをクリックすることで内容を把握できます。
SEOチェキ!では、URLを入れることで設定されているタイトルやディスクリプション、被リンクまで詳しく調査が可能です。
無料で利用できるので簡易的に調べたい場合は利用してみましょう。
3−4−2.ahrefs
画像引用:Ahrefs
ahrefsは、検索ボリュームや競合サイトの被リンク数などをもとに、難易度を調査できます。
有料のツールですが他のサービスよりも詳しい調査が可能なので、より詳細なリサーチを行いたい方におすすめです。
4.SEOのキーワード選定で重要なこと
SEOのキーワード選定では、以下の項目に注意しましょう。
・まずはスモールキーワードを狙う
・キーワードの改善は定期的に行う
それぞれ解説していきます。
4−1.サイトのゴールを確認する
SEOでキーワード選定を行う前に、誰のどんな悩みを解決するのか、自社サイトのゴールを細かく決めておきましょう。
サイト自体の方向性が明確になっていないと、誤ったキーワードを選定する可能性が高まるので注意が必要です。
4−2.まずはスモールキーワードを狙う
キーワードの対策を行う場合、競合が多いビックキーワードではなく、スモールキーワードをまず狙って成果を出すことが大切です。
2つ以上の語句を合わせたキーワードを狙うことで、より明確化したユーザーのニーズを満たしやすくなります。
4−3.キーワードの改善は定期的に行う
キーワード選定を行ってSEOを実施した後は、定期的に見直しと改善を行ってください。
公開した記事が変化するニーズを満たしきれているのかや、競合サイト内で追加されたコンテンツなどを把握し対策をすることで、継続的に高順位を獲得できます。
5.まとめ
いかがでしたか?
キーワード選定は、SEOで成果を出すために欠かせない工程です。
ボリューム数だけでなく、サイトとの関連性や競合の状況などを確認してキーワードの最終的な決定を行いましょう。
サイトのゴールやユーザーのニーズを明確化し、悩みを解決できるように導くことが何よりも大切です。