みなさんが広告を配信する中で、体験予約や来店申込みなどコンバージョンの後に実店舗への来店を伴う指標をKPIとして設定している方も多いのではないでしょうか。
その際に、来店予約のコンバージョン数と実際の来店数の乖離が大きいなどの問題に直面したことはありませんか?
今回はそんなときに活用できる来店コンバージョンについて解説していきます。
1.来店コンバージョンとは?
冒頭で触れたように、広告を店舗誘導の方法として採用している方に是非活用してほしいのが来店コンバージョンです。
来店コンバージョンをざっくり説明すると、オンライン上で配信を行っている広告が実店舗の来店に繋がっているかどうかを把握することができる機能です。
実店舗の来店をオンライン上の広告配信のKPIとしている場合、来店実績を可視化することで広告の費用対効果がわかったり、広告の成果向上のための改善が図りやすくなったりとメリットが多くあります。
2.来店コンバージョンの仕組み
来店コンバージョン数は、匿名で集計されたデータに基づいて推定計測されます。
個人情報保護や取得できないデータが存在するため、計測データは推測値とされており、来店の実数とは異なりますので注意が必要となります。
来店コンバージョン計測は、ロケーション履歴をオンにしているユーザーのサンプルを集計し、匿名化したデータに基づいて、検索連動型広告をクリックして来店した全体的な人数を算出します。
3.来店コンバージョンを計測できる広告の要件
来店コンバージョンを設定するためには、いくつかの要件を満たしている必要があります。
以下の条件を満たしていないアカウントで、ラインコンバージョンを活用することが可能となっております。
GoogleマイビジネスとGoogle広告アカウントの連携している
GoogleマイビジネスとはGoogleが提供している無料のサービスで、地域×キーワードで検索された際に、ローカルパックと呼ばれる店舗や会社情報を検索結果に表示させることができます。
Google マイビジネスは、さまざまな Google サービス(Google 検索や Google マップなど)上にローカル ビジネス情報を表示し、管理することができる無料ツールです。実店舗に顧客を迎え入れてサービスを提供するビジネスや、エリア限定でサービスを提供するビジネスを営んでいる方は、このツールを活用すればユーザーにビジネスをアピールすることができます。Google でのオーナー確認を済ませているビジネスは、ユーザーからの信頼度が倍増する傾向があります。
出典:Google マイビジネスへようこそ – Google マイビジネス ヘルプ
来店コンバージョンを計測するためにはGoogleマイビジネスとの連携は必須となっており、Googleマイビジネスの登録状況でもクリアすべき条件があり、以下となっております。
- 対象となる国に複数店舗を保有している
- 店舗のビジネス情報をGoogleビジネスアカウントに登録を行っている
- リンクとなっているビジネス情報の90%以上がオーナー確認済となっている
住所表示オプションを有効にしている
住所表示オプションとは、広告表示オプションの1つで実店舗の住所や地図、電話番号などを広告に追加することができる機能です。
来店コンバージョンを計測する上で、住所表示オプションを有効にしていることは必須条件となります。
4.まとめ
いかがでしたか?
来店コンバージョンを計測することによって、広告アカウント上の成果だけでなく、どのキャンペーン、どのターゲティングが実際の来店に貢献したかを確認することが可能となります。
実際の来店に貢献した広告を特定することで、広告予算の最適化をを図ることが可能となり、地域によって成果に偏りがある場合は入札単価を調整することで、来店に繋がるユーザーに効率よく配信を行うことが可能となります。
まだまだ来店コンバージョンを活用しているアカウントは少ないように感じますが、Web広告から実店舗への集客数や成果を可視化できるのでみなさんもぜひ活用してみてください。