経営者や管理職の方に対して広告を配信する場合、まずは適切な媒体を選ぶことが大切です。
「総務の森」は、仕事で責任を負っている多くのビジネスパーソンが利用している媒体のひとつとして挙げられます。
本記事では、総務の森の特徴や媒体としての特徴、選択できる広告メニューなどについて解説します。
経営者層をターゲティングする際のポイントや実際に配信をした実績の例についても詳しく紹介するので、最後まで読むことで効果的なアプローチ方法について理解を深められるでしょう。
1.総務の森とは
総務の森は、国内最大規模の総務コミュニティで、労務や人事、経理などの悩みを解決できるサービスです。
月間80万人の以上のユーザーを保持しており、約500名の専門家と連携する参加型のサイトとして15年以上の運用実績があります。
総務の森のユーザーは半数がマネジメント層であり、経営幹部が2割であることが特徴です。
また、割合のうち中間管理職に該当する人が3割になっています。
総務の森に広告配信をすることで、総務や経理、人事を担当している管理部門のキーパーソンに対して直接的な訴求が可能です。
2.総務の森の媒体特徴
総務の森には以下3つの特徴があります。
- 首都圏のユーザーが多い
- 幅広い年代が利用している
- さまざまな規模の企業を網羅
それぞれの特徴について解説します。
2−1.首都圏のユーザーが多い
総務の森のユーザーは、首都圏に勤務している人が多いです。
東京だけでなく、千葉や埼玉、神奈川で勤務している人が特に多いので、関東のユーザーをターゲットにしている場合は有効だといえます。
首都圏ユーザーが過半数ですが、もちろん他の地域の利用者も一定数いるので、首都圏以外にもアプローチ可能です。
関東以外だと、近畿や東海地方での勤務者が多くなっています。
2−2.幅広い年代が利用している
総務の森は、20代から60代までのユーザーが幅広く利用しているので、年代を問わず訴求対象にできる点も特徴です。
30〜50代までの利用者が特に多いので、ミレニアル世代やY世代と呼ばれる人たちに効率的にアプローチできます。
また、総務の森では、ユーザーのうち担当業務の経験が5年以上ある社員が6割です。
仕事で責任を負った社会人が多く、金銭的な余裕もあるので訴求を適切に行えれば高確率でコンバージョンが期待できます。
2−3.さまざまな規模の企業を網羅
総務の森の8割のユーザーは社員数300人未満の中小企業です。
1,000人以上の社員がいる企業は全体の8.9%になっているので、さまざまな規模の企業にアプローチできます。
また、総務の森では、4分の1の企業の年商が100億円を超えていることも特徴です。
業界別で見ると「製造・機械」や「小売・卸売」の比率が特に高くなっています。
国内産業別構成比と似ていますが、IT・広告・マスコミの割合が少し高いことが違いとして挙げられます。
3.総務の森で利用できる広告メニュー
総務の森で利用できる広告メニューは、大きく分けて「ディスプレイ広告」と「メルマガ広告」のふたつに分けられます。
それぞれをさらに詳細に分けると以下の5つが挙げられます。
- ミディアムレクタングル TOP
- ミディアムレクタングル 上
- ミディアムレクタングル 下
- 定期メルマガ ヘッダー
- メルマガ号外 1社限定
上記5つの広告メニューについて詳しく説明します。
3−1.ミディアムレクタングル TOP
画像引用:広告掲載について|総務の森
「ミディアムレクタングル TOP」は、グローバルメニューの直下に配信できる広告で、ユーザーの注意を引きやすいことが特徴です。
認知の拡大やブランディングを目的とした広告配信でも利用できます。
参考:広告掲載について|総務の森
3−2.ミディアムレクタングル 上
画像引用:広告掲載について|総務の森
「ミディアムレクタングル 上」は全てのページのファーストビュー直下に配信できるメニューです。
高確率で閲覧されるうえ、料金は「ミディアムレクタングル TOP 」よりも低く設定されているので利便性が高い点が特徴だといえます。参考:広告掲載について|総務の森
3−3.ミディアムレクタングル 下
画像引用:広告掲載について|総務の森
「ミディアムレクタングル 下」は「総務の広場」というコンテンツに掲載できるメニューで、目につきやすいポジションを獲得できる点が特徴です。
ディスプレイ広告のなかでは料金が最も低いですが、総務の広場はメインコンテンツなのでコストパフォーマンスが高いといえます。
参考:広告掲載について|総務の森
3−4.定期メルマガ ヘッダー
画像引用:広告掲載について|総務の森
会員向けのメルマガである「総務の森マガジン」のヘッダー部に掲載可能な広告メニューです。
総務の森マガジンは、6,500人以上の会員を保持しているため、情報収集への意欲が高い多くのユーザーに訴求できることがメリットになります。
なお、総務の森マガジンは毎週木曜日に配信されます。
3−5.メルマガ号外 1社限定
画像引用:広告掲載について|総務の森
「総務の森マガジン」で独占メールを配信できるメニューです。
料金は高くなりますが、毎週火曜日に1社限定なので、配信できれば多くのユーザーに認知度を効率的に広げられます。
4.総務の森で広告配信をする手順
総務の森で広告配信をするには、以下の手順が必要です。
- 問い合わせ
- 広告主の審査
- 申込
- 入稿
- 掲載内容の審査
- 掲載
- 配信レポートの提出
なお、総務の森で広告配信をする場合、広告主との直接的な取引は行っていないので、広告代理店を経由する必要があります。
5.Web広告配信で経営者層をターゲティングする際のポイント
Web広告配信において、経営者層をターゲティングする際のポイント以下の3つです。
- ペルソナ設定を入念に行う
- キャッチコピーで注意を引く
- 経営者層が抱える問題について考える
経営者層をターゲットにする場合は、ポイントを把握して適切な広告配信を目指すことが求められます。
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
5−1.ペルソナ設定を入念に行う
「経営者層」と一言で言っても業界や企業の種類はさまざまです。
成果を効率的に発揮するにはどの経営者層をターゲットにするべきなのか、広告配信をする前に考えることが求められます。
自社で取り扱っている商品やサービスを望むのはどんな人物なのか熟考していきましょう。
曖昧なターゲティングのまま広告配信を行なっても、クリエイティブの質を確保できずに十分な訴求ができない可能性が高いので注意が必要です。
コンサルティングを行う会社であれば、組織における機能を円滑に進める対策が必要なので、全体像として「組織の成長スピードに対応が間に合っていない中小企業」などがターゲットに挙げられます。
5−2.キャッチコピーで注意を引く
経営者層にアプローチする場合、広告では魅力的な言葉を活用することが重要です。
言葉には商材の魅力を数倍に上げてくれる効果があります。
メリットはなるべく具体的かつ分かりやすいようにして、心理学的なテクニックなども活用するとより効果的になるでしょう。
サービスや商品を使った後、どんな状態になるのか伝わることが大切です。
心理学的なテクニックとしては大きな特徴によって評価が左右される「ハロー効果」や禁止することで逆にアクションを起こしたくなる「カリギュラ効果」などが挙げられます。
クリエイティブで使用する文言を「ただの言葉」と侮らず、キャッチコピーを試行錯誤して新しい手法を見出していくことをおすすめします。
広告を配信した後も、ABテストなどを行い実験を繰り返していきましょう。
5−3.経営者層が抱える問題について考える
一般的に、経営者層は「モノ・ヒト・カネ」などに対して悩みを抱えていることが多いです。
普段、経営者層がどんな問題を抱えているのかを把握して、訴求に盛り込むことをおすすめします。
抱えている悩みを自社の商品やサービスで完璧に解決できることをアピールしていきましょう。
アピールをする際は、正確に過去の実績を提示することが求められます。
効果的に訴求したいがために虚偽を盛り込むと、ブランディングにも悪影響が生まれるので注意してください。
6.Web広告配信で総務の森を利用する際の注意点
Web広告配信で総務の森を利用する際の注意点は以下の2つです。
- キャンセルは手数料がかかる
- 広告掲載の基準を理解する
後にトラブルにならないようにそれぞれの注意点について理解を深めていきましょう。それぞれ詳しく解説していきます。
6−1.キャンセルは手数料がかかる
総務の森の規約によると、申込後のキャンセルには手数料が必要になります。
上記のように、5営業日前までのキャンセルだと広告料金の100%のキャンセル料がかかるので特に注意が必要です。
また、メニューの変更をする際は条件があり、現在の申し込みの金額を上回るときしか変更ができません。
6−2.広告掲載の基準を理解する
掲載不可とされる広告内容があるので、トラブルにならないように規約を確認することがおすすめです。
<掲載不可とされる広告内容>
- 弊社又は第三者の所有権、著作権を含む一切の知的財産権、肖像権、パブリシティー権等の正当な権利を侵害する広告
- 虚偽が疑わしいと思われる情報商材の広告
- 公序良俗に反する広告
- 法律、法令等に違反する広告
- 本サービスの信用を失墜、毀損させる広告
- その他、弊社が不適切と判断する広告
- 掲載申し込み時から掲載終了日までに、リンク先サイトの内容や表現が著しく変化する広告
7.「総務の森」活用事例
総務の森についてどのような配信面があるのか把握した後に、実際の運用事例をご紹介します。
この事例では、経営者層がターゲットにあたる案件でした。
運用の結果、リスティング広告に比べ広告の配信面が限られておりターゲティングが狭いため、クリック単価は高い傾向にあるものの、27%ほど低い傾向にありました。
CPAでの大きな差は見られないものの、ターゲットが「経営者層」に絞られているのであれば、今後も他の案件で活用する価値はありそうです。
8.まとめ
いかがでしたか?
総務の森は、経営者層が多く利用している媒体であり、ビジネスパーソンに向けた広告配信に特化しています。
広告配信のメニューとしては「ディスプレイ広告」と「メルマガ広告」が存在しており、どちらも効果的な配信面に掲載可能なことが特徴です。
さらに細かく分けると5つの広告メニューが存在しており、それぞれ金額やメリットが異なるので、事前に確認しておきましょう。
なお、経営者層をターゲットにする場合は、ペルソナ設定やキャッチコピーの活用が大切になります。
経営者層が抱える問題について熟考し、より効果的な広告配信を目指していきましょう。
また、他の媒体を利用する際と同じように、後に大きなトラブルにならないよう、掲載不可な項目などは確認しておくことがおすすめです。