2021年10月19日、Googleよりディスプレイキャンペーンで提供されていたターゲットの拡張(オーディエンスの拡張)機能が最適化されたターゲティング機能に移行することが発表されました。
今回は、そんなGoogleから新たに提供が開始された最適化されたターゲティングについて紹介します!
本記事では最適化されたターゲティングとターゲットの拡張との違いや、設定方法、さらには注意点についても紹介しているので、是非最後までお読みください!
最適化されたターゲティングとは?
LPやクリエイティブアセットのキーワード情報に基づき、キャンペーン目標の達成が見込める、新規のユーザーに自動的にターゲティングできる機能です。
また、Googleの公式ヘルプでは下記のように説明されています。
最適化されたターゲティングを使用すると、キャンペーンの目標に基づいて、コンバージョンに至る可能性が高く、関連性の高い新規ユーザーにリーチできます。また、手動で選択したオーディエンス セグメントの枠外にキャンペーンのリーチを広げ、これまで逃していた可能性のあるオーディエンス セグメントを取り込んでキャンペーンの成果を高めることが可能です。
引用:最適化されたターゲティングについて ― Google広告ヘルプ
現段階では、以下のキャンペーンで使用することができます。
・ファインドキャンペーン
・動画キャンペーン
販売促進、見込み顧客の獲得、ウェブサイトのトラフィックの目標を使用している動画キャンペーンに限ります。(例:動画アクションキャンペーンなど)
ターゲットの拡張と最適化されたターゲティングの違い
ここまでの話を聞いて、広告運用をしている方の中には、以前から提供されているターゲットの拡張(オーディエンスの拡張)機能と何が変更になり、どうアップデートされたのか理解できていない方もいるかと思います。
ターゲットの拡張と最適化されたターゲティングの明確な違いは、ターゲットを拡大していく上での基となるデータに違いがあります。
ターゲットの拡張(オーディエンスの拡張)
手動で選択したオーディエンスセグメントのさらに類似したオーディエンスにリーチ(配信)を拡張する機能です。
たとえば、キーワードに基づくカスタムオーディエンスを設定していた場合、設定したカスタムオーディエンスの類似するユーザーに対しても広告が配信されます。
最適化されたターゲティング
コンバージョンに至ったユーザーが最近検索した語句など、リアルタイムのコンバージョンデータを基に、類似したプロファイルを作成し、コンバージョンに至る可能性の高いユーザーに広告を配信します。
つまり、ターゲットの拡張は広告主が設定したオーディエンスに基づいて類似ユーザーに配信を拡張していくのに対して、最適化されたターゲティングはコンバージョンに至ったユーザーの情報に基づいて配信を拡張していくという違いがあります。
その他、最適化されたターゲティングとターゲットの拡張の違いを以下にまとめました。
最適化されたターゲティングの活用方法
最適化されたターゲティングの活用方法として、Google公式ヘルプでは下記を推奨しています。
・コンバージョンに至る可能性が最も高いオーディエンス セグメントにキャンペーンを配信したい場合。
・既存のセグメントを超えて新規顧客を獲得し、その上で目標を達成したい場合。
・キャンペーンで高い成果を見込める新規ユーザーを特定したい場合。
・札単価または顧客獲得単価を引き上げずにコンバージョンを増やしたい場合。
引用:最適化されたターゲティングについて ― Google広告ヘルプ
このように最適化されたターゲティングを活用することで、柔軟かつ精度を高めつつ成果向上が見込めます。
最適化されたターゲティングの設定方法
最適化されたターゲティングの管理画面での設定方法は至って簡単です。
①Google管理画面にて対象のキャンペーンをクリックします。
②キャンペーンを選択後、さらに対象の広告グループをクリックします。
③広告グループを選択後、左側メニューより設定をクリックします。
④最適化されたターゲティングの項目をプルダウンし、チェックボックスにチェックを入れます。
⑤保存をクリックし、設定完了です。
最適化されたターゲティングの確認方法
現時点で、最適化されたターゲティングでの掲載結果は、掲載結果データ最下部の合計:最適化されたターゲティングからのみ確認ができます。
最適化されたターゲティングの注意点(ターゲットの拡張についても)
ここまでターゲットの拡張からアップグレードされた最適化されたターゲティングについて紹介してきましたが、注意点もあります。
意図しないターゲットに配信される可能性がある
ターゲットの拡張機能と同様に、あくまでもターゲティング拡張機能になるため、設定したオーディエンス以外に広告配信されたくないといった方や、代理で広告運用されている方は、広告主の承諾を得るなどよく考えた上での導入が必要です。
必ずしも成果向上が見込めるわけではない
先ほどの設定方法で記載した管理画面にある通り、Googleの公式では、最適化されたターゲティングを使用したことで広告のコンバージョンが平均20%増加したと成果向上が見込める機能として記載されています。
しかし、筆者の経験上、最適化されたターゲティングからコンバージョンができていないこともあったため、あくまでも配信した後にオン・オフの調整が必要になってきます。
最適化されたターゲティング内は細かく分析できない
通常、広告配信のデータはターゲットや配信面、キーワードなどの細かい分析をすることができますが、「最適化されたターゲティング」内は分析をすることができません。
あくまで「最適化されたターゲティング」で大きく括られており、ここからコンバージョンに繋がっていても、どのようなユーザーか、傾向を分析することはできない仕様であるため、ブラックボックスと言っても過言ではないでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
新しくGoogleが提供開始した最適化されたターゲティングについて正しく理解し、広告の成果向上に向けて上手く活用していきましょう!