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Googleデマンドジェネレーションキャンペーン(旧:ファインド広告)とは?
特徴からメリット・設定方法まで解説!

更新日:2025年04月15日

Googleデマンドジェネレーションキャンペーン(旧:ファインド広告)とは?特徴からメリット・設定方法まで解説!

2023年8月15日(米国時間)
ファインド広告がデマンドジェネレーションキャンペーン
アップグレードされることがGoogleから発表されました。

広いターゲット層に広告を配信することができ、
認知の拡大、獲得においても有効なキャンペーンだったファインド広告ですが、
アップグレードされることにより、どのような機能が追加されるのでしょうか?
今回は「デマンドジェネレーションキャンペーン」について解説していきます。

1. Googleデマンドジェネレーションキャンペーン(旧:ファインド広告)とは?

1-1. Googleデマンドジェネレーションキャンペーン(旧:ファインド広告)とは?

デマンドジェネレーションキャンペーン(Demand Gen campaigns)は、
ファインド広告の後続となるキャンペーンタイプです。

配信面にYouTubeショートやインストリームが追加されたり、
最適化指標やオーディエンスの種類も追加されるとのことで、
より幅広いターゲットにリーチできる配信プラットフォームとなりそうです。

主に、視覚的に魅力的な広告をディスカバーフィードに表示することで、
潜在的なニーズを引き出し、ブランド認知や新しい顧客獲得に繋げることができます

1-2. Googleディスカバーフィードとは?

そもそも、
今回広告を配信できるようになったGoogle Discover Feedとはどのようなものなのでしょうか。

Google Discover Feed は、Googleアプリを開くと表示されます。
毎月10億人を超えると言われているアクティブユーザーが行き交うGoogle Discover Feedに
広告を配信することで大幅にリーチを広げることが可能となります。

1-3. ファインド広告との違いは?

Googleデマンドジェネレーションキャンペーン(旧:ファインド広告)とファインド広告には
いくつかの重要な違いがあります。

リーチ

ファインド広告の配信面であるYouTubeホーム面やDiscovery、Gmailに加えて、
YouTubeショート・インストリームにも配信ができるようになります。

ディスカバーフィードを活用することで、
ユーザーが積極的に情報を検索していない段階でもリーチできるため、
リーチの範囲が広がります。

クリエイティブ

画像や商品フィードに加え、動画の設定が可能になります。
動画を使用した配信が可能になり、ユーザーの注意を引きやすくなります。

広告作成画面では、
動画、画像、カルーセルの3種類から選んで広告の作成ができるようになります。

また、
プレビュー機能の充実により、配信面ごとの表示を確認したり
ABテストでクリエイティブの検証を行うことが可能です。

入札の最適化指標

今までのファインド広告ではコンバージョンを最適化対象としていましたが、
デマンドジェネレーションキャンペーンでは
クリックを最適化対象とする入札戦略が追加されています。

「エンゲージメント」や「インプレッション」を重視しているアカウントは、
クリック数やインプレッションの獲得に焦点を当てることが可能になり、
広告効果を最大化できます。

 レポート・計測

既に提供されていた通常のレポートやコンバージョンリストなどの他に、
ブランドリフトとサーチリフトの計測方法が追加されます。

オーディエンス

デマンドジェネレーションキャンペーンでは、
既存のターゲティングに加えて類似セグメントを利用できるようになります。

2. ファインド広告のメリット・デメリット

2-1. メリット

デマンドジェネレーションキャンペーンには、以下3つのメリットがあります。

  • Googleを活用した広告配信
  • 能動的ユーザーへの広告の提供
  • ブランドイメージ低下のリスク軽減

ほかの広告より優れている点を把握できるので、運用を検討している方はぜひお読みください。

Googleを活用した広告配信

Googleデマンドジェネレーションキャンペーンの大きな特徴は、
Googleが提供するさまざまなサービス上での情報に基づいた広告配信ができる点です。

ユーザーがGoogle内で行った検索や閲覧、
視聴したコンテンツに基づいて広告を出稿できるため、
精度の高いターゲティングが可能となります。

特に、サードパーティクッキーの利用が制限される中で、
Googleサービスが持つ豊富なユーザーアクティビティデータに基づいた広告配信の価値は
ますます高まっています
これにより、非常にターゲットを絞った広告が展開できるため、
効果的なアプローチが可能となります。

能動的ユーザーへの広告の提供

GoogleのYouTube、Discover、Gmailなど、広告掲載先が限られているため、
比較的能動的に情報を探しているユーザーに対して広告を配信できます。

このようにターゲットが絞られることで、
ユーザーに対して一貫した広告を提供することが可能となります。
広告主は、ユーザーが関心を持ちやすいタイミングで効果的にアプローチできるので、
広告の質が高まります。

 ブランドイメージ低下のリスク軽減

ディスプレイ広告は、
広範囲にリーチできる反面、広告が表示される場所やコンテンツに不安が残る場合もあります。

しかし、Googleデマンドジェネレーションキャンペーンでは、
広告配信先が特定のGoogleサービスに限定されるため
好ましくない場所に広告が表示されるリスクを最小限に抑えられます

この点では、ブランドイメージの保護にもつながり、
企業にとっては大きなメリットとなります。

2-2. デメリット

デメリットも把握しておきましょう。
デマンドジェネレーションキャンペーンには、以下のデメリットがあります。

  • 配信面の指定ができない
  • コンテンツターゲティングの設定ができない

 配信面の指定

YouTube、Gmail、Discoverなど、複数の配信先がありますが、
特定のサービスに絞った広告配信はできません

広告の配信先は、
広告の目的やパフォーマンスに応じて自動的に調整されるため、
基本的にはどのサービスで表示されるかを個別に指定することはできません

ユーザーがどの状況で広告を見るかを考慮し、クリエイティブを調整することが最適な方法です。

 コンテンツターゲティング

デマンドジェネレーションキャンペーンでは、
コンテンツを閲覧している瞬間ではなく、
ユーザーのフィードやGmailの受信ボックスなど他の場所に広告が表示されます。

そのため、
特定のコンテンツを閲覧しているユーザーをターゲットにすることはできません

もし、
ユーザーがコンテンツを閲覧しているタイミングで広告を出したい場合は、
通常のディスプレイ広告を検討するのが良いでしょう。

3. 設定方法・活用方法

3-1. 設定方法

それでは、
実際のGoogle広告管理画面を用いてキャンペーンと広告グループの作成手順を
確認していきましょう。

①Google広告の管理画面にアクセス
Google広告の管理画面で「キャンペーン」をクリックし、画面右側の「+」ボタンを押して、「新しいキャンペーンを作成」を選びます。

②マーケティング目標を選択
キャンペーンの目的を選びます。
※「アプリのプロモーション」や「来客数と店舗売上の向上」では、デマンドジェネレーションキャンペーンの選択はできません。

③キャンペーンタイプの選択
キャンペーンタイプで「デマンドジェネレーション」を選びます。

④コンバージョン目的の選択
コンバージョン目標を設定します。具体的な成果をどのように計測するかを決めます。

⑤予算と配信日程の設定
キャンペーンの予算と、広告を配信する日程を指定します。

⑥ターゲット地域と言語の選択
広告を配信するターゲット地域と言語を選択します。ターゲット層に最適な地域と言語を設定しましょう。

⑦オーディエンスの作成
次に、広告を届けたいオーディエンスを設定します。特定の属性や行動に基づいてターゲティングを行います。

⑧広告アセットのアップロード
最後に、広告のアセット(画像、テキスト、動画など)をアップロードし、広告を作成します。

3-2. 活用方法

デマンド ジェネレーション キャンペーンで効果を高める方法を、以下の3つ紹介します。

  • 類似オーディエンスへの配信
  • 学習期間を確保する(短期間で設定を変更しない)
  • さまざまなターゲティングオプションを使用する

類似オーディエンスへの配信

デマンドジェネレーションキャンペーンは、
広範囲のユーザー層にリーチする能力を持っています

一つのキャンペーンでさまざまなターゲットに広告を配信でき、
さらに類似オーディエンス機能を使うことで、
既存の顧客に似た新規顧客層にも広告を届けることが可能です。

これにより、
より多くの潜在顧客にリーチできるチャンスが広がります。

学習期間を確保する(短期間で設定を変更しない)

デマンドジェネレーションキャンペーンでは、
入札や配信の最適化に機械学習が利用されており、
そのためキャンペーン開始後は学習期間が必要です。

この学習期間中にパフォーマンスに変動が見られることがありますが、
成果を最大化するためには、
設定を頻繁に変更せずデータ収集を安定させることが重要です。

設定変更が多いと機械学習がうまく機能せず最適化が進まない恐れがあるため、
少なくとも2週間はデータ収集に集中し学習期間を確保することが求められます。

さまざまなターゲティングオプションを使用する

デマンドジェネレーションキャンペーンは、
ターゲティングの設定が豊富であり、
ユーザーの属性や行動データに基づいて最適な広告を配信できます。

複数のターゲティングオプションを使い分け、
最適なオーディエンスに向けてアプローチすることで、
より効果的なキャンペーン運用が可能です。

4. まとめ

今回はデマンドジェネレーションキャンペーンについて解説していきました。

配信面の拡大や類似セグメントが追加されたことで、
認知拡大を目的としたキャンペーンとして確立されていくことが予想されます。

また、
YouTubeショートの配信面が追加されたところも注目のポイントです。

今後も更なるアップデートが考えられますので、
引き続きデマンドジェネレーションキャンペーンについては注目です!

この記事を書いた人

大学3年生から内定者インターンを開始し、2020年にインフィニティエージェント新卒3期生として入社。 約5年半の運用者経験を活かし、現在はチーフ職としてマネジメントも行いながら、新規顧客の開拓やメディア編集長に従事。 冷麺が好きで1週間に何度も食べているという偏食な一面も。

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