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Yahoo!プロモーション広告のアフィリエイト全面禁止について

更新日:2023年05月26日

Yahoo!プロモーション広告のアフィリエイト全面禁止について

※この記事は2023年5月26日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

広告代理者やマーケティングご担当者の皆さん。そしてアフィリエイターの皆さん。
先日、Yahooからインパクトの大きいお知らせが届きました。

YSS、YDN両メニューでの「アフィリエイトサイトの掲載禁止」の通達です。

参考:広告掲載基準「広告の有用性について」判断基準変更のお知らせ

今回のアップデートについて、経緯や予想される影響などをお話します。

また、結論から言えば、「すべての」アフィリエイトサイトが「今すぐに」掲載停止になるわけではないようです。その条件などにも触れていきましょう。

1.なぜアフィリエイトサイトが禁止になったのか

そもそもですが、Yahoo!プロモーション広告で、なぜアフィリエイトサイトが全面禁止という事態になったのでしょうか?

諸説ありますが、1つにYahoo!の体制変更が関わっていると推測できます。

Yahoo!は先日の発表でソフトバンクKKの子会社となることが発表され、更に「Zホールディングス」へと社名変更することが発表されました。

社名だけではなく、様々な変化を起こすことをYahooは発表しました。

今回のお話に関係するのは「広告品質」の部分です。

参考:広告品質のダイヤモンドの取り組み

Yahoo!は近年、ユーザーの広告体験をより良いものにするために、広告品質の向上に取り組んでいます。

インターネット広告に対して良くない印象を持たれないように、アドフラウド対策やブランドセーフティ、コンテンツ閲覧を邪魔しない広告フォーマットの提供など、様々な取り組みを行っています。

その流れを受けて今回のアップデートが起きたことで、以下のような経緯が考えられます。

アフィリエイトサイトそのものが悪だということは全くありませんが、アフィリエイト収益を追求した結果、Yahooが取り組む広告品質の向上を阻害するような、刺激的な内容の広告などが増えてしまったため、規制に踏み切ったと言えます。

2.広告でよく見るアフィリエイトサイトの例

アフィリエイトサイトが禁止、と言われても、どのようなサイトがダメなの?と思った方もいらっしゃると思います。

今この記事を読んでいる貴方が、広告をよく見るのは「記事LP経由単品通販」「比較サイト」の2パターンではないでしょうか。

そこで、下記にアフィリエイトサイトの例をまとめてみました。

2-1.健康食品・サプリメント

アフィリエイトの王道にして、最も過激な表現が展開されるジャンルと言っても過言ではありません。

バナー→記事LP→商材LP→購入という流れが一般的ですが、アフィリエイターが作成するバナーのクリエイティブには、本来禁止されている「効果を約束する表現」や「無許可と見られる著名人の写真」などが氾濫しており、以前のYDNも例外でなかったかと思います。

また、記事LPにも禁止されているビフォーアフター表現や、コンプレックスを激しく煽る内容などが含まれていることもしばしば。

今回の規制の主な原因とも言えるかもしれません。

2-2.カードローン比較サイト

比較サイトの中では、よく見るカードローン分野です。
多くの場合、金利や審査の条件、その他メリット・デメリットの部分で比較を作っている場合が多くあります。

「金がない」「家族に内緒で借りたい」などの激しい表現は、ターゲットであってもそうでなくても、見続けていて気持ちの良いものではありません。

2-3.転職エージェント比較サイト

人材系の比較サイトも広告を見る機会が多いジャンルの一つです。

数年前に少し流行った「うわっ…私の年収、低すぎ…?」のような表現は、コンプレックスを強く刺激するもので、クリック率は上がりそうですが不快に思うユーザーも少なくないでしょう。

2-4.引っ越し業者比較サイト

引っ越しの比較サイト、皆さんも使ったことがあるかもしれません。

引っ越しの相見積もりサイトでは、問い合わせたユーザーの個人情報が提携の運送会社に一括で共有され、契約した段階でその会社から送客報酬が発生する仕組みのものが多くを占めます。

商材性質上ディスプレイ広告よりも検索広告の露出が多いイメージですが、この場合「ブランドワード」に関するトラブルが起きやすいです。

例えば、提携先の「〇〇引越社」のキーワードで広告を出稿してほしくない場合でも、アフィリエイトサイト運営側としては「安価にCVできるキーワード」であるため、広告出稿を続けます。

時には、提携していない会社の名前でも広告掲載をしているサイトをたまに見かけます。

広告主からすると大きな問題ですので、アフィリエイトサイトとの契約時には、ブランドワードの取扱いをしっかり決めておくと良いですね。

3.どのようにしたらこの事態を回避できるのか?

今回、Yahooからアフィリエイトサイトの広告出稿が禁止になりました。
しかし、冒頭にお伝えした通り、全てのアフィリエイトサイトが100%掲載不可、というわけではないようです。
その例外は、現状1点です。

※この基準についてはYahoo!内でも策定中とのことで、予めご留意ください

それは「Yahoo!プロモーション広告の認定パートナーが運営に関与するサイトである」ことです。

Yahoo!のパートナーとして認定されるには、事業計画を提出した上で厳正な審査を通過する必要があります。
それらの企業が運営に関わっているサイトであれば、アフィリエイトサイトの広告であっても品質が最低限担保されている、という考えでしょうか。

ただ、そのようなサイトであればOKというわけでもなく、あくまでも掲載できる可能性があるというのみです。
よって、個人のアフィリエイターは完全に広告出稿が出来ないということになります。

4.最後に

今回のYahoo!プロモーション広告でのアフィリエイトサイトの全面禁止は、インターネット広告に関わる者として非常に大きなニュースでした。

ユーザーのインターネット体験を害さない広告のみがインターネットに溢れていれば、このような事態にはならなかったと思うと、広告を企画・配信する側として反省すべき点はなかったかと思い返します。

現在Google広告やその他多くのアドネットワークではアフィリエイトサイトの広告が配信できますが、世論的に規制が厳しくなってきていることには変わりありません。

今後も情報が更新され次第、皆さんにご共有してまいります。

アフィリエイトサイトの広告出稿やマーケティング、プロモーション全体でお困りの方がいましたらお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

超シンプルに一目惚れで入社。入社2ヶ月で編集長に就任し、Infinity-Agent Labを軌道に乗せました♪(←自慢です。笑)編集長の経験から、各媒体の最新情報のキャッチアップの早さには自信があります。生粋のEXILEオタクです!

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