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【意外と知らない】広告予算の適切な決め方について詳しく解説

更新日:2023年06月21日

【意外と知らない】広告予算の適切な決め方について詳しく解説

※この記事は2023年6月21日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

Web広告を活用する際は、広告予算について把握して適切な設定を行う必要があります。

この記事では、Web広告の予算について相場や決め方などを解説していきます。

合わせて、課金形態ごとの特徴や広告費を適正に設定するためのコツも紹介するので「Web広告の予算をどういうふうに設定すべきなの?」と悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

Web広告とは?費用の相場・目安

Web広告とは、名称の通りWeb上で掲載されている広告の総称です。

種類は多岐にわたりますが、テキストをメインとするリスティング広告や画像・動画を用いるバナー広告などが代表的です。

媒体としては、Google・Yahoo!やTwitterなどが代表例として挙げられるでしょう。

Web広告全体の費用としては月に20〜50万円ほどが目安として考えられています。

ただし、どのような広告を配信するのかによって費用は大きく変わるため、20〜50万円はあくまでも相場として理解しておくことが大切です。

Web広告予算の決め方

Web広告予算の決め方は、以下4つが存在しています。

・売上目標額から逆算して決定する
・損益分岐点から逆算して決定する
・LTVの考え方から逆算して決定する
・キーワードから算出する

それぞれの方法について解説していきます。

売上目標額から逆算して決定する

事前に設定した売上の目標金額に対して、予算の割合をかける方法です。

売上目標が月に1,000万円で10%を広告費に充てたい場合は「1,000万%

×10」で100万円が予算となります。

あくまでも目標額が元になっているため、簡易的に予算の設定を行いたい際におすすめです。

損益分岐点から逆算して決定する

損益分岐点は、売値から商品の販売に関するコストを引いた値のことです。

例えば、1万円の商品を販売する際、仕入れや人件費などで5,000円のコストがかかった場合、損益分岐点は残りの5,000円となります。

5,000円は広告費として活用しても損になりませんが、利用できる最大値なので利益が出ない点には注意が必要です。

LTVの考え方から逆算して決定する

LTVとは、顧客との関係が始まってから、終了するまでにもたらされる利益を指した用語です。

長い期間リピートして利益を与えてくれる顧客は企業にとって大きな価値があるため、マーケティングでは重要な用語として認知されています。

LTVを元にする場合は、リピートされる平均回数から広告予算を算出します。

例えば、利益が1万円の商品が平均で年に3回リピートされていると仮定し、月に新規で10個売れていたとします。

月の利益は10万円となるため、広告費も同額かけることが可能です。

また、新規で獲得した顧客が年に3回リピートするため、それも含めると月に「10万×3=30万」で、30万円の広告費をかけられることが分かります。

キーワードから算出する

リスティング広告を活用する場合は、キーワードから予算を算出する方法がおすすめです。

GoogleキーワードプランナーやYahoo!キーワードアドバイスツールなどを用いれば、簡単に確認ができます。

キーワードによっても予想される単価が異なるため、想定されるクリック単価や月額の費用は把握しておきましょう。

Web広告の課金形態

Web広告では、以下5つの課金形態が主流となっています。

・クリック課金型
・インプレッション課金型
・エンゲージメント課金型
・成果報酬課金型
・期間保証型

どのような課金形態なのか1つずつ確認していきましょう。

クリック課金型

クリック課金型は、広告がユーザーにクリックされるたびに料金が発生します。

主にリスティング広告で採用されていますが、SNS広告やディスプレイ広告など他の種類でも選択が可能です。

閲覧のみであれば料金が発生しないため、無駄な費用がかかりづらいメリットがありますが、人気キーワードなどの場合は単価が高くなりやすいので注意しましょう。

インプレッション課金型

インプレッション課金とは、広告が1,000回表示されるたびに費用が発生するタイプの課金形態です。

閲覧が指標となっているため、主にディスプレイ広告など認知度を上げたい場合に採用されます。

エンゲージメント課金型

TwitterやInstagramなどの広告では、エンゲージメントが発生した際に課金される形態も採用されています。

エンゲージメントは、フォローや「いいね」など、ユーザーによって起こされたアクションのことです。

エンゲージメント課金型は、明確なアクションによって費用が発生するため、広告配信が成果に繋がったのかわかりやすいメリットがあります。

成果報酬課金型

成果報酬課金型は、掲載された広告からユーザーがサービスへの登録などを行った際に費用が発生します。

アフィリエイト広告で採用されることが多く、転職エージェントや旅行など細かいジャンルは多岐にわたります。

成果が出た際に承認を行うため、広告主にとっては無駄がない点がメリットです。

期間保証型

設けられている広告枠で、一定の期間を指定して契約を行う形態を期間保証型と呼びます。

事前に定められた場所に広告が掲載し続けられるため、どの程度のPV数やクリック率を得られるのか分かりやすくなっていることが特徴です。

純広告などで取り入れられており、掲載箇所によっては数十万〜数百万円と高額になるケースもあります。

目標CPAの設定方法

CPAは「Cost Per Acquisition」の略称で、日本語にすると「顧客獲得単価」という意味です。

CPAは、コンバージョン1件を獲得するためにかかる費用を表すため、広告費の予算を設定する際にも参考になります。

前述した損益分岐点を元にして予算を決定する方法は「限界CPA」とも呼ばれており、利益が出ないギリギリのラインを設定しています。

したがって、以下のように「限界CPA」を元にして、そこから手に入れたい利益を引けば「目標CPA」が導き出せます。

損益分岐点(限界CPA)-手に入れたい利益=目標CPA

広告費を適正にするためのコツ

広告費を適正にしたい場合は、以下のポイントに留意しましょう。

・ターゲット層を入念に確認する
・媒体選定が正しいか再度チェックする
・分析したデータを元に改善を実施する
・上限を事前に設定しておく

それぞれのコツについて解説していきます。

ターゲット層を入念に確認する

広告費を適切にするためには、ターゲットを正しく設定して効果的な配信を行う必要があります。

商品やサービスの対象がどのようなターゲットなのか改めて確認し、広告の設定を見直すことが大切です。

年齢や趣味嗜好など、細かいターゲットの特徴を洗い出してみてください。

媒体選定が正しいか再度チェックする

掲載先によってもコンバージョンの確度は異なるので、どの媒体で配信することが適切なのか再度チェックしてみましょう。

媒体としては、Google・Yahoo!だけでなく、TwitterなどのSNSも例として挙げられます。

活用しているユーザー層がそれぞれ異なるため、市場の調査と合わせて媒体ごとの特徴を捉えた選定を行うことが重要です。

分析したデータを元に改善を実施する

Web広告を配信した後は、Googleアナリティクスなどでデータを確認し、改善を行っていくことが大切です。

掲載した広告をそのまま放置すると、配信の費用だけが嵩んでしまい、予算を圧迫してしまいます。

クリック数が見込めない広告は、文章や画像を変えてA/Bテストなどを行い改善してみてください。

状況が好転しそうな場合は予算を多く設定し、改善しても成果が見込めない場合は掲載停止など別の方法を考えることがおすすめです。

上限を事前に設定しておく

Web広告をマーケティングで活用する際は、どの程度予算に割くのか事前に設定しておきましょう。

漠然とした目標で広告を配信し続けると、どのように改善を行って良いのか分からず、成果が見込みづらくなってしまいます。

目標CPAなどを活用して「〇〇万円の費用を使って〇〇月までに〇〇万円の成果を出す」と事前に定めていれば、負担になっている広告から手を引くなど判断もつきやすくなります。

まとめ

いかがでしたか?

広告予算の設定は、配信を行ううえで特に重要なポイントの1つです。

方法としては損益分岐点から逆算したり、目標CPAを参考にしたりとさまざまな例が挙げられます。

掲載先や課金形態などによっても予算は変わるため、自社で最適な設定ができるように計算方法について理解を深めておきましょう。

また、広告費を適切にするためにも、配信後はターゲットの確認やデータを元にした改善を行うことが大切です。

この記事を書いた人

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