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【Meta広告】アトリビューション設定の重要性と設定方法

更新日:2025年10月31日

【Meta広告】アトリビューション設定の重要性と設定方法

Meta広告の強力な機械学習機能を最大限に活用し、
CVCV最適化を実現するためには、キャンペーンの構成だけでなく、
「アトリビューション設定(旧コンバージョンウィンドウ)」の適切な設定
不可欠です。

一見、専門的で見過ごしがちな項目ですが、
ここをビジネスモデルに合わせて最適化することで、
広告に接触したユーザーの中から最もコンバージョンに至る可能性の高いユーザーへ、
効率的に広告を配信できるようになるのです。

本記事では、
このMeta広告 コンバージョン設定の重要性から具体的な手順まで、
詳しく解説いたします!

1. アトリビューション設定とは?

アトリビューション設定とは、
ユーザーが広告に対してアクション(クリックまたは表示)を起こしてから、
コンバージョンに至るまでの期間を定義する設定項目です。

この期間内に発生したコンバージョンが、
広告の成果として計測され、機械学習のデータとして活用されます。

現在Meta広告で設定できる主な期間は以下の通りです。

  • クリック後7日間(デフォルト)
  • クリック後1日間
  • クリック後7日間および表示後1日間
  • クリック後1日間および表示後1日間

例えば「クリック後7日間」を選択した場合、
ユーザーが広告をクリックしてから7日以内にコンバージョンすれば、
その広告の成果として1件カウントされます。

この設定はコンバージョン最適化において、
どの期間のデータを重視して学習を進めるかをMetaのシステムに指示する重要な役割
を担っています。

2. コンバージョンの重要性と最適化対象

Meta広告の最大の特徴として、
機械学習による広告配信の自動入札・最適化があります。

この機能を最大限に活用するために、
1広告セットにつき週50コンバージョン以上を獲得出来るようなキャンペーン構成、
何をコンバージョンと設定するかが非常に重要になります。

3. 設定方法

Meta コンバージョン最適化を成功させるための設定は、
「準備段階」と「広告セット作成段階」の2つのステップに分かれます。

3-1. 【準備】Meta広告コンバージョン計測のための必須設定

■コンバージョンイベントの設定

ウェブサイト上で計測したいユーザーのアクション
(例:購入、会員登録、問い合わせ完了など)を
「コンバージョンイベント」として設定します。

設定には以下の2つの方法があり、併用が推奨されます。

  • Metaピクセル
    サイトにコードを設置し、ユーザー行動をトラッキングする基本的な方法です。
  • コンバージョンAPI(CAPI):
    Cookie規制の影響を受けにくいサーバー経由の計測方法です。
    CAPIを導入することで、より正確なデータ収集が可能となり、
    CV最適化の精度向上に直結します。

3-2. 【実践】広告セットでの具体的な設定手順

合算イベント測定の準備が完了したら、
広告マネージャで広告セットを作成する際に、
以下の項目を順に設定していきます。

■広告セットの設定手順

①   コンバージョンイベントの場所と選択

  • 広告セットの「コンバージョン」セクション
    →「コンバージョンイベントの場所」を「ウェブサイト」に設定
  • 使用する「Metaピクセル」を選択
  • 「コンバージョンイベント」
    →この広告セットで達成したい目標(準備段階で優先順位付けしたイベント)を選択

②   広告配信の最適化対象

次に、「広告配信の最適化対象」を選択します。

コンバージョン獲得を目的とする場合、
通常は「コンバージョン」を選択します。

これにより、
選択したコンバージョンイベントを達成する可能性が
最も高いユーザーに広告が配信されるようになります。
※補足:目的によっては「ランディングページビュー」や「リンクのクリック」なども選択可能ですが、
CV最適化を目指す場合は「コンバージョン」が基本です。

Metaの機械学習を最大限に機能させるためには、
1つの広告セットで週に50件以上のコンバージョン獲得が推奨されています。

目標達成が難しい場合は、
より手前のコンバージョンポイント(例:「購入」ではなく「カート追加」)を
最適化対象にすることも検討しましょう。

③   アトリビューション設定の選択

広告セット画面の下部にある「詳細オプションを表示」
(またはそれに類する項目)をクリックし、
「アトリビューション設定」を編集します。

ここで、
ビジネスモデルや商材の検討期間に合わせて最適な期間を選択します。

  • 比較検討期間が短い商材(例:アパレル、資料請求、セミナー申込など) :
    「クリック後1日間」を検討、コンバージョンまでの期間が短いと想定される
    →直近のアクションを重視→確度の高いユーザーへの配信を期待
  • 比較検討期間が長い商材(例:高価格帯商品、BtoBサービスなど) :
    デフォルトの「クリック後7日間および表示後1日間」または「クリック後7日間」を推奨
    ※ユーザーが他社製品と比較したり、じっくり考えたりする時間を考慮→より長い期間で成果を計測

■コンバージョンデータが少ない場合

機械学習に必要なデータ量を確保するため、
「クリック後7日間および表示後1日間」のように、
ビュースルーコンバージョン(広告表示後のコンバージョン)も計測対象に含めることで、
最適化の母数を増やす戦略も有効です。

4. まとめ

Meta広告の成果を最大化するためには、
クリエイティブやターゲティングの工夫はもちろんのこと、
機械学習の精度を左右するコンバージョン設定が極めて重要です。

本記事で解説したポイントを改めて確認しましょう。

  • ビジネスモデルに合った設定を選択する
  • 継続的な分析と改善を怠らない

下記バナーからダウンロードできるE-bookでは、
Meta広告について詳しくまとめてありますので本サイトと合わせてご活用ください!

この記事を書いた人

大学3年生から内定者インターンを開始し、2020年にインフィニティエージェント新卒3期生として入社。 約5年半の運用者経験を活かし、現在はチーフ職としてマネジメントも行いながら、新規顧客の開拓やメディア編集長に従事。 冷麺が好きで1週間に何度も食べているという偏食な一面も。

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