近年、マーケティング業界ではアテンション指標という概念が注目され始めています。
配信環境やトレンドなど、日々進化し続けるデジタル広告で重要な指標なので、理解を深めておくことがおすすめです。
この記事では、アテンション指標の意味や測定する方法などを解説します。1.アテンション指標の意味
アテンション指標は、配信された広告がユーザーにどの程度注目されているのかを可視化した指標です。2.アテンション指標の重要とされる理由
アテンション指標が重要とされる理由として、以下2つが挙げられます。
- デジタル広告が進化しているため
- クッキーの利用が制限されているため
それぞれ解説していきます。
2−1.デジタル広告が進化しているため
近年、デジタル広告を取り巻く環境は大きく進化しています。
広告の進化に伴い、多くの企業が制作するデザインやコピーをよりクリエイティビティ溢れるものにしました。
今後は、自社が提供するメッセージやクリエイティブのうち、どのようなコンテンツが注目を集めやすいのか定量的な指標以外でも判断する必要があります。2−2.クッキーの利用が制限されているため
クッキーは、ユーザーが残したサイト内の行動履歴やログイン情報といったデータを保管する仕組みのことです。
サードパーティCookieを活用すれば、サイトを横断してユーザーの行動を追うことができますが、現在はプライバシー保護の観点から規制が強まっています。
クッキーの規制に伴って、今後広告を配信する企業はパフォーマンスを確かめるための新しい指標を見つける必要があります。3.アテンション指標を測定する方法
アテンション指標を測定する方法としては、アイトラッキングやアテンションに特化したクリエイティブの活用などが考えられます。4.アテンションを高めるためのクリエイティブ例
アテンションを高めるためのクリエイティブ例としては、以下の3つが挙げられます。
- 360°バナー
- リアクションバナー
- 無料診断
それぞれどのようなクリエイティブなのか解説していきます。
4−1.360°バナー
360°バナーは、3Dを使用した回転やズームなどができるバナーです。
ユーザーにとっては、360°バナーを通して商品のデザインや大きさなどを把握しやすい利点があります。
特にタップされているモデルや色などの情報を収集可能なので、商品の注目度を確かめる際に活用できます。4−2.リアクションバナー
リアクションバナーは、配信された広告にSNSの「いいね」のような機能をつけたり、アンケートを行ったりすることもできます。4−3.無料診断
無料診断は、バナーに設置された質問によってアテンションを高められます。5.アテンション指標以外で重要なWeb広告の数値
広告配信ではアテンション指標以外にも、以下のような数値を確認することが大切です。
- CPC
- CPA
- CTR
それぞれ基本的な指標なので、どのような数値なのか改めて確認しましょう。
5−1.CPC
CPCは「Cost Per Click」の略称で、広告が1回クリックされるごとの費用を表した指標です。5−2.CPA
CPAは「Cost Per Action」の略称で、1件の成果を獲得した際にかかった費用を表しています。5−3.CTR
CTRは「Click Through Rate」の略称で、表示された回数のうちどれだけクリックされたのかを表す指標です。6.ターゲット層や目標ごとに意識する指標を変えよう
広告を配信する際は、ターゲット層や目標に合わせて参考にする指標も変えることがおすすめです。
ターゲット層や目標は主に以下3つに分かれています。
- 潜在層への認知
- 準顕在層への誘導
- 顕在層へのコンバージョン獲得
それぞれにマッチした指標について解説していきます。
6−1.潜在層への認知
潜在層は、自身のニーズについてまだ把握しきれていないユーザー層です。
6−2.準顕在層への誘導
準顕在層は、自身のニーズをある程度把握しているものの、商品については検討段階にあるユーザーです。広告による誘導率を確認しましょう。
6−3.顕在層へのコンバージョン獲得
顕在層は自身のニーズを把握し、情報収集や商品の比較検討などを積極的に行っているユーザー層です。
7.まとめ
いかがでしたか?
アテンション指標は、ユーザーの注目度を可視化した新しい指標です。