今回は検索広告を上位に表示させる方法についてご説明していきます。
まず、検索広告が表示される順位付けが行われる仕組みについて説明し、それを理解した上で広告の上位掲載に必要な要素と対策について触れていきますので、意識的に取り入れながら運用している広告を上位表示させていきましょう!
1.検索広告の掲載順位の仕組みって?
そもそも検索広告では検索されたキーワードによって表示される広告が決定され、広告が上位に表示された方がクリックされる確率が高くなるということはみなさんもお分かりかと思います。
では、検索広告で掲載される広告の順位がどのようにして決定されているのかということから説明していきます。
検索広告の掲載順位は、広告オークションにて決まります。このオークションで高評価を得た広告が上位に表示される仕組みとなっています。
検索広告を配信する際に、運用者はまずキーワードの設定を行います。運用者が設定したキーワードから無数の広告がオークションにかけられて掲載順位が決められており、人気のあるキーワードほど、広告を上位に表示させる難易度は上がるということになります。
2.広告オークションの要素
検索広告の掲載順位が決定される仕組みがわかったところで、このオークションで評価される指標となるものの説明をしていきます。
検索広告での掲載順位を決定づける指標となるものを広告ランクと呼びます。この広告のランクが何によって構成されているかはGoogle広告では以下の様に提言しております。
広告ランクは入札単価、オークション時の広告の品質(推定クリック率、広告の関連性、ランディング ページの利便性など)、広告ランクの下限値、オークションにおける競争力、ユーザーが検索に至った背景(ユーザーの所在地、デバイス、検索時間、検索語句の性質、ページに表示されるその他の広告と検索結果、その他のユーザー シグナルと属性)、および広告表示オプションなどの広告フォーマットの見込み効果を使って算出します。
広告ランク ー Google広告 ヘルプ
広告オークションはユーザーが検索行動をする度に行われ、広告オークションで広告ランクが毎回算出され掲載順位が決定します。Google広告が提言している広告ランクの要素の中で、運用者が操作や改善活動を行いやすい指標は以下の2つとなります。
- 入札単価
- 広告の品質に関与している品質スコア
広告ランクの下限値やオークションにおける競合性、ユーザーの検索行動の背景などは環境や状況に左右されることが多く、運用者が意図的に改善するのは難しいと言えるでしょう。
しかしながら入札単価と広告の品質に関与する品質スコアは、Googleにおいては広告の管理画面上で確認することができ、改善活動を行うことが可能です。大まかに広告のランクは、以下の考え方によって決定すると言われています。
品質スコアの改善と入札単価の見直し、+α広告表示オプションの設定によって広告ランクを向上させ、検索広告の掲載順位を上げることができます。
3.広告掲載順位を上げる方法
先述したように、広告ランクを向上させることによって広告を上位表示させることができます。
入札単価は1クリックあたりに最大いくらまで支払うことができるかという金額を指します。入札単価を上げれば、その分広告が上位に掲載される可能性は高くなります。ただし、広告ランクは入札単価×上限クリック単価によって算出されるため、お金を多く支払った広告主のみが上位に掲載されるというわけではありません。上限クリック単価を最適化した上で、品質スコアを担保することで広告の掲載順位が上がる可能性が高まります。
では、品質スコアを構成する3つの要素と向上させるためにはどうしたら良いのかを解説していきます。
3-1.広告の関連性
広告の関連性を向上させるためには、キーワードと広告文の親和性を高めることが効果的です。
まず、第一に広告文にキーワードを含めることをオススメします。とは言うものの、複数のキーワードが広告グループに設定されており、すべてのキーワードを網羅した広告文を作成するのは非効率的なので、カスタマイザーの活用や最適な広告グループ設定を心がけましょう。
3-2.推定クリック率
推定クリック率は、広告がクリックされる確率の推定値を指します。
推定クリック率を向上させるためには、シンプルにキーワードと広告の関連性を高めることをオススメします。ユーザーが検索したキーワードに対して適切な広告であると判断されることは重要です。そのために以下のことを実践すると効果的です。
- 獲得実績の高い検索語句をキーワードとして登録する
- 登録キーワードや広告・狙っているターゲットとの関連性が薄い検索語句は除外する。
- 広告の関連性を向上させる
上記の対策を行うことで推定クリック率の向上が見込めます。
3-3.ランディングページの利便性
ランディングページの利便性に関しては、ランディングページがユーザーにとって利用しやすいものになっているかどうかという指標です。
ここでも、ユーザーをサイト流入させた際にユーザーが求める情報やコンテツになっているかという関連性も計測の基準に含まれます。その他には、読み込みスピードや操作のしやすさ、ビジネスの透明性など様々な要素が判断基準となります。
ランディングページの利便性に関する詳しい指標に関しては、以下のGoogle広告ヘルプに記載されているので、運用している広告の遷移先ページが最適化されているかどうか定期的に確認することをオススメします。
ランディング ページの利便性を把握する ー Google広告 ヘルプ
4. まとめ
いかがでしたでしょうか?
広告を上位表示させるためには、広告が表示される仕組みや広告の品質を構成する要素などを理解する必要があります。たくさん広告費をかけるだけでは広告を上位に表示させることはできないので、ポイントを押さえてユーザーファーストに広告の最適化と最良化を行っていきましょう。