
世界で多くのユーザーを抱えているサービスの代表例として、
MetaとGoogleが挙げられます。
マーケティングを担当している人の中には、
Meta広告やGoogle広告の活用を考えている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、
Meta広告とGoogle広告におけるコンバージョンの違いや測定する際のポイント、
広告運用のコツについても解説します。
Meta広告とGoogle広告にはどんな違いがあるの?
と疑問に思っている人はぜひ参考にしてください。
1. Meta広告とGoogle広告のコンバージョンの違いとは
1-1. Meta広告におけるコンバージョン
1-2. Google広告におけるコンバージョン
1-3. Meta広告とGoogle広告のコンバージョンの違い
2. Google広告のコンバージョンを最大化するコツ
2-1. キーワード選定を適切にする
2-2. ペルソナの策定をする
2-3. 目標を明確にする
3. Meta広告のコンバージョンを最大化するコツ
3-1. ターゲティングを熟知する
3-2. ABテストを実施する
3-3. 自動配置を活用する
4. Meta広告とGoogle広告でコンバージョンを測定するメリット
4-1. PDCAを回しやすくなる
4-2. マーケティング方法の選定に役立つ
4-3. 類似オーディエンスの作成が可能になる|Meta広告
5. Meta広告とGoogle広告でコンバージョン測定を行う方法
5-1. Meta広告
5-2. Google広告
6. Meta広告でコンバージョン測定をする際のポイント
6-1. CPAを考慮する
6-2. クリック率とコンバージョン率を比べる
6-3. 分析ツールを有効活用する
7. Google広告でコンバージョン測定をする際のポイント
7-1. CPAの計算を行う
7-2. Webサイトの分析も実施する
7-3. ターゲットを調整する
8. まとめ
1. Meta広告とGoogle広告のコンバージョンの違いとは
コンバージョンとは、
企業が広告を出稿した時の最終的な目標のことです。
どの広告を活用するのかに関わらず、
コンバージョンの設定から始めて施策を行うことが重要になります。
Meta広告とGoogle広告における
コンバージョンの意味と違いについて見ていきましょう。
1-1. Meta広告におけるコンバージョン
Meta広告におけるコンバージョンは、
広告を出稿する企業によって異なります。
商品が購入されることや問い合わせの獲得など、
目的に合わせたコンバージョンの設定をすることが大切です。
1-2. Google広告におけるコンバージョン
Google広告におけるコンバージョンも、
ユーザーが広告をクリックした後にアクションを起こすこと
を指しています。
具体的な例としては、
アプリのインストールや商品の購入などが挙げられるでしょう。
また、Google広告では、
コンバージョンをカウントする方法として、以下の2つがあります。
全てのコンバージョン | 1回の広告クリックで商品購入が2回だった場合、CVは2回 |
1回のコンバージョン | 1回の広告クリックで商品購入が2回でもCVは1回 |
2つのコンバージョンカウント方法は、
自分で設定を変えることが可能です。
多数のコンバージョンが見込めるECサイトに誘導する場合は
すべてのコンバージョンをおすすめします。
広告からの遷移で会員登録を促進したいのであれば、
1回のコンバージョンが適しているでしょう。
1-3. Meta広告とGoogle広告のコンバージョンの違い
Meta広告とGoogle広告では、
先述したコンバージョンのカウント方法やコンバージョン率が異なります。
両媒体の広告におけるコンバージョン率は以下の通りです。
媒体 | 平均コンバージョン率 |
Meta | 14.29% |
リスティング広告:3.75% ディスプレイ広告:0.77% |
Meta広告のコンバージョン率は、
Googleのリスティング広告やディスプレイ広告と比べても高い数値を誇っています。
ただし、
業界によってもコンバージョン率は異なるので、
広告を活用するときは媒体ごとの情報を確認することが大切です。
※参考: Facebook Ad Benchmarks for YOUR Industry [Data]| WordStream
※参考:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]| WordStream
2. Google広告のコンバージョンを最大化するコツ
Google広告のコンバージョンを最大化するコツは以下の3つです。
- キーワード選定を適切にする
- ペルソナの策定をする
- 目標を明確にする
それぞれのコツについて解説します。
2-1. キーワード選定を適切にする
Googleでリスティング広告を活用する場合は、
キーワード選定によって成果が大きく変わります。
人気のキーワードほど競合が多く、入札額も高い傾向にあるため、
費用を抑えるという面でもキーワード選定の適切さを意識することが大切です。
「競合が選ばないキーワードで流入が見込めそうなものを発見する」
ことができれば、より費用対効果の高い広告出稿ができるでしょう。
2-2. ペルソナの策定をする
Google広告を出稿するときに、
どんな人物に向けて広告を出すのか明確に決めておきましょう。
誰に向けた広告なのかが定まっていないと、
ユーザーに響くデザインやセールスライティングの作成は困難になります。
性別や職種などのターゲット情報だけでなく、
細かい年齢や住所なども想定しておくと、
よりクリエイティブ作成をする時の方向性が分かりやすくなるはずです。
2-3. 目標を明確にする
ユーザーが最終的にどんな行動を起こして欲しいのか
を考えて広告を出すことも大切です。
お問い合わせや申込など、行って欲しいアクションによって、
使用する文言や広告の種類も変わってきます。
まずは、広告出稿の長期的な目標を定めてから、
中期的指標であるマイルストーンも決めていきましょう。
3. Meta広告のコンバージョンを最大化するコツ
Meta広告のコンバージョンを最大化するコツは以下の3つです。
- ターゲティングを熟知する
- ABテストを実施する
- 自動配置を活用する
3つのコツについて順番に解説します。
3-1. ターゲティングを熟知する
Meta広告は、
他のSNS広告と比較しても精度の高いターゲティング性能を有しています。
Meta広告では以下3つのターゲティングが存在するため、
それぞれの特徴を理解して、何を活用するのか考えましょう。
コアオーディエンス | ユーザー属性よりターゲティング |
カスタムオーディエンス | すでに関心を持っているユーザーにターゲティング |
類似オーディエンス | CV済みのユーザーに類似している相手にターゲティング |
なお、
カスタムオーディエンスや類似オーディエンスを活用する際は、
ある程度のデータが必要になります。
3-2. ABテストを実施する
自社商品のマーケティングでMeta広告を活用する際、
実際に広告を出してみないとどうなるか分からないことが多いです。
ユーザーに響く訴求は時代によっても変化するため、
過去のデータを参考にするだけでなく、
テストを行なってPDCAを回すことが大切です。
ABテストを行えば、
より効果が出そうなクリエイティブを発見して更なる成果につなげられます。
3-3. 自動配置を活用する
Meta広告では
Instagram・メッセンジャー・ニュースフィードなどの配信面があるため、
最初から適切な出稿場所を選定するのは難しいです。
自動配置をオンにすれば、
よりCVが高そうな配置に割り振ってくれるので、
知識が浅い場合は活用することをおすすめします。
Meta広告だけに関わらず、
媒体に備えられている機能は有効活用していきましょう。
4. Meta広告とGoogle広告でコンバージョンを測定するメリット
Meta広告とGoogle広告でコンバージョンを測定するメリットは以下の3つです。
- PDCAを回しやすくなる
- マーケティング方法の選定に役立つ
- 類似オーディエンスの作成が可能になる|Meta広告
メリットを確認して、
なぜ広告運用の際にコンバージョンの測定を行う必要があるのか確認しましょう。
両媒体でコンバージョンの測定を行うメリットについて解説します。
4-1. PDCAを回しやすくなる
日頃からコンバージョンが出ているのか確認することで、
広告のダメなポイントを発見しやすくなります。
季節ごとに訴求を変えたり、
より適切な画像に変更したりすることも可能になるため、
PDCAを回して新しく効果的な手法を編み出せることがメリットのひとつです。
さらに成果の出る広告手法を発見するには、
コンバージョンの測定が欠かせないでしょう。
4-2. マーケティング方法の選定に役立つ
広告だけでなくオウンドメディアやSNS運用など、
他の施策も併用して行っている場合は、
コンバージョンを測定すればどの方法が効率的なのか明確になります。
結果が悪ければ他の手法に切り替えることも考えられるため、
コンバージョン測定を日々行って成果を確認することが大切です。
明らかにコンバージョンが見込めないようなマーケティング手法は、
見切りをつけて切り離していくことをおすすめします。
4-3. 類似オーディエンスの作成が可能になる|Meta広告
Meta広告では、
CVしたユーザーと似ている相手にターゲティングできる類似オーディエンスを活用
できます。
類似オーディエンスを使えば、
まだアプローチできていない確度の高いユーザーに商品やサービスを訴求することが可能です。
ただし、
類似オーディエンスの活用をするにはコンバージョン測定をする必要があります。
Meta広告でコンバージョン率をより効率的に上げたい場合は、
類似オーディエンスが有効なのでまずはコンバージョン測定を行いましょう。
5. Meta広告とGoogle広告でコンバージョン測定を行う方法
Meta広告とGoogle広告でどのようにコンバージョン測定を行えばいいのか解説します。
正しい手順を確認して効率よくコンバージョン測定を実行しましょう。
5-1. Meta広告
Meta広告ではコンバージョン測定をする際は、以下の大まかな手順があります。
手順
①Metaピクセルの生成・設置
②コンバージョンの設定
③測定結果の確認
Metaピクセルは、
広告のコンバージョンを計測するために必要なタグのことで、
自社サイトに設置しなければいけません。
最初に Metaビジネスマネージャーを立ち上げて、
ピクセルの生成と設置をしてからコンバージョンの設定を行いましょう。
また、コンバージョン測定における設定方法の種類は以下の2つです。
標準イベント | Metaが定めているコンバージョンのことで 「支払い情報の追加」や「登録完了」などから設定可能 自社が設定したいコンバージョンにあったものを選択できる |
カスタム コンバージョン |
標準イベントにはないコンバージョンを設定できる 一定数以上の購入をした場合のみコンバージョンと することもできるので、独自性のある設定を実現可能 |
5-2. Google広告
Google広告のコンバージョン測定方法は以下の3つに分かれており、
それぞれメリットとデメリットが存在します。
方法 | メリット | デメリット |
新しい コンバージョンタグ を使用 |
簡単でも素早く タグ設置が可能 |
HTMLファイルの修正がいる |
Google Analyticsを使用 | 他媒体も同様の基準で評価可能 | 作業工程が多い |
GTMを使用 | HTMLファイルの 修正が必要 |
GTMの操作について 理解を深めなければならない |
上記3つの中から自社にあったものを選択してください。
6. Meta広告でコンバージョン測定をする際のポイント
Meta広告でコンバージョン測定をする際のポイントは以下の3つです。
- CPAを考慮する
- クリック率とコンバージョン率を比べる
- 分析ツールを有効活用する
Meta広告におけるそれぞれのコンバージョン測定のポイントについても
把握しておきましょう。
6-1. CPAを考慮する
CPAはCost Per Actionの略称で、
1コンバージョンあたりのコストを表した指標のことです。
以下によって導き出されます。
費用対効果を高めたい場合は、
CPAを考慮することが大切です。
基本的にCPAが低ければ費用対効果は高いと考えられるので、
事前に予算を設定して広告の出稿を行いましょう。
6-2. クリック率とコンバージョン率を比べる
広告を出稿した際、
クリック率が高いのにコンバージョン率が低いなどの問題が発生している可能性もあるので、
両方の指標を比較することが重要です。
広告のクリック率はクリエイティブによって変わる確率が高いですが、
コンバージョン率はLPにおける導線などが原因の可能性もあります。
クリック率とコンバージョン率を比較して、
修正するべきポイントを適切に洗い出していきましょう。
6-3. 分析ツールを有効活用する
コンバージョン率を正確に測定するには、
Meta広告マネージャーの機能だけでは困難な可能性が高いです。
したがって、
Google Analyticsなどの分析ツールも合わせて活用することをおすすめします。
有料の分析ツールを使うと費用が嵩むデメリットもありますが、
Meta広告の活用時はツールの併用が欠かせません。
7. Google広告でコンバージョン測定をする際のポイント
Google広告でコンバージョン測定をする際のポイントは以下の3つです。
- CPAの計算を行う
- Webサイトの分析も実施する
- ターゲットを調整する
3つのポイントについて解説していきます。
7-1. CPAの計算を行う
Meta広告と同様に、
Google広告においてもCPAの計算を行って、
適切な広告出稿ができているのか確認することが大切です。
費用対効果の高い広告運用を行うには、
最低限必要なコストを把握して、事前に設定しておく必要があるでしょう。
CPAとコンバージョンは連動しているので、
広告を活用する際は考慮することを忘れないでください。
7-2. Webサイトの分析も実施する
リスティング広告などよって商品ページに遷移できたとしても、
コンバージョンができていないと意味がありません。
広告のクリック率だけでなく、
”Webサイトの分析も実施して使用しているセールスライティングが適切なのか”
”デザインは訴求に効果的なのか”
を確認することが重要です。
コンバージョン測定をする際は、
広告の結果だけに焦点を絞らないように注意してください。
7-3. ターゲットを調整する
Google広告を用いる際は、
コンバージョンに至ったユーザーを属性や地域などで分けて分析を施していきましょう。
よりコンバージョン率が高そうなグループを発見したら、
ターゲットの設定を調整する必要があります。
コンバージョン測定を活かしてさらに成果を出したいときは、
訴求が効果的な層を分析してアップデートを行うことがおすすめです。
8. まとめ
いかがでしたか?
Meta広告とGoogle広告は、
日本だけでなく世界でも多くの企業に活用されていますが、
コンバージョンのカウント方法やCVRに違いがあります。
どちらの広告を活用するべきなのか考える際は、
双方の広告の特徴やメリットを十分に理解してから検討してください。
また、Meta広告とGoogle広告では、
コンバージョンの測定をする際のポイントにも少し違いがあるので、
合わせて確認することがおすすめです。
広告出稿で高い成果を得たいのであれば、
各広告媒体の情報について事前に把握しておきましょう。