Yahoo!広告にて、ユーザーのプライバシー保護や利便性向上を目的として、広告に利用されるパーソナルデータの設定が可能な「アドパーソナライズセンター」のリリースを発表しました。
今回の記事では、「アドパーソナライズセンター」はどのようなものなのか、どのような事ができるのかを解説していきたいと思います。
アドパーソナライズセンターとは?
アドパーソナライズセンターとは、ディスプレイ広告に利用される行動履歴情報等の利用範囲をユーザー自身が自由に設定できる新しい機能のことです。
2023年7月26日(水)に公開され、2023年8月23日(水)から広告配信に適応されるとのことです。
広告のインフォメーションやプライバシーセンターなど、さまざまなページからアクセスが可能になるとのことです。
画像引用:【ディスプレイ広告】アドパーソナライズセンター公開のお知らせ|Yahoo!広告Japan
なお、この機能が活用できるのはYahoo! JAPAN IDログインユーザーのみで、Yahoo! JAPANサービスの行動履歴が対象となるため、外部サイトの行動履歴を広告配信に活用する場合はこれまでと同じように「行動ターゲティング設定」で行う必要があります。
画像引用:【ディスプレイ広告】アドパーソナライズセンター公開のお知らせ|Yahoo!広告Japan
アドパーソナライズセンターで設定できるのは以下の項目です。
・広告表示に利用するユーザー情報
下記で詳しく解説していきます。
興味/関心に関連するトピックの広告の表示頻度を減らすかどうか
ユーザーの興味関心に基づき、広告の表示頻度を減らすかどうかを設定することができます。
画像引用:【ディスプレイ広告】アドパーソナライズセンター公開のお知らせ|Yahoo!広告Japan
広告表示に利用するユーザー情報
広告表示に利用されるユーザーの情報(性別・年齢・属性など)を設定することができます。
画像引用:【ディスプレイ広告】アドパーソナライズセンター公開のお知らせ|Yahoo!広告Japan
広告配信への影響は?
アドパーソナライズセンターの設定によっては、これまでパーソナルデータを利用した広告配信ができていなかったユーザーにも配信されるとのことです。
しかし逆もしかり、興味関心に基づく広告の配信頻度を減らした場合や属性情報を広告に利用しない設定にした場合は対象ユーザーへの配信頻度が減少するでしょう。
また、オーディエンスリスト作成時にはアドパーソナライズセンターの設定状況は加味されません。
配信時にアドパーソナライズセンターの設定が反映されるため、オーディエンスリストのユーザー数と配信実績に乖離が生じる可能性があるとのことです。
画像引用:【ディスプレイ広告】アドパーソナライズセンター公開のお知らせ|Yahoo!広告Japan
まとめ
今回の新規リリース機能により、ユーザーはより細かく広告に利用されるデータをコントロールできるようになるので、ユーザーにとってはプライバシーの観点で良いアップデートであるといえるでしょう。
しかし広告主側からすると配信対象が減少する可能性があるため、広告配信にどのような影響が表れるかをチェックしていく必要があります。
Yahoo!の調査によると、広告表示に活用されるデータについて自身でコントロールしたいという人がなんと72%にも及んでいます。
画像引用:広告におけるデータ利活用方法|ユーザーの本音は?|Yahoo!広告Japan
このようなユーザーの要望に応えながら、新規機能のリリースをしていくことが考えられます。今後もアップデート情報には注目です!