今回はGoogle広告、GDNの「アフィニティカテゴリ」の一覧をまとめてみました。
広告のターゲティングを考える時などに、その都度管理画面にアクセスして「どんなオーディエンスがあったかな」と確認するのも煩わしいため、元々社内で活用していた内容です。
皆さんにもお役立てできればと思い、最新版を随時更新していきます。
広告運用の一助となれば幸いです。
1.アフィニティカテゴリとは
そもそもアフィニティカテゴリとはどんなオーディエンスなのでしょうか。
アフィニティカテゴリを簡単に言えば、ユーザーの「趣味趣向のリスト」です。
主にサイトのアクセス履歴などのユーザー情報から、特定の趣味趣向を持つ(と推定できる)ユーザーをカテゴリ分けしたものが、アフィニティカテゴリです。
「アフィニティ」自体の単語の意味は、以下となります。
(共通の起源などからくる)密接な関係、類似性、姻戚関係、好み、相性、親近感、親和力
参考:affinityの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
この中では「好み」が最も適した意味合いになるでしょう。
商材に関連する物事に関心のあるユーザーに対して広告露出を拡大したい時などに有効なターゲティングです。
2.アフィニティカテゴリを確認する手順
アフィニティカテゴリを確認する前にオーディエンスの一覧を確認しましょう。
1)広告グループを選択(キャンペーンでも可)
2)左サイドメニューの「オーディエンス」をクリック
これで広告グループに設定されているオーディエンスが確認できます。
新しいオーディエンスを設定する場合は、以下のように進めます。
3)メインメニュー左上の青いボタンを押下し「オーディエンスを編集」を選択
4)「ターゲティング」にチェックが付いていることを確認し、任意のオーディエンスを選択、最後に保存
アフィニティカテゴリは「閲覧>ユーザーの興味や関心、習慣」から選択することが出来ます。
それでは、アフィニティカテゴリの一覧をご共有します。
3.アフィニティカテゴリ一覧
以下にアフィニティカテゴリー全117項目を記載してありますので、ぜひご参考ください。
3-1.スポーツ、フィットネス
■スポーツファン
・アメリカンフットボールファン
・ウィンタースポーツファン
・ウォータースポーツファン
・ゴルフファン
・サイクリングファン
・サッカーファン
・スキーファン
・テニスファン
・バスケットボールファン
・ホッケーファン
・ボート、ヨットファン
・モータースポーツファン
・ラグビーファン
・ラケットボールファン
・ランニングファン
・格闘技、レスリングファン
・水泳ファン
・野球ファン
■健康、フィットネスマニア
3-2.テクノロジー
■ソーシャルメディアファン
■ハイテク好き
・クラウドサービスのヘビーユーザー
・ハイエンドパソコン好き
・ホームオートメーション好き
■モバイルファン
3-3.ニュース、政治
■Avidニュースの読者
3-4.フード、ダイニング
■カフェの常連
■グルメ
■ファーストフード愛好家
■料理愛好家
・料理研究家
・簡単料理研究家
■頻繁に外食
・飲食店(食事時間別)
3-5.メディア、エンターテイメント
■ゲームファン
・アクションゲームファン
・アドベンチャーゲーム、ウォーゲームファン
・カジュアルゲーム、ソーシャルゲームファン
・ゲームマニア
・シューティングゲームファン
・スポーツゲームファン
・ドライビングゲーム、レースゲームファン
・ロールプレイングゲームファン
■コミック、アニメーションファン
■テレビっ子
・SF番組、ファンタジー番組ファン
・お笑い番組ファン
・テレビドラマファン
・ドキュメンタリー番組、ノンフィクション番組ファン
・家族向け番組ファン
・生中継、リアリティ番組、トーク番組ファン
■テレビのライトユーザー
■ミュージックファン
・インディーズロック、オルタナティブロックファン
・エレクトロニックダンスミュージックファン
・カントリーミュージックファン
・クラシックミュージックファン
・ジャズファン
・スペイン語音楽ファン
・フォーク、伝統音楽ファン
・ブルースファン
・ヘビーメタルファン
・ポップミュージックファン
・ラップ、ヒップホップファン
・ロックミュージックファン
・ワールド・ミュージックファン
■映画ファン
・SF映画、ファンタジー映画ファン
・アクション映画、アドベンチャー映画ファン
・コメディ映画ファン
・ファミリー映画ファン
・ホラー映画ファン
・南アジア映画ファン
・恋愛映画、ドラマ映画ファン
■読書好き
3-6.ライフスタイル、趣味
■アウトドアファン
■アマチュアカメラマン
■エコ生活愛好者
■バー、ナイトクラブ好き
■ビジネスのプロフェッショナル
■ファッショニスタ
■ペット愛好家
・犬好き
・猫好き
■ライブイベントに頻繁に参加
■冒険好き
■家族向け
■演劇ファン
3-7.乗り物、交通機関
■交通手段
・タクシーの利用者
・公共交通機関の利用者
■自動車ファン
・オートバイファン
・トラック、SUVファン
・高性能車ファン、高級車ファン
3-8.家庭、園芸
■DIY愛好者
■インテリア好き
3-9.旅行
■出張の多い人
■旅行好き
・旅行好き(スノーリゾート)
・旅行好き(ビーチリゾート)
・旅行好き(家族旅行)
・旅行好き(豪華旅行)
3-10.美容、健康
■美容通
■頻繁にサロンを訪問
3-11.買い物好き
■バーゲンハンター
■倹約家
■買い物中毒者
■購入者(店舗タイプ別)
・コンビニエンスストアで購入
・スーパーマーケットで購入
・デパートで購入
■高級ブランド愛好者
3-12.銀行、金融
■投資マニア
4.アフィニティカテゴリを効果的に活用するために
膨大なパターンのリストがあり、細かいターゲティングができることがお分かりいただけたと思います。
ただ、あくまでもアフィニティカテゴリは、特定のジャンルに「興味があるか」で分類されています。
「興味がある=何でもすぐに買う、利用する」というわけではないので、リマーケティングリストなどのいわゆる”今すぐ客”が多いオーディエンスではないことをご留意いただけると良いでしょう。
つまりアフィニティカテゴリは、商材に対する需要を隠し持っている「潜在層」に認知、関心を持ってもらうための第一手として有効に利用できるオーディエンスです。
大切なのは、アフィニティカテゴリのユーザーへの接触を無駄にしないことです。
例えばアフィニティカテゴリへの配信でクリックしたユーザーに対して別キャンペーンで「リマーケティング」を行ったり、「認知→需要喚起→検索」といった導線を考えて検索広告で「検索広告向けリマーケティングリスト(RLSA)」を実施し、2回以上流入しうるユーザーに対しての入札強化もマストでしょう。
また、アフィニティカテゴリは検索広告でリーチできなかった層に新たに接触できる点が強みです。
したがって、コンバージョンだけを評価指標とするのではなく、「ビュースルーコンバージョン」を見て、コンバージョンの起点となった回数を評価する事でコンバージョンへの貢献度を可視化することができます。
記事型LPとも相性の良いターゲティング手法であるため、LPのみと記事LP経由の成果を比較するのも良い方法です。
5.最後に
アフィニティカテゴリは商材に関心があるユーザーへ積極的に広告配信できる便利なターゲティングです。
商材のターゲットとなるユーザーの生活行動やステータスを分析するほど、一見意外なカテゴリでも高いクリック率を得ることができます!
正直、「今すぐCPAを抑えないと…」という段階のアカウントにはあまりおすすめしていませんが、コンバージョン数の拡大がテーマであれば一度試してみるべきではないでしょうか。
また、弊社ではアフィニティカテゴリを用いたターゲティングを含め、GDN、Google広告での運用事例が豊富にあります。
デジタルマーケティングにおいてお悩みやご相談があれば、一度お気軽にご相談下さい。