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【Google入札戦略レポート】を使おう!

更新日:2025年08月29日

【Google入札戦略レポート】を使おう!

「自動入札に切り替えたけど、成果がいまひとつ…」

そんなときに活用したいのが、
Google広告の「入札戦略レポート」です。

広告パフォーマンスの背景を把握し、改善につなげるヒントが見つかります。

本記事では、
入札戦略レポートの見方と活用方法を詳しく解説します。

1. 入札戦略レポートとは?

入札戦略レポートとは、
Google広告で設定した自動入札戦略の成果を詳しく把握・分析するための重要なツールです。

Google広告を運用していると、
「入札戦略」「自動入札」など、似た言葉がたくさん出てきます。
まずは、それぞれの意味の違いを整理しておきましょう。

📖 用語の整理

  • 入札戦略:
    広告の成果を最大化するために、
    何を重視するか(クリック数・コンバージョン数など)をあらかじめ設定しておく方針。
  • 自動入札:
    設定した「入札戦略」に基づき、広告の成果を最大化するために、
    GoogleのAIがリアルタイムで入札単価を自動で調整してくれる仕組み。
    現在は、多くの入札戦略が自動入札に対応している。

■ 入札戦略レポートの特徴

  • 入札戦略の種類ごとに最も関連性の高い指標が表示される
  • Google広告の管理画面上で設定が必要

■ 入札戦略の選び方

まずは、「何を重視するか」を明確にしましょう。

  • コンバージョン数を増やしたい
  • クリック数を増やしたい
  • 広告の表示回数(露出)を増やしたい

など、目標に応じて入札戦略を選びます。

■ 入札戦略の種類と特徴

ここでは、入札戦略レポートで確認できる主な入札戦略の種類をご紹介します。

  • 目標コンバージョン単価
    指定した目標コンバージョン単価以下で
    コンバージョンを最大限に獲得できるように入札単価が自動調整される。
  • 目標広告費用対効果
    目標として設定した広告費用対効果(ROAS)に基づいて入札が行われる。
  • 目標インプレッションシェア
    Google検索結果ページの最上部、上部、または任意の場所に広告が表示されるように、
    自動的に入札単価を設定するスマート自動入札戦略のこと。
  • クリック数の最大化
    自動入札戦略の一種で、
    指定した予算内でクリック数を最大化できるように入札単価が自動的に調整される。
  • コンバージョン数の最大化
    指定の予算を消化しつつ最大限のコンバージョン数が得られるよう、
    入札単価を自動設定する。
  • コンバージョン値の最大化
    指定した予算の範囲内でキャンペーンの合計コンバージョン値を最大化できる。

2. 入札戦略レポートの見方

入札戦略レポートは、以下の順番で確認できます。

■ 入札戦略レポート確認手順

①   キャンペーン一覧 → 「表示項目」を選択
②「表示項目の変更」を選択

③   おすすめ表示項目
→「入札戦略タイプ」にチェックを入れる
→「適用」をクリックし先程の画面に戻る

④「入札戦略タイプ」をクリック(先程の画面に入札戦略タイプが出てくる)
※自動入札を利用している場合は「入札戦略タイプ」が青文字で表示される

⑤  以下のように入札戦略レポートが確認できる

また、
ポートフォリオ入札戦略は共有ライブラリの入札戦略から確認することができます。

■ ポートフォリオ入札戦略の確認手順

①   管理画面の右上にある「ツールと設定」を選択
②   共有ライブラリ →「入札戦略」を選択

③   入札戦略レポートを確認したいポートフォリオ入札戦略を選択

④  以下のように入札戦略レポートが確認できる

3. 入札戦略レポートの内容って?

入札戦略レポートは、主に下記の6つの要素で構成されています。

  • 入札戦略のステータス
  • 上位のシグナル
  • スコアガード
  • コンバージョン達成までの所要時間
  • 掲載結果グラフ
  • シミュレーション

以下、それぞれを説明していきます。

■ 入札戦略のステータス

レポートの一番上に表示される項目で、
現在の入札戦略がどのような状態にあるかを示します。
成果が出ているか、設定に問題がないかなどを把握できます。

ステータスには5種類あり、
それぞれ以下の意味を持っています。

ステータス 意味
無効  入札戦略が現在無効になっています。
原因例:
・キャンペーンが一時停止中
・入札戦略が適用されているキャンペーンがない
・戦略が適用された広告グループが存在しない
・前払い残高が不足している
有効 入札戦略が有効な状態。
掲載結果を最適化するように入札単価が設定されている。
学習中 GoogleのAIがデータを元に最適化方法を学んでいる段階。
ステータスにカーソルを合わせると理由も表示される。
制限付き 入札戦略が何らかの制限を受けている。
原因例:
・広告枠の競合
・入札上限/下限の設定
・優先度の問題
・予算の制限
・品質スコアの低さ
設定が
不適切
 入札戦略の設定に不備があります。
原因例:
・「最大化」戦略での予算共有の設定ミス
・コンバージョンの設定ミス

※参考:入札戦略のステータスについて ‐ Google広告ヘルプ

■ 上位のシグナル

目標コンバージョン単価やコンバージョン数の最大化
を利用している検索広告で表示される項目です。

【確認できる主なシグナル】

  • デバイスタイプ(PC / スマホ)
  • 地域
  • 曜日・時間帯
  • キーワード
  • リマーケティングリスト
  • カスタマーマッチリスト

これにより、
「成果につながりやすい条件」や「成果につながりにくい条件」が一目で把握できます。

■ スコアガード

入札戦略のタイプと関連する指標を確認することができます。

戦略ごとに表示される項目が異なるため、パフォーマンス把握に役立ちます。

入札戦略ごとの表示内容は以下の通りとなります。

入札戦略 スコアカードの項目
目標コンバージョン単価 「平均目標コンバージョン単価」「実際のCPA」「費用」
「コンバージョン数」「コンバージョン率」
目標広告費用対効果 「実際の広告費用対効果」「費用」
「コンバージョン値」「コンバージョン数」
目標インプレッションシェア 「検索広告のインプレッションシェア」
「表示回数」「費用」
クリック数の最大化 「費用」「クリック数」
「平均クリック単価」「クリック率」
コンバージョン数の最大化 「費用」「コンバージョン数」「コンバージョン単価」
コンバージョン値の最大化 「費用」「コンバージョン値」「平均広告費用対効果」

■ コンバージョン達成までの所要時間

ユーザーが広告をクリックしてから、コンバージョン(成果)に至るまでの平均時間
を確認できます。

すべてのコンバージョンが記録されるまで待ってから、
入札戦略のパフォーマンスを評価します。

■ 掲載結果グラフ

選んだ最大2つの指標について、時間ごとの推移をグラフで表示できます。

「クリック数」と「費用」を同時に比較するなど、
期間を指定してパフォーマンスを確認可能です。

■ シミュレーション

入札戦略の目標値(たとえばROASや目標CPA)や1日の予算を変更した場合、
広告掲載結果がどう変わるかを予測する機能です。

戦略の見直し時に非常に便利です。

4. まとめ

いかがでしたか?

今回は、
Googleの入札戦略レポートについてご紹介いたしました。

自動入札のすべての動きを把握することはできませんが、
入札戦略レポートを確認することで
主要な数字の変化やおもなシグナルを把握することができます。

自動入札でも運用をしていけるように、
ぜひ入札戦略レポートを参考にしましょう!

Web広告を始めたいと考えている方や、
成果に不安やお悩みのある方はぜひ弊社にお気軽にご相談ください!

この記事を書いた人

大学3年生から内定者インターンを開始し、2020年にインフィニティエージェント新卒3期生として入社。 約5年半の運用者経験を活かし、現在はチーフ職としてマネジメントも行いながら、新規顧客の開拓やメディア編集長に従事。 冷麺が好きで1週間に何度も食べているという偏食な一面も。

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