広告配信に欠かせないページであるランディングページ、通称LP(エルピー)と言われますが、意味や役割はご存知ですか?
ランディングページについて全く知らない方や、初めて作成する方、意味や役割を今一度確認しておきたい方はぜひ必読ください!
<目次>
ランディングページ(LP)とは?
ランディングページとは、バナー広告やリスティング広告などを経由して訪問者が最初にアクセスするページのことです。略してLPと言われます。
名前の由来は、ランディングページを英語に直すとLanding Pageであり、訪問者がホームページに着地する(land)からきています。
自然検索からは公式サイトにリンクし、広告からはランディングページに遷移するのが一般的です。
広義のランディングページと狭義のランディングページ
ランディングページには、「広義のランディングページ」と「狭義のランディングページ」の2種類が存在することはご存じでしょうか。
下記で2種類のランディングページの違いについて解説していきます。
広義のランディングページとは?
意味としては、「ユーザーが最初に訪れたページ」を指しています。これはアクセス分析の際に用いられる用語です。
ちなみに、Googleアナリティクスでは広義の意味で「ランディングページ」という言葉が使われています。
狭義のページと区別するため、「入り口ページ」「集客ページ」とも呼ばれます。上記のような行動履歴を確認することができると、コンバージョンに貢献したページを見つけることが可能です。
「広義のランディングページ」流入経路はどこ?
広義のランディングページですが、流入経路は下記のようなものが考えられます。
①自然検索など、検索結果からのアクセス
まず1つ目は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンからのアクセスです。これは自然検索、またはオーガニック検索ともいわれます。リスティング広告とはまた別ものです。
広告ではない通常のサイト流入も、流入経路としては重要であり、上位で表示できれば費用をかけることなく集客することが可能です。
検索でヒットするページを増やし、アクセス数を増加させる施策のことをSEO(Search Engine Optimization)と言います。(検索エンジン最適化)
②リスティング広告
GoogleやYahoo!などの検索エンジンの上部に表示される広告のことをリスティング広告といいます。
リスティング広告は、検索結果画面に表示されますが、「広告」や「スポンサー」などがついているのが目印です。
キーワードを検索したユーザーが、広告をクリックしたときに費用が発生します。表示しているだけでは費用はかかりません。
費用を多くかければ検索結果の上の方に表示させることが可能であるため、SEOに比べると即効性、操作性に優れています。
ですが、継続的に費用をかけないと広告は表示されないため、長期的な費用対効果はSEOの方が長けているといえるでしょう。
③TwitterやFacebook などのSNS
近年大きく注目されているのが、TwitterやFacebook などSNS媒体経由の流入です。
SEOやリスティング広告にくらべ、「拡散力」に長けているので、既存顧客の継続から新規顧客の獲得まで、幅広い施策で有効活用できます。
狭義のランディングページとは?
一般的にWebマーケティングで活用され、広告のリンク先などに設置されるランディングページは、「狭義のランディングページ」のほうです。
自社の商品やサービスに対する情報をまとめた単体ページを表しており、訪問者のアクションを誘導することを目的としています。
ここからは、狭義のランディングページのことをランディングページ(LP)と記載していきます。
ランディングページ(LP)の目的
どのようなサービスや商品においても、売上を上げることが目的になると思いますが、ランディングページはその売り上げに特化したページです。
訪問者のアクションを誘導することを目的としているため、注文や問い合わせ、予約、申し込みなどをしてもらうために、ユーザが求めている情報を1ページに集約し、最適な接客が行えるため離脱が少なくCVに繋がりやすい設計を行います。
ランディングページ(LP)とホームページ(HP)は何が違う?
ホームページは幅広い情報をユーザーに届けることが目的になっており、関連情報を再度に表示したり、商品やサービスについてを詳しく解説します。
しかし、ランディングページはCVに繋げることが目的であるため、購入や申し込みを後押しするような構成やユーザーの心理をくみ取った訴求をするなど工夫をします。
そもそもの目的が違うということを認識しておきましょう。
ランディングページ(LP)の特徴
それでは、ランディングページの特徴を4つ説明していきます。
・他ページへのリンクが少ない
・デザインにインパクトがあり派手なものが多い
・デザインの自由度が高く制限がない
下記で詳しく解説していきます!
縦長レイアウトの1枚ページである
WEBページはユーザーの知りたい情報をカテゴリごとに区切り1ページずつ掲載するのが一般的ですが、ランディングページはユーザーが得たい情報を1ページに集約するためページの長さは長くなります。
さらに接客の際のトークをページ上で繰り広げるとなると、文字量や画像はさらに増え、縦長のページが完成するのです。
他ページへのリンクが少ない
ランディングページはユーザーに商品やサービスを購入・導入してもらうことを目的としているページとなるため、コンバージョン(CV)ボタンをクリックしてもらいたいわけです。
その際、他ページやサイトへリンクするボタンがあるとランディングページからの離脱率があがり、結果的にCVしてもらいにくいランディングページとなってしまいます。
そのため、多くの優秀なランディングページではCVボタン以外のボタンを設置しないことでページ離脱を制御しているのです。
デザインにインパクトがあり派手なものが多い
ランディングページは単独でCVすることに特化している他、ブランディングとしても使用しているページですので、ユーザーの印象に残るような派手なデザインであることが多いです。
また、他に派手な理由として縦長のページであるためサクサクとページをスクロールしてもらえるようテキストや画像にメリハリを効かせている場合が多いです。
他媒体であるチラシやCMなどに近い、いかにも広告的なデザインになっていることが多いです。
ランディングページのデザインについて詳しくは【わかりやすい!】LPデザインの重要性をご覧ください!
デザインの自由度が高く制限がない
ランディングページはコンバージョンに特化しているため、それ以外のページに遷移させる必要はありません。
通常のホームページであるとサイドメニューやグローバルナビゲーションを設置しなければならないなどの制限がありますが、ランディングページにはそのような制限がありません。そのため、デザインの自由度が高く、画面を広々と活用することが可能です。
ランディングページ(LP)のメリット
ランディングページのメリットは、通常のページに比べて「コンバージョン率が高い」という一点につきますが、なぜランディングページはアクションを誘導することが可能となるのでしょうか。
下記で解説していきます。
・強力なクロージングが可能
・必要な情報を理想的な順序で展開可能
・離脱が少ない
流入経路ごとに訴求内容を最適化することが可能
1つ目のメリットとしては、「流入経路ごとに訴求を最適化することが可能」であることです。
流入ごとに何パターンでも作成することができ、20代男性をターゲットにした広告を出稿した場合、「20代男性の方へ!」というキャッチコピーを使うことができます。
それぞれの広告に合わせたターゲットの訴求を前面に押し出すことで、獲得率の向上に繋がります。
強力なクロージングが可能
2つ目のメリットとしては、「強力なクロージングが可能」であることです。
ホームページと呼ばれる公式サイトに遷移させることになれば、様々な情報が記載されすぎており、企業の思う通りに訴求を押し出すことができません。コンバージョンに結び付けることも難しいでしょう。
しかし、専用のランディングページを作れば、企業の思い通りの訴求をし、ユーザーの購買意欲を刺激して、コンバージョンまで結び付けることが可能となります。
営業のクロージングと同じ原理ですね。営業担当の役割も担っているのがランディングページです。
必要な情報を理想的な順序で展開可能
ランディングページの構成の特徴として縦長の1ページであることが挙げられますが、その中でのユーザーの行動は「スクロール」のみに限定されます。
これには大きなメリットが隠されており、上から順に伝えたい訴求を掲載すれば、その順序通りにユーザーへ訴求を展開することが可能です。
始めにユーザーの悩みやインサイトを記載、その次に解決方法である自社商品を紹介、自社商品のメリット、口コミを記載し、最後に申し込みボタンのを設置すれば、ユーザーに伝えたい理想の順序で情報を伝え、購買意欲を掻き立てることも可能です。
離脱が少ない
通常のページであれば、ページ間の移動による離脱は30%にも上ると言われています。
ページ移動が何回かされ、最後にたどり着くのが申し込みページとなるため、その間に離脱してしまうユーザーが多くなってしまいます。
しかし、ランディングページは無駄なページ移動が起こらないため離脱を防ぐことが可能です。よって、通常のホームページなどのサイトに比べ申し込みフォームまで送り込めるユーザーの数が多くなります。
ランディングページ(LP)のデメリット
ランディングページを活用する際、多数のメリットがありますが、デメリットも存在します。
・運用を行っていく費用がある
・SEO面では弱い
下記で詳しく解説をしていきます。
制作時に費用と時間がかかる
申し込みや購入など、コンバージョンを取るために、それなりに質の高いランディングページを制作するには、費用も時間もかかります。
構成案を作成し、そこからコーディングなどの作業になるため、素人ではできる作業は限られてきてしまいます。制作の段階では、プロに任せることが必要になるでしょう。
制作費用は1ページあたり10万~50万と幅が広くなっています。
運用を行っていく費用がある
ランディングページは制作してアップしたら完了ではなく、運用を行っていく必要があります。
さまざまな検証・改善をしていき、必要に応じては内容を更新する必要があります。
広告を出稿したキャンペーンごとに内容を連動させたり、広告運用の結果と合わせた総合的な効果検証をするなど、やるべきことは数多くあるでしょう。
SEO面では弱い
ランディングページは基本的にSEOは不向きであると言えます。
1ページで完結するためにテキストや画像を多く埋め込んでいるため、Google側が「テキスト」として認識されずらいという点があります。
テキストが認識されずらい場合、テキストの量が少ないと判断され、Google側の評価を受けにくくなります。
また、ランディングページ内にリンクが少ないこともGoogle側に評価されない理由のひとつです。
コンバージョンに繋げるため意図的にリンクを減らしているため、この点は避けることができません。
ランディングページ(LP)を制作するときのポイント
CVを獲得しやすいランディングページを作成するためのポイントとしては、まずターゲット分析を怠らないことです。
ターゲット分析を行いユーザーの気持ちを理解すれば、ランディングページに掲載する必要な要素やデザインの方向性が見えてきます。
ターゲティングを行う際にマーケティング界隈でよく使われるのがペルソナです。ターゲットがわかればデザインの方向性も自ずと決まります。
例えば、20代女性がターゲットの商品やサービスに、クールで渋めのカラーリングのランディングページではイメージがあうでしょうか?
また逆に50代男性がターゲットの商品やサービスに対し、パステルカラーにお花などの画像が散りばめられたランディングページでユーザーは離脱せずにページを見てくれるでしょうか?
そういったデザインの観点でも、ターゲット分析は非常に重要です。
ただし、ストーリー構成や配置要素については、すでにCVできている様々なランディングページを分析し、それに則って作成することも大切です。
そのため、まずはランディングページの王道パターンを知っておくと作成がスムーズです。
まとめ
いかがでしたか?
ランディングページは広告から流入する最初のページであり、売上を上げるための重要ツールであることはお分かりいただけたでしょうか。
また、ランディングページを作成したら終わりではなく、効果検証を行いランディングページをアップデートしていくことが重要です。
弊社では、ランディングページ制作から効果検証、改善までをワンストップで行なっております。LP制作実績豊富な弊社には様々な業種の知見がございますので、よろしければ一度ご相談ください!