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【重要指標】CTR(クリック率)とは?平均数値や改善するためには?

更新日:2023年10月30日

【重要指標】CTR(クリック率)とは?平均数値や改善するためには?

CTRは、マーケティング業界では重要な指標として頻出する用語です。

現在、マーケティングに興味を持っている方や初心者の方のなかには、どのような言葉なのか詳しく理解できていないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、CTRについて意味や計算方法、改善ポイントなどを解説していきます。詳しい内容を理解できるので「結局のところCTRってどういうものなの?」と思っている方はぜひ最後までお読みください。

CTR(クリック率)とは?

CTRは「Click Through Rate」を略称した言葉で、日本語で表現すると「クリック率」を表しています。具体的には、ユーザーに視認された広告のなかで、クリックされた割合を表した指標です。

CTRが低い場合、クリックされている割合が低いということになるため、効果的な訴求ができいないということが分かります。

配信後の効果測定や施策の作成時に確認すべき指標の一つなので、正しい内容や改善方法について認知しておくことが大切です。

CTR(クリック率)の計算方法

CTRを導き出す際は、下記のような計算方法から算出可能です。

「クリック数÷インプレッション数(表示された回数)×100」

例えば、100回表示された広告が、5回クリックされている場合は「クリック率=5÷100」という計算式で「5%」という結果が導き出せます。

CTR(クリック率)の平均はどのくらい?

クリック率は重要な指標として活用されていますが、平均はどのくらいになるのでしょうか。

SEOと広告の場合のクリック率について解説していきます。

SEOのCTR(クリック率)

マーケティングにおいて広告のクリック率を表す際によく活用されるCTRですが、SEOでも用いられることがあります。

SEOは「Search Engine Optimization」の略称であり、検索エンジンで表示されるサイトの順位を上げるためのマーケティング手法です。Googleを始め、多くの検索エンジンでは、表示順位によってクリックされる確率が変わります。

seoClarity社が提供している情報によると、日本国内におけるデバイスごとの具体的なクリック率は、以下のようになっています。デバイスごとの順位別クリック率参考:Google Organic CTR History – Advanced Web Ranking | Advanced Web Ranking(2023年2月データ)

1位と10位では何十倍以上もの差が開いており、クリック率が大きく異なることが分かります。

広告のCTR(クリック率)

広告のCTRは、種類によっても異なります。代表的な例として、リスティング広告とディスプレイ広告のCTRは、以下のようになっています。
引用:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]|WordStream

CTR(クリック率)を上げることの効果は?

前述した通り、CTRは広告・SEOなどで用いられる指標であり、高ければ高いほど効果的な訴求や施策ができていることを意味しています。

広告を配信する場合、まずユーザーにクリックしてもらってLPなど自社サイトに遷移させることが大切です。クリック率が平均よりも低い場合は、クリエイティブの内容を変えてみることをおすすめします。

SEOで自社メディアを上位に表示させたい場合は、すでに上位にある記事を参考にして見出しを追加することや、タイトル・ディスクリプションの設定を行うことが大切です。定期的に内容を更新しましょう。

CTR(クリック率)を改善するための7つの施策

クリック率を改善するための施策としては以下の7つがあります。

・適切なキーワード選定を行う
・適切なターゲットの選定を行う
・訴求内容を刷新する
・LPと検索クエリのマッチ度を高める
・広告表示オプションを活用する
・具対的な数値の活用をする
・購入に至るまでの情報を記載する

改善で意識すべきことについて確認し、効率的なCTRの向上を目指しましょう。

適切なキーワード選定を行う

クリック率を改善する際は、広告・SEOのどちらでもキーワードの選定が重要な要素となります。

SEOでは、上位表示させたいキーワードの選定によって、その後の結果が大きく変わります。競合が多いビッグキーワードでは露出が難しくなる可能性が高いため、他の企業がまだ発掘できていない語句がないか確認することが大切です。

リスティング広告などの配信を行うときも同様に、出稿キーワードやキーワードを含んだテキストが適切なもので構成されているかを確認しましょう。

検索クエリの実績を活用すれば、ユーザーのニーズに合致しやすくなり、クリック率を高めることができます。

また検索クエリと一致するキーワードで広告文を出せていた場合、検索エンジンの画面で太字で表示され目立つため、ユーザーの目につきクリック率の向上が期待できます。

ツールなども活用しながら、競合分析やニーズにマッチした語句を選ぶことができているのか確認してみましょう。

適切なターゲット選定を行う

ターゲットの設定も、広告・SEOの両方で大切です。

ターゲット設定が曖昧な状態だと、広告文などの訴求やサイト内の内容に矛盾が生まれたり、説得力が無くなったりしてしまいます。

適切なターゲットに届くからこそ、クリック率の向上が期待できます。リフォームを考えていないユーザーにいくらリフォームのメリットを伝えても、「リフォームしよう」なんて考えないですよね。。。

広告とSEOのどちらでも言えることですが、事前に情報を届けたいユーザーが誰なのか想定しておくことが大切です。

訴求内容を刷新する

広告やSEOで思ったようにCTRが向上しない場合は、訴求内容に変更を加えてみましょう。広告の場合は、文章の配置や文字の大きさなど細かい部分を変えるだけでもユーザーの反応が変わることがあります。

SEOでCTRが低い場合は、順位を上げるための施策として、コンテンツの新規追加や画像のオリジナル化、フレッシュネス改善などを行うことがおすすめです。

広告表示オプションを活用する

広告表示オプションは、リスティング広告を活用する際に導入できる機能です。広告文やタイトルの他に、住所や電話番号などの情報を追加できるようになります。

ユーザーに対して自社の情報を追加で知らせることができるうえ、検索結果で多くの面を占有できるようになることがメリットです。

現在は画像表示オプションが5枚表示されるなど、アップデートもされています。
これなら調べていてパッと目に入るので、クリック率の向上が期待できそうです。

LPと検索クエリのマッチ度を高める

広告がクリックされるようになっても、LPと検索クエリの関連度が低いと、ユーザーが離脱してしまう可能性が高くなります。

LPが出稿キーワードや検索クエリとかけ離れていれば、LPに流入してきたユーザーのニーズを満たすことはできません。

広告からコンバージョンを獲得するためにも、広告とLPの内容に大きな違いが生まれないようにしておきましょう。

訴求内容やデザインで使っている色味など、細かい部分も確認しておくことが大切です。

広告文に具対的な数値を活用する

広告文には、具体的な数値を用いることで、ユーザーに対してより効果的な訴求をすることができます。

例えば、「リピート多数」では抽象的なデータになってしまいますが、「リピート率97.8%」の場合は、より具体的でリアリティのあるデータになりますよね。

またYahoo!広告の場合、Google広告に比べ審査が厳しく、「No.1」などの表記は審査落ちすることが多いため出稿ができない可能性があります。

具体性がありイメージしやすい数値を活用することでユーザーの目を引き、クリックされやすくなります。

コンバージョンに至るまでの情報を記載する

広告を配信する際には、ユーザーがコンバージョンに至るまでに検討すると思われる情報を記載することも効果的です。

情報は商材によって異なり、例えば観光業の場合は場所や料金、営業時間などが挙げられます。

これらの情報が分かりやすく記載されていると、コンバージョンするまでの導線が具体的に想像しやすくなり、クリックされやすくなります。

ユーザーがどのような事が気になっているのかを把握し、うまく活用して訴求を行いましょう。

CTR(クリック率)向上の事例

当社では、クリック率向上を目指すためにさまざまな実験を行っています。例えば、toC商材で、Google画像表示オプションを活用したときと、そうでない時を比べた場合、クリック率が3倍まで向上しました。

また、Facebook広告で、チェックボックスのあり・なしで訴求を行ったところ、ありの方がCTRが1.2倍にまで増えていました。

ユーザーインサイト訴求を導入して、一般的な広告文と比較する施策を行なった際は、3.7倍のクリック率を獲得することにも成功しています。チェックボックスの追加や広告文の変更など、多少の変化を加えるだけでもクリック率は向上するので、一度試してみることがおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?

CTRは、マーケティングにおいて広告やSEOで重要な指標であり、日本語にすると「クリック率」を表しています。CTRが低い場合は、現在行っている訴求や施策内容について再度確認してみましょう。

ターゲットやキーワードなどについて改めて問題ないか確かめ、改善していくことが大切です。

この記事を書いた人

インフィニティエージェントラボ編集部です。 媒体最新の情報やマーケティングコンテンツを更新中です!

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