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バナーのクリック率が変わる理由とは?種類別に見る平均クリック率とあわせ改善方法などについて解説!

更新日:2023年09月28日

バナーのクリック率が変わる理由とは?種類別に見る平均クリック率とあわせ改善方法などについて解説!

※この記事は2023年9月28日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

スマートフォンやタブレットの普及やSNSの浸透もあり、多くのユーザーが日に何度もインターネットにアクセスしています。
このような中で、Web広告をマーケティングやプロモーション施策として活用し、自社の商材における認知度拡大やサービスの売上増加を図る企業も増加傾向にあります。

さらに、GoogleやYahoo!、Facebookなどに代表されるWeb広告の媒体もより精度の高い広告メニューを用意するようになってきています。

とはいえ、基本的な広告手法は画像や動画といったクリエイティブによるバナーが多く、いかにユーザーにとって魅力的な広告バナーを作成し、クリックさせることで対象ページに遷移させるかが重要になります。
また、数値やデータによって細かく効果検証も可能なWeb広告では、広告の配信状況を日々確認するとともにABテストやPDCAサイクルを回していくことも求められます。

そこで重要になるのが広告バナーのクリック率です。

クリック率が低ければ、ユーザーに対して適切にアプローチできていない可能性も高く、クリエイティブを改善することも検討する必要が出てきます。
このクリック率は、広告メニューや業種別にも異なるため、KPIを定める上ではある程度の平均クリック率を押さえておく必要があります。

そこで今回は、広告バナーのクリック率が変わる理由とともに、種類別に見る平均クリック率や改善方法などについてポイントを中心に紹介していきます。

バナーのクリック率とは?

バナーのクリック率とは、自社の広告バナーがユーザーにクリックされた率のことを表します。CTR(Click Through Rate)として表記される場合もあります。
各広告媒体において自社の広告クリエイティブが表示された回数(インプレッション数)に対し、ユーザーがクリックした回数で割ることによって算出でき、クリック率が高いバナーは、より効率的に広告経由で自社の対象ページに遷移させることができているということが可能です。

具体的な算出方法としては以下となります。

「クリック率」=「クリック数」÷「広告の表示回数(インプレッション数)」×100

例えば、出稿した媒体の中で自社の広告が1,000回表示され、その中から10回クリックされた場合には、クリック率(CTR)は1%となります。

この数値が高ければ高いほどユーザーを自社の目的とするページに遷移させることができるため、広告効果の指標として活用することができます。

バナーのクリック率の重要性

広告バナーのクリック率は、先ほどの計算式によって算出することができますが、仮にクリック率が1%だとしても、それが適切な数値なのか改善が必要なのか判別することはできません。
そのため、過去の実績や他社の事例などをもとに判断し、コンバージョン獲得状況などもあわせながら検証していく必要があります。

広告の費用対効果を高めるためには、購入や申し込みといったコンバージョン数の増加が重要となりますが、コンバージョン獲得につなげるためには、まずは自社の対象ページに集客させなければなりません。
そのためには広告経由のクリック率が重要になり、目的をふまえ適切なターゲットをより多く集客させるバナーを用意する必要があります。

バナーのクリック率の平均値を参考にする上での注意点

自社の広告バナーのクリック率が適切か判断する上で、他社の事例を参考にするケースは少なくありません。
とはいえ、この平均値はあくまで参考や目安として押さえておく必要があります。

広告バナーのクリック率は、単に広告クリエイティブだけでなく広告媒体の特性や配信メニューの特徴、業種業態の違いなども影響していきます。
例えば、一般的にBtoC向け商材よりもBtoB向けサービスを訴求したバナーの方が、クリック率は低くなる傾向にあります。

そのため、クリック率だけを見て効果検証してしまうと、かえって間違った改善につながる可能性も起こり得ます。
自社の目的やターゲット、施策内容と近い平均値をもとに比較分析する一方で、数字に捉われすぎず参考にしていくことが重要です。

バナーのクリック率が変わる理由

広告バナーの平均クリック率は一定ではありません。
業種業態や広告メニューによって変動していくため、自社の目的をふまえて適宜確認していく必要があります。

基本的にバナーのクリック率が変わる理由としては以下の要素が考えられます。

①企業の業種業態による変化

企業の業種業態によっては広告バナーのクリック率は変わります。

先ほどふれたBtoCとBtoBによる違いもそうですが、同じBtoC商材であっても日用雑貨とアパレル、ブランド品などでも平均クリック率は異なります。
BtoB向けサービスであっても、不動産や保険関連のサービスではクリック率が変わってきます。

いずれも商材やサービス単価が影響するケースが多く、単価が高くなればクリック率は低くなる傾向にあります。

②広告掲載媒体や出稿メニューによる変化

Web広告は、各媒体によって様々な出稿メニューが用意されています。
それぞれの媒体ごとにターゲットが異なり、メニューによって訴求できる特徴も変わってきます。

当然ながらターゲティングを細かく設定すればクリック率は向上し、幅広いユーザーに広くアプローチすればクリック率は低くなる傾向にあります。
認知度拡大やコンバージョン獲得など目的の違いはあれど、広告掲載媒体の特性をふまえクリック率を押さえておく必要があります。

③コンバージョンポイントによる変化

また、広告経由のコンバージョンポイントもクリック率に影響を及ぼします。

例えば、購入や申し込みよりは、資料請求や無料会員登録の方がコンバージョンに至るハードルが低いため、バナーのクリック率も低くなる傾向にあります。

コンバージョンポイントは、企業によって異なります。

上記以外にもホワイトペーパーやアプリのダウンロード、問合せ、アンケート回答など多岐に渡り、それぞれによって広告バナーのクリック率も変わってきます。

④バナーのクリエイティブによる変化

魅力的なバナーであればクリックされやすくなる一方で、クリエイティブが悪ければ全くクリックされないケースも起こり得ます。
ユーザーの興味関心は日々変わるため、何が響くのか明確化することは出来ません。

そのため、ペルソナ分析などによってターゲットを明確化するとともに、目的に応じて適切なクリエイティブ作成を心掛ける必要があります。

種類別に見る平均クリック率

代表的な業種と広告媒体によるバナーの平均クリック率は以下となります。

また、コンバージョンポイント別の平均クリック率は以下となります。

注意点でもふれたように、上記はあくまで目安となります。

例えば、BtoB向けサービスのディスプレイ広告であっても、資料請求させるためにキャンペーンとして付加価値を加えたり、アンケート回答者には特典を設けることで、クリック率を高めることも期待できます。
また、不動産や保険業界においては、仮にクリック率が低かったとしてもその後のコンバージョン獲得につながるようであれば、他業種とクリック率を比較しなくても問題無い場合もあります。

このように、バナーのクリック率は一概に数値だけでは判断できません。
とはいえ、自社のKPI設定や効果検証において指標は必要になるため、その上で参考情報として活用していくと効果的です。

バナーのクリック率を改善する方法

同業他社や同じ広告メニューを実施している他社事例はもとより、自社の過去実績などと比較してもクリック率が低い場合には、改善策を取らなければ費用対効果を高めることはできません。
具体的な施策としては以下を参考にしていくと効果的です。

①目的やターゲットの明確化

闇雲に自社の移行だけで広告バナーを作成しても効果にはつながりません。
広告クリエイティブは、目的やターゲットをふまえて作成していく必要があります。

例えば、20代女性向けと50代男性向けではデザインやキャッチコピーにも違いが出てきます。

同じ20代女性といっても地域や家族構成などの属性や、悩みや不安といったニーズ、趣味嗜好などは多岐に渡ります。

漠然とした広告クリエイティブはターゲットがブレてしまい、クリックされない可能性も高まります。
そのため、まずは自社の中で目的やターゲットを明確化していくことが重要です。

②広告出稿先の媒体の見直し

広告バナーのクリック率を高めるためには、掲載される媒体との親和性が重要になります。
近年、広告慣れしたユーザーも増加傾向にあり、単純な訴求ではクリックされない可能性も高まります。

そのため、いかに掲載先の媒体と連携し、閲覧ユーザーに対して効果的に訴求するとともに、自然とクリックさせる導線を設計する必要があります。

例えば、いくら魅力的な広告バナーであっても、掲載枠がページの下部であったり、媒体の特性とマッチしないデザインであれば、正しく広告として認識されないケースも起こり得ます。

そのため、広告出稿先の媒体をメニューも含め見直すことは重要です。

③ABテストの実施

Web広告の中でも、運用型広告であれば広告クリエイティブを複数登録し、ユーザー行動や状況に応じて効率的に出稿することも可能です。
この機能を活用し、広告クリエイティブは複数作成して出稿することも効果的です。

ユーザー行動の多様化や、ブームやトレンドといった流行の短期化が進む昨今において、何がどのタイミングでユーザーに響くのかは分かりません。
このような中にあって一つのバナーで勝負するのは効率的ではありません。

複数のバナーを配信し、適宜効果測定を行いつつカスタマイズしていくことで、クリック率を高めることが期待できます。

まとめ

広告バナーのクリック率は、業種業態だけでなく広告出稿先の媒体の特性、コンバージョンポイントなどによっても異なります。
そのため、クリック率は複数の視点をもとに効果検証していく必要があります。

広告の費用対効果を高める上でクリック率は重要な指標となります。

今回紹介した内容も参考に、適切な指標をもとにクリック率を見直し、効果的な広告運用につなげていきましょう。

この記事を書いた人

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