
Yahoo!運用型ディスプレイ広告(YDA)において、
2025年7月3日より、β版として提供されていた入札戦略
「ビューアブルインプレッション数の最大化」が正式にリリースされました。
リリースと同時に、対象キャンペーンの予算下限の変更も行われています。
本記事では、
今回のアップデートに関して、広告運用者が押さえておくべき重要なポイントを
わかりやすく解説します。
1. アップデート内容
2025年7月3日、
Yahoo!運用型ディスプレイ広告(YDA)のキャンペーン目的
「ブランド認知」のキャンペーンにおいて、以下のアップデートがありました。
- 入札戦略「ビューアブルインプレッション数の最大化」が正式リリース
この入札戦略に関する最適化提案も追加され、
最適化スコアの対象となる入札戦略にも含まれるようになる。
- 予算下限の変更
キャンペーンにおける予算下限を、従来の50,000円から100円に引き下げらる。
今回の変更で、より柔軟な予算設定が可能になる。
※参考:LINEヤフー株式会社 【ディスプレイ広告(運用型)】「ビューアブルインプレッション数の最大化」の正式リリースと予算下限変更のお知らせ 2025年7月4日
2. ビューアブルインプレッション数の最大化とは
「ビューアブルインプレッション数の最大化」とは、
キャンペーン目的「ブランド認知」に導入された入札戦略です。
設定した1日の予算内で、
見られる可能性の高い(ビューアブル)インプレッションが最大になるよう、
入札価格が自動調整されます。
ビューアブルインプレッションについては、次のセクションで説明します。

3. ビューアブルインプレッションとは
3-1. ビューアブルインプレッションの定義
ビューアブルインプレッションとは、
インターネットユーザーの視認領域に広告が表示された際のインプレッションのことです。
これによって発生したクリックをビューアブルクリックと呼びます。
視認領域とされるのは、
広告の50%以上の範囲が1秒以上連続して表示された状態を指します。
インストリームの掲載面では、
広告の50%以上の範囲が表示された状態で2秒以上連続して動画再生された状態を指します。
3-2. 注意点
広告が表示された環境(ブラウザーなど)によっては、
ビューアブルインプレッションが正しく計測されない場合があります。
広告が表示されてから24時間以上経過して視認領域に入った場合、
ビューアブルインプレッションとしてはカウントされません。
また、
ビューアブルインプレッションは基本的にリアルタイムで計測されますが、
ネットワーク環境による数秒のタイムラグで、
計測前のクリックはビューアブルクリックになりません。
※参考:LINEヤフー株式会社 ビューアブルインプレッションとは 2025年7月閲覧
4. まとめ
今回実装された「ビューアブルインプレッション数の最大化」は、
単なる表示回数ではなく、
ユーザーの視認領域に表示された「ビューアブルインプレッション」を最適化します。
ブランド認知が目的で、
より多くのユーザーに広告を「見られる」状態で届けたい場合に有効な入札戦略です。
広告の目的に合わせ最適な戦略を選び、広告効果の最大化を目指しましょう。
※本記事の内容は、2025年7月時点の情報および当社の見解に基づいています。掲載内容による効果や成果の向上を保証するものではありません。