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LPの改善でCVRアップ?ヒートマップを使った分析・改善方法

更新日:2025年10月31日

LPの改善でCVRアップ?ヒートマップを使った分析・改善方法

Web広告やSEOの効果でユーザーがLPを訪れても、
購入やお問い合わせをしてくれなければ意味がありません。

そのため、
LP公開後もLPO(LP最適化)をするための分析は必要です。

ただし、どのようなツールを使えばよいか、
どのように分析したらよいかわからない広告担当者も多くいらっしゃるかと思います。
そんなときに試してみたいツールの1つがヒートマップです。

本記事では、
ヒートマップツールでできることや具体的な分析の仕方、ツール例について
ご紹介します。

1. ヒートマップとは?

ヒートマップとは、
LPやWebページ上で読まれている箇所やクリック箇所、スクロール到達率を
色分けで視覚的に確認できる分析ツールです。

Google Analyticsなどの数値だけでは見えにくいユーザー行動を、
色分布で視覚的に把握でき、離脱要因の特定に役立ちます。

■ ヒートマップと解析ツールの比較

項目 ヒートマップ 解析ツール
必要な知識 感覚的に理解しやすい 閲覧すべき項目が分からないと
分析が難しい
分析の正確性 数値よりも「傾向」把握に
向いている
項目を正しく見れば正確な分析が
可能
利用ハードル 初心者でも扱いやすい 初心者にはやや難しい
特徴 視覚的に行動を可視化できる 数値データに基づく詳細な分析

2. ヒートマップでできること

ヒートマップツールは多数あるため機能についてはそれぞれ個性がありますが、
下記の基礎機能についてはすべてのツールで実装されています。

2-1. 熟読エリア

ユーザーがどの箇所に興味関心をもっているかを把握することができ、
配置コンテンツの改善に役立てることができます。

例)

  • 興味関心を示しているユーザーが多い→赤くなる
  • 興味関心を示していないユーザーが多い→青くなる
※画像引用(出典:無料で使えるヒートマップとは?|User Heat

2-2. クリック、タップ位置

ユーザーがどの箇所をクリックまたはタップしているかを把握することができます。

ユーザーのクリック箇所を把握することで、
コンテンツ追加やCVボタン配置の改善に活用できます。

※画像引用(出典:無料で使えるヒートマップとは?|User Heat

2-3. スクロール率(閲覧終了箇所)

LPやWebページの何%まで閲覧されたかを把握することができます。

LPやWebページは上から下へスクロールして情報を取得するため、
離脱箇所を把握することでコンテンツの並び順や入れ替えに役立ちます。

※画像引用(出典:無料で使えるヒートマップとは?|User Heat

3. ヒートマップを用いたLP改善方法

上記のヒートマップでできることを知った上で、
次は熟読エリア、クリック、タップ率、閲覧終了箇所で判断できる
LPの具体的な改善方法をご紹介いたします。

3-1. 熟読エリアからわかるLP改善方法

熟読エリアを知ることで、コンテンツに関する興味関心度を表すことができるので、
興味関心がある熟読エリアに該当するコンテンツはページの上部に移動したり、
より目立ったデザインにするといった改善策が考えられます。

そのようにすることでユーザーの心を掴み、
下部の商品・サービス情報を読み進めてもらえる確率が高まると考えられます。

3-2. クリック、タップ位置

クリックやタップは、
ユーザーがそのコンテンツの詳細情報を求めているサインであり、
情報を充実させることでCVにつなげやすくなります。

また検証については、
ユーザーがどの要素をクリック可能と判断するか不明な場合は、
ボタンの色やデザインを変えたABテストで効果を確かめると良いでしょう。

■ デザイン上の注意点

  • クリックされた箇所がボタンやバナーだと誤解されるケースもある
  • クリッカブルな要素とそうでない画像は、
    ユーザーに分かりやすいデザインにすることが重要

3-3. スクロール率からわかるLP改善方法

スクロール率は、
ユーザーがLPやWebページのどこで離脱しているかを知ることができます。

■ ファーストビュー直後に離脱率が高まっている(到達率が大幅に低くなっている)場合

  • 仮定:ファーストビューを改善する必要がある
    または広告のターゲティングとLPのデザインや方向性がずれている
  • 改善策:デザインを見直す必要がある

■ ページ下部まで到達率が高いのにCVR(コンバージョン率)が低い場合

  • 仮定:LPのコンテンツ自体に問題がある
  • 改善策:配置コンテンツの変更をしたほうが良い

このように、ヒートマップを用いた分析によって仮説を立てやすくなるため、
よりユーザーにヒットするLPへ改善していくことが可能です。

4. ヒートマップツールオススメ3選

ヒートマップの改善方法がわかったところで、
実際にヒートマップツールを導入してみましょう。

たくさんあるヒートマップツールの中から、
特にオススメのツールを3つ選定してみましたので、参考にしてみてください!

4-1. GENIEE ENGAGE (旧 SPARK)

GENIEE ENGAGE (旧 SPARK) など GENIEE ENGAGEは、
旧SPARKの機能を引き継いだWebサイトの顧客体験向上ツールです。

ヒートマップ機能も搭載されており、
その他にも下記のような多彩な機能を利用できます。

  • Web接客(ポップアップ、バナー)
  • 離脱防止
  • チャットボット
  • プッシュ通知

上場企業からスタートアップまで豊富な導入実績があります。
料金はプランによって異なり、公式サイトからの問い合わせが必要です。

LP全体の成果を向上させたい企業様は導入を検討してみてください。

4-2. ミエルカ

ミエルカは特にスマホユーザーに強い分析ツールで、
ヒートマップ以外も分析機能が充実しています。

無料版がありますが、ほとんどのサポート機能は有料ですので、
まずは無料版を試してみて、もっと細かな分析がしたいと感じたら
有料版に切り替えていくのもありかと思います。

4-3. User Heat

無料で導入することができるヒートマップ機能のみのシンプルなツールです。

1サイト(LP)につき1,000ページまで、月間PV30万までは無料で解析可能なため、
中小規模のLPやWebサイトで、まずヒートマップの使い方をマスターしたい方におすすめです。

5. まとめ

いかがでしたか。

今回は
ヒートマップの概要から具体的な分析、改善方法を紹介しました。

Google Analytics 4 (GA4) などの分析ツールを用いて数値を追っていくことは
広告を運用していく上では必要ですが、LP自体に問題がある場合を想定し
ヒートマップツールを導入することは、LPを分析し改善するためには手軽だと思います。
ぜひ導入を検討してみてください。

また、LPの成果に伸び悩んでいる方は、お気軽にご相談ください!

この記事を書いた人

大学3年生から内定者インターンを開始し、2020年にインフィニティエージェント新卒3期生として入社。 約5年半の運用者経験を活かし、現在はチーフ職としてマネジメントも行いながら、新規顧客の開拓やメディア編集長に従事。 冷麺が好きで1週間に何度も食べているという偏食な一面も。

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