Google Merchant Center Nextは、
2023年5月のGoogle Marketing Liveで発表された
Google Merchant Centerの新バージョンです。
プラットフォームが刷新され、より使いやすくなるよう新しい機能も追加されています。
本記事では、
Google Merchant Center Nextの特徴や新機能、旧バージョンとの違いなど、
詳しく解説します。
1. Google Merchant Center Nextとは？
Google Merchant Center Next（以下、GMC Next）とは、
従来のGoogle Merchant Center（以下、旧GMC）をアップデートした新しいバージョンです。
プラットフォームが刷新され、
よりシンプルで使いやすい構成へと進化しています。
全体の設計が見直され、
これまでよりもシンプルで直感的に操作できるプラットフォームへと生まれ変わりました。
さらに、
AIを活用した画像生成ツール「Product Studio」などの新機能も加わり、
商品の魅力をより簡単に引き出せるようになっています。
2. Google Merchant Center Nextの特徴
Google Merchant Center Next（以下、GMC Next）では、
従来のMerchant Centerにはなかった新しい機能がいくつか追加されています。
ここでは、その中でも特に注目したい機能や特徴を分かりやすく紹介します。
2-1. 商品フィードの自動生成
GMC Nextでは、
商品フィードの設定方法がよりシンプルになりました。
従来は、
商品名・価格・画像・説明文などを販売者が手動で入力する必要がありました。
しかし、
GMC Nextでは販売者のウェブサイトを読み込み、自動で商品データを検出・入力します。
販売者は、
自動入力された内容をいつでも編集したり、この機能をオフにしたりすることができます。
これにより、
初期設定にかかる作業を減らし、商品情報の登録がより効率的になりました。
2-2. 情報の一元管理が可能に
GMC Nextでは、
複数の機能が統合され、1つの画面で確認できるようになりました。
すべてのインサイトレポートは「パフォーマンス」タブで見れるようになっています。
これにより、販売者は次のような情報を簡単な操作で確認できます。
- 売れ筋商品のデータ
- 自社と並んで表示される他のビジネスの情報
- 検索やマップ上での顧客との接点 など
特にオンラインストアと実店舗の両方を運営している場合は、
在庫や商品情報を一括管理しやすくなります。
さらに、商品データにエラーがある場合、
その修正によって得られる可能性のある効果を
提案してくれる機能も備わっているのが特徴です。
2-3. 新機能「Product Studio」
Product Studioは、
生成AIを活用して商品画像を編集・作成できるツールです。
特別な設備や撮影を行わずに、マーケティング用途に合わせた画像を作成できます。
主な機能は以下のとおりです。
■ カスタムシーンの追加
生成AIに指示することで、
背景などを変えて、季節やキャンペーンに合った雰囲気の画像を作ることができます。
例えば、
スキンケア商品の背景を「桃と熱帯植物に囲まれたシーン」に変えるといった加工が可能です。
■ 背景の削除
この機能を使えば、
商品画像の背景を切り抜いたりすることができます。
単色の背景はもちろん、
複数の物が写り込んだような複雑な背景でも処理することが可能です。
■ 解像度の向上
小さいサイズの画像や低解像度の画像も、AIが高画質に修正することができます。
ぼやけた部分を補正し、商品の質感やディテールをよりはっきり見せることが可能です。
※[2. Google Merchant Center Nextの特徴]での画像引用/参考：Google キーワード
3. 旧バージョンとの違い
GMC Nextでは、
画面のレイアウトやデザインが全面的にリニューアルされました。
基本的な機能は旧バージョンから引き継がれていますが、
機能の名称やメニューの位置なども複数変更されています。
以下より、運用者が特に戸惑いやすい主な変更点を紹介します。
- 「フィード」は「データソース」に変更：
商品データの管理画面の名称が変更 - 「ツール・設定」の再構成：
旧GMCで「ツール・設定」内にあった設定項目が、
GMC Nextでは左サイドメニューに直接配置 - 「診断」は「注意が必要」に変更：
商品の問題点を確認する機能の名称が変更
この機能は「ビジネス情報」配下の「商品」内からアクセスが可能 - 「補助フィード」は「補助ソース」に変更：
メインのフィード内の情報を上書きすることができる機能が
「補助ソース」として追加 - 「フィードのルール」は「属性ルール」に変更：
条件を設定して商品データを自動で加工・変更する機能が
「属性ルール」として追加
また、
補助ソース、属性ルール、プロモーションなどの機能を使うには、
アドオンを有効にして追加する必要があります。
4. まとめ
2024年10月1日のGoogleの発表によると、
すべてのアカウントがGoogle Merchant Center Nextに切り替えられています。
これに伴い、
Google Merchant Center ヘルプの内容も更新され、
基本的に旧バージョン（従来のMerchant Center）に関する情報ではなく、
Merchant Center Nextに関する内容となっています。
Google Merchant Center Nextでは、
画面のデザインや使い方がシンプルになり、
AIを使って商品画像を作成できる「Product Studio」などの新機能も加わりました。
これまでデータフィードの設定や導入が難しかった販売者でも、
商品情報をより簡単に登録・管理できるようになっています。
一方で、
すでに旧バージョンを使いこんでいた場合は、
見た目や操作の違いに慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、
より直感的に使える設計に変わっています。
今後もGoogle Merchant Center Nextのアップデートが期待されます。
より便利な自動化機能の追加など、これからの進化にも注目していきましょう。
※本記事の参考：Google Merchant Centerヘルプ（Merchant Center Next: すべての小売業者を 9 月までにアップグレード, Merchant Center ヘルプセンターが Merchant Center Next に完全対応 ）, Google キーワード
※本記事は公式情報をもとに作成していますが、一部当社の見解を含みます。また、記載内容は効果や成果を保証するものではありません。設定内容や挙動はご利用の環境や時期などによって異なる場合があります。
無料E-Bookダウンロード
無料マーケティング診断
お問い合わせ