
Google広告で新しく、
検索広告とP-MAXでブランドトラフィックをコントロールする機能が
2024年6月29日に発表されました。
本記事では、このトピックについて、解説していきたいと思います。
参考記事:検索キャンペーンと P-MAX キャンペーンの新しいブランド設定|Google広告ヘルプ
1. ブランドトラフィックとは?
ブランドトラフィックとは、
ブランドキーワード経由で来たトラフィック(商品名やサービス名など)
のことを指しています。
弊社でいうならば、検索エンジンで「インフィニティエージェント」と検索し、
弊社サイトに入ってきたトラフィックが「ブランドトラフィック」ということになりますね。
2. ブランドトラフィックをコントロールする機能で出来るようになること
今回のアップデートで新たに可能となったのは以下の2点となります。
- 検索広告でブランドトラフィックに絞った配信が可能になる
- P-MAXではブランドトラフィックを除外した配信が可能になる
下記で詳しく解説していきます。
2-1. 検索広告:ブランドトラフィックに絞った配信が可能になる
これまでのGoogle広告では、
検索広告でブランドに関するキーワード、
いわゆる「指名キーワード」でマッチタイプ「インテントマッチ」で配信した場合、
広告配信を完全にブランドトラフィックのみに絞ることはできませんでした。
ブランドキーワードだとしても、
「インテントマッチ」で設定する限り、
拡張性が高く表記ゆれや似ているキーワードで広告が出てしまう可能性は否めません。
都度、除外キーワード設定で対処していた方も多かったのではないでしょうか。
今回のアップデートにより、
検索広告でのブランドに関するキーワードでの広告配信は、ブランドトラフィックのみに絞る
ことができるようになります。
簡単に説明すると、
インテントマッチでブランドキーワードを設定しても、
余計な拡張はせずブランドニーズを満たした状態で配信ができるようになるということです。
これにより、リーチとパフォーマンスの向上が期待されます。
検索広告でブランドトラフィックを制限する設定
ブランドキーワードのインテントマッチをブランドトラフィックに制限する手順を
解説していきます。
① 設定からキャンペーン設定を開く → 設定したい該当キャンペーンを選択
② 設定画面で「インテントマッチキーワード」を選択
③「キャンペーン全体でインテントマッチキーワードを使用する」をオンにする
④「保存」して完了
オンにした場合、
既存のフレーズ一致キーワードと完全キーワードは全てインテントマッチに変換されます。
また、追加されたすべてのキーワードがインテントマッチに適応されます。
キャンペーン内にブランドキーワードとブランドキーワード以外が入っている場合は
機械損失にも繋がる可能性があるので、注意が必要です。
解決法として、
ブランドキーワードとブランドキーワード以外を
別々のキャンペーンで管理することをおすすめします。
2-2. P-MAX:ブランドトラフィックを除外した配信が可能になる
ブランドトラフィックの除外では、除外するブランドを選択することができます。
除外設定を行うことで、配信を避けたいブランドキーワードに対して、
P-MAXから広告が配信されないようにコントロールすることが可能です。
除外により、
ブランドのスペルミスや外国語でのブランド検索によるトラフィックを除外できます。
P-MAXのブランド除外設定方法
除外したいブランドはリストから管理することができます。
① 管理画面上の「ツール」→「ブランドのリスト」を選択
② 除外したいブランドのリストを作成
※ブランドにリストが存在しない場合は、Google広告に追加リクエストすることも可能です。
3. まとめ
今回は、Google広告でブランドトラフィックに関するアップデートを解説していきました。
無駄を取り除き、
より一層効率化を図った広告配信をGoogle側が目指していることが伺えます。
今まではキーワードのマッチタイプ選択やキーワード除外により、
広告主側である程度のキーワードを操作していました。
しかし、
これまでの機能アップデートからもGoogle側のAIに判断を任せ、
運用の効率化ををはかれるようにしているように見えます。
ブランド制限機能については、ブランドキーワードを完全一致やフレーズ一致で登録していた
広告主の部分に一致導入を後押しするのではないでしょうか。
検索クエリの除外に費やす時間の削減なども見込まれますが、
しばらくはブランドトラフィックの制限によりどのような挙動をするかは
細かくチェックすることが必要でしょう。