企業のマーケティングでGoogle広告を実施している方は多いですが、なかには効果があまり見込めないなどの理由で配信を停止したい方もいるでしょう。
この記事では、Google広告アカウントは削除できるのか解説するとともに、利用を停止する方法を解説していきます。
利用停止する際の注意点や事前に確認したいことなども合わせて紹介するので、活用をやめたい方は参考にしてみてください。
1.Google広告のアカウントは削除できない?
Google広告アカウントは、現状削除できない仕様になっています。
アカウントを消したい場合、Googleアカウントごと削除する作業が必要です。
Googleアカウントごと削除することで広告の利用を止められますが、関連しているGmailや写真などのデータも同時に消えてしまいます。
アカウントはそのままにして利用を止めたい場合は、広告アカウントの利用停止をすることがおすすめです。
2.Google広告アカウントの利用を止める方法
今後もGoogleアカウントを利用したい方は、広告の利用停止を実施しましょう。
ここからは、Google広告アカウントの利用を止める方法と利用再開の手順について解説していきます。
2−1.利用停止の手順
単一のGoogle広告アカウントの利用停止をする手順は以下の通りです。
- Google広告アカウントのページメニューを開く
- 「広告と広告表示オプション」を選択
- 一時停止したい広告横も緑色の点を選択
- 「一時停止」を選択
複数のGoogle広告アカウントを停止したい場合は以下の手順が必要になります。
- Google広告アカウントのページメニューを開く
- 「広告と広告表示オプション」を選択
- 一時停止したい広告のチェックボックスをオン
- 表上部の「編集」を選択
- 「一時停止」を選択
2−2.利用再開の手順
利用を再開したい場合は以下の手順です。
- Google広告アカウントのページメニューを開く
- 「広告と広告表示オプション」を選択
- 再開したい広告のチェックボックスをオン
- 表上部の「編集」 を選択
- 「アクティブ」 を選択
3.Google広告アカウントを利用停止する際の注意点
Google広告アカウントを利用停止する際の注意点としては、以下の3つが挙げられます。
・リマーケティングリストは削除される
・掲載期間で支払いが残っている場合は支払う必要がある
トラブルなくGoogle広告アカウントの利用を止められるように、上記についても把握しておきましょう。
3−1.費用の残高は払い戻される
事前に支払っている費用がある場合は、Google広告アカウントを停止した後に払い戻しが実施されます。
例えば、今月中に広告の運用を停止する際、前月に料金を前払いしているのであれば、残金が戻ります。
ただし、費用を前払いする際、クーポンを活用して割引を適応している場合は、割り引かれた金額は戻らないので注意が必要です。
3−2.リマーケティングリストは削除される
リマーケティングリストは、Webサイトにアクセスしたことがあるユーザーや、アプリケーションを利用したことがあるユーザーのリストです。
すでに自社に興味を持っているユーザーに対して配信するリターゲティング広告で活用されます。
リマーケティングリストがあれば顕在層に効果的なアプローチができますが、Google広告のアカウントを削除した場合はリストも無くなるので注意が必要です。
3−3.掲載期間で支払いが残っている場合は支払う必要がある
Google広告アカウントを停止する際、事前の支払いがあれば残額が払い戻しされますが、反対に残りの掲載期間で支払いが残っている場合は支払う必要があります。
後払いになっている分の費用が停止後1ヶ月以内に請求されるので、忘れないように支払いをしておきましょう。
未払いのままにしておくと、ペナルティでアカウントを再度作れなくなることもあるので注意してください。
4.Google広告のアカウントが強制的に削除されることはある?
Google広告を活用されている方のなかには、アカウントが強制的に削除されてしまう人もいます。
強制停止になってしまう理由や、対処法などについて解説していくので、もしものときのために確認しておきましょう。
4−1.強制停止になる原因
Google広告アカウントが強制停止になるのは、Googleが設定しているコンプライアンスや規定に即していないことが主な原因です。
アカウントの不正利用や広告費用の支払い滞納なども要因となりえるので、注意しながら運用を行いましょう。
基本的に、規定を守って利用していれば強制停止されることはありません。
4−2.強制停止された時の対処法
Google広告アカウントが強制停止された時は、まず支払いの滞納について確認することがおすすめです。
クレジットカードの情報を間違えたり、カードそのものに問題があったりすると、正常に費用が精算されません。
もしも支払いに問題がない場合は、迅速にサポートに問い合わせを行いましょう。
原因がわかり次第、すぐに対応して再審査を要求することが大切です。
5.Google広告アカウントを停止する前に確認すること
Google広告アカウントを停止する前に確認することは以下の3点です。
・再開する見込みはあるか
・運用の改善はできないか
それぞれ解説していきます。
5−1.利用停止に必要な要件を満たしているか
Google広告を利用停止したい場合は、以下の要件を満たしている必要があります。
・アカウントの支払い情報が設定されている
また、クライアントセンター(MCC)アカウントで、子アカウントの1つを利用停止したい場合は以下の条件が必要です。
・利用停止を望むクライアントアカウントのオーナー権限が、MCCアカウントに付与されている
参照:Google広告の利用を停止する|Google広告ヘルプ
5−2.再開する見込みはあるか
広告運用を停止するにあたって、将来的に再開する見込みがある場合は、キャンペーンを一時停止することがおすすめです。
基本的な結果は同じですが、キャンペーンを停止した場合は、もとに戻す際アカウントを再開する作業が必要ありません。
キャンペーンを一時停止・再開する手順は以下の通りです。
- 管理画面でキャンペーンアイコンをクリック
- セクションメニューで「キャンペーン」プルダウンをクリック
- 「キャンペーン」をクリック
- ステータスアイコンをクリックして「有効」か「一時停止」を選択
参照:キャンペーンを有効化、一時停止、削除する|Google広告ヘルプ
5−3.運用の改善はできないか
もしも広告の成果が見込めずに運用を止めるのであれば、改善ができないかもう一度見直してみましょう。
インターネット上で運用のポイントをまとめている記事も多々あるため、自社の数値を確認しながらまずは改善を行うことがおすすめです。
クリック数やコンバージョン数などの数値をもとに、クリエイティブや広告文などに細かい調整を施してみてください。
改善を行った後は経過を確認し、効果がありそうであればさらに横展開やさらなる改善を行っていきます。
広告を配信したばかりでは想定した成果が見込めないことが多々あるため、地道な作業を繰り返すことが大切です。
6.まとめ
いかがでしたか?
現状、Google広告アカウントを削除することはできませんが、運用を停止することは可能です。
ただし、広告アカウントを停止することで後払い分の費用を払わなければいけなくなったり、リマーケティングリストが削除されてしまったりするデメリットも発生します。
今のまま停止しても良いのか改めて確認し、問題がないか確証を得てから活用を止めましょう。
もしも運用に問題がある場合は、本当に改善ができないかチェックすることもおすすめです。