国内でも最大規模のユーザー数を誇るYahoo!に広告を配信できるYahoo!広告は、認知拡大や購買促進に効果的です。
ただし、PDCAを効果的に回すためには、コンバージョンの設定を適切に行う必要があります。
この記事では、Yahoo!広告におけるコンバージョンの概要や、設置する方法などを解説していきます。
測定と改善のポイントについても紹介するので、Yahoo!広告のコンバージョン設定について知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
1.Yahoo!広告におけるコンバージョンについて
Yahoo!広告におけるコンバージョンについて、以下の内容を解説していきます。
・Yahoo!広告でのコンバージョンの種類
・Yahoo!広告の平均コンバージョン率
それぞれ理解を深めておきましょう。
1−1.Yahoo!広告でのコンバージョンの意味
Yahoo!広告におけるコンバージョンとは、配信によって得られた成果を指しています。
具体的には、資料請求や購買などが例として挙げられますが、企業によって設定する内容は異なります。
広告による成果を測って改善を回すためには、クリック数だけでなくコンバージョン数も元にすることが大切です。
広告を配信する目的から、どのようなコンバージョンを設定すべきなのか事前に策定しておきましょう。
1−2.Yahoo!広告でのコンバージョンの種類
Yahoo!広告の公式サイトによると、取得できるコンバージョンの種類は以下のようになっています。
参照:コンバージョン測定とは【検索広告】|Yahoo!Japan広告
参照:コンバージョン測定とは【ディスプレイ広告】|Yahoo!Japan広告
1−3.Yahoo!広告の平均コンバージョン率
現状、Yahoo!広告の平均コンバージョン率について詳しい情報は公表されていませんが、Google広告の数値は以下のようになっています。
業界によって数値が異なるので、自社で広告を配信する際の参考にしてみましょう。
参照:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]|WordStream
2.Yahoo!広告でコンバージョンが重要視される理由
Yahoo!広告でコンバージョンが重要視されるのは、以下のような理由があります。
・今後の予算配分を決定する材料になる
・PDCAを効果的に回せる
上記3つの内容について解説していきます。
2−1.成果について定量的に判断できる
コンバージョンの増減について把握することで、定量的な状況判断ができるようになります。
広告の配信状況を確認する指標としてはクリック数や視聴率などもありますが、直接的な成果に結びついているか把握するにはコンバージョンをチェックすることが大切です。
定量的に広告を評価できれば次のアクションも決めやすくなるので、配信後や施策の実施後は期間ごとに成果を追いましょう。
2−2.今後の予算配分を決定する材料になる
コンバージョン数は広告ごとの具体的な成果を把握できるので、予算配分を決める際にも役立ちます。
どの広告に注力すべきなのか的確に判断したい場合は、数値的な指標を参考にすることが効率的です。
配信者の勘や経験則だけだと失敗する可能性が高いので注意しましょう。
数値が悪い場合は、早い段階で広告費の削減や出稿の停止などを判断する必要があります。
2−3.PDCAを効果的に回せる
広告の配信後は、そのまま放置するのではなく改善を繰り返してより高い成果を目指すことが重要です。
PDCAを効果的に回すためには、まずどの広告パターンが特に成果が出ているのか把握する必要があります。
コンバージョンからクリエイティブ内容やターゲティング、配信のタイミングなど良かった点を深掘りできれば改善を回しやすくなるでしょう。
3.Yahoo!検索広告でコンバージョンタグを設置する方法
Yahoo!検索広告でコンバージョンタグを設置する方法は以下の通りです。
- コンバージョンタグの設定
- コンバージョン設定の作成
- タグをコピーしてWebサイトに設置
順番に内容を見ていきましょう。
3−1.コンバージョンタグの設定
コンバージョンタグの設定は以下の手順で行います。
- Yahoo!広告の運用ツールで「ツール」を選択
- 「コンバージョン測定を作成」を選択
3−2.コンバージョン設定の作成
コンバージョン設定の作成方法は以下の通りです。
- 「コンバージョン名」を設定
- 「コンバージョン種別」を選択
- 「コンバージョン測定の目的」を選択
- 計測方法を選択
- 「自動入札への利用」を選択
- 「計測期間」を設定
- 「1コンバージョン当たりの価値」を設定
- 作成をクリック
- ライブラリーの「コンバージョン測定」からタグを表示
3−3.タグをコピーしてWebサイトに設置
最後に、タグをコピーしてWebサイトに設置しましょう。
コンバージョン測定を正確に行いたい場合は、サイトジェネラルタグと一緒にコンバージョン測定補完機能タグも設置します。
- 「コンバージョン測定補完機能タグ」の設定
- クリップボードにコピーしてWebサイトに設置
- 変更後のページをWebサーバーにアップロード
4.Yahoo!ディスプレイ広告でコンバージョンタグを設置する方法
Yahoo!ディスプレイ広告でコンバージョンタグを設置する方法について解説していきます。
アプリとWebサイトのコンバージョン測定について確認していきましょう。
4−1.アプリのコンバージョン測定
アプリのコンバージョン測定を行う場合、効果測定用のツールを導入します。
測定を行う際はリンクIDと呼ばれるキーを作成して、ツールとアカウントを同期させましょう。
引用:アプリのコンバージョン測定が可能な広告効果測定ツールについて|Yahoo!JAPAN広告
4−2.Webサイトのコンバージョン測定
Webサイトのコンバージョン測定を行う際は、検索広告と同様の作業を実施します。
広告管理ツールの「ディスプレイ広告」から同じように「ツール」を選択し、コンバージョン設定の作成やタグのコピーを行ってください。
5.Yahoo!広告のコンバージョン測定と改善のポイント
Yahoo!広告のコンバージョン測定と改善のポイントは、以下の3つが挙げられます。
・露出が少ない広告は表示回数を増やす
・なるべく改善による成果が高そうな施策に注力する
効果的に測定や改善を回せるように、上記について理解を深めておきましょう。
5−1.成果が見込めない場合はターゲット設定の改善を試みる
Yahoo!広告を配信した後、コンバージョン数が見込めない場合はターゲットの設定に変更を加えてみましょう。
想定したユーザー層と実際に顧客となり得る層に乖離がある場合、どれだけクリエイティブが良くても成果は期待しづらくなります。
過去の顧客層やGoogle アナリティクスの情報などを元にしてペルソナを固め、広告の設定に落とし込むことが大切です。
5−2.露出が少ない広告は表示回数を増やす
そもそも広告の露出が少ないのであれば、表示回数を増やせるように工夫することも重要です。
入札単価を上げたり、ターゲットを広くしたりして、なるべく多くのユーザーに見てもらえるようにしましょう。
ただし、ターゲットを突然広げすぎるとクリックやインプレッション数の増加によって無駄な費用が発生してしまう可能性もあるので、徐々に対策をすることがおすすめです。
5−3.なるべく改善による成果が高そうな施策に注力する
コンバージョンをもとに広告の改善を行うときは、なるべく成果が高そうな施策に注力することも大切です。
見込める改善幅が同じでも、向上する売上幅が異なることはよくあります。
人材や予算などのリソースを割く以上、成果が高い施策から順番に手をつけた方がメリットが大きいです。
6.まとめ
いかがでしたか?
Yahoo!広告を活用する際は、コンバージョンの設定や改善のポイントを意識することが大切です。
コンバージョンタグの設置や設定を間違えてしまうと、適切なPDCAを回すことが難しくなってしまうので注意しましょう。
設定ができたらターゲット設定や露出数などを意識して、改善を繰り返してみてください。