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【Google広告】オフラインコンバージョンの設定方法を画像付きで解説

更新日:2025年11月25日

【Google広告】オフラインコンバージョンの設定方法を画像付きで解説

Google広告を運用していると、
「どの広告経由のリードが、実際の来店や商談につながっているのか分からない」
と感じることはありませんか?

多くのビジネスでは、最終的な成果はWeb上ではなく店舗や営業現場など“オフライン”で発生します。

オフラインでの成果を広告効果に反映させる仕組みが「オフラインコンバージョン」の設定です。

本記事では、
Google広告のオフラインコンバージョン設定方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。

1. オフラインコンバージョンとは?

オフラインコンバージョンとは、
実店舗への来店や対面での商談成立など、”オフライン”で発生した成果のことを指します。

多くのビジネスでは最終的な成果がオフラインで発生します。

例えば、
不動産業界であれば物件の内見や契約、自動車販売であれば試乗や購入、BtoBビジネスであれば商談や受注といった成果は、一般的にオンラインでは完結しません。

オフラインコンバージョンの設定を行うことで、こうした「広告接触からオフラインでの成果まで」を一貫して追跡できるようになります。

これにより単なるWeb上のコンバージョン数だけでなく、実際のビジネス成果に基づいて広告効果を評価し、最適化することが可能になるのです。

具体的には、以下のようなオフラインでの成果を計測できます。

  • 来店:広告経由でサイトを訪問したユーザーが実店舗に来店
  • 商談・成約:BtoBビジネスにおける商談化や契約締結
  • 電話:ユーザーが電話で問い合わせや予約などを行った際の着電
  • イベント参加:イベントや説明会への参加 など

2. オフラインコンバージョンの活用メリット

オフラインコンバージョンを活用する最大のメリットは、
事業の本当のKPIに基づいた広告最適化が実現できる点です。

例えば、
同じ「資料請求」というオンラインコンバージョンでも、実際に来店するユーザーとしないユーザーでは”質”が異なります

オフラインコンバージョンのデータを広告システムに取り込むことで、「来店しやすいユーザー」を学習し、そうしたユーザーに広告を優先的に配信します。

また、広告の費用対効果(ROAS)をより正確に把握できる事もメリットの一つです。

オンラインでのリード獲得だけでなく、商談化率や成約率を含めたROAS測定により、より効果的で無駄のない広告投資が可能になります。

3. オフラインコンバージョンの設定方法

Google広告でオフラインコンバージョンを設定する手順を、5つのステップで詳しく解説します。

■ ステップ1:自動タグ設定の有効化

Google広告でオフラインコンバージョンを計測するには、
「自動タグ設定」を有効にする必要があります。

これにより、広告クリック時に「GoogleクリックID(GCLID)」がURLに付与され、ユーザーの行動を追跡できるようになります。

設定や確認は、Google広告の管理画面から簡単に行えます。

①  左側メニューから「管理者」→「アカウント設定」を選択
②「自動タグ設定」という項目を確認
③「はい」と表示されていて、チェックが入っていればOK ※有効になっていない場合は、チェックを入れて「保存」をクリック

■ ステップ2:コンバージョンアクションの作成

①  左側メニューから「目標」→「コンバージョン」→「概要」を選択
②「+コンバージョンアクションを作成」をクリック③  コンバージョンの測定場所で「オフラインコンバージョン」を選択
④「データソースを追加」をクリック⑤「新しいデータソースを接続する」をクリック
⑥  Shopify、HubSpot、Salesforceなどのサービスと連携が可能⑦  スプシの場合「この手順を省略し、後でデータソースを設定する」を選択
⑧  顧客データの項目にチェックを入れて「完了」をクリック⑨「保存して次へ」をクリック⑩  計測内容に合わせてカテゴリを選択し、「保存して次へ」をクリック
※この画面は最初に表示されることがあります。その際は該当のカテゴリを選ぶか、「戻る」を押して後で選択することができます。⑪  次の画面で「設定を編集」をクリック
⑫  コンバージョンアクションの詳細を設定⑬  以下の内容を設定し、最後に「完了」をクリック

  • アクションの最適化:入札単価の最適化に使うか、使わないかを選択
  • コンバージョン名:わかりやすい名前を設定(例:「来店」「商談」「成約」など)
  • 値:コンバージョン値を設定するかどうか、設定する場合は価値(売上など)を設定
  • カウント方法:同一ユーザーの複数コンバージョンを全件カウントか初回のみか、選択
  • コンバージョン計測期間:特定の動作後、何日以内のコンバージョンを測定するかを設定
  • アトリビューション:コンバージョンへの各接点の貢献度を設定

⑭「保存して次へ」をクリック⑮「完了」をクリック

■ ステップ3:アップロード用ファイルの準備

オフラインコンバージョンのデータを、Google広告にアップロードするためのファイルを準備します。

①  左側メニュー「目標」→「コンバージョン」→「アップロード」を選択
②「+」ボタンをクリック③  コンバージョンのアップロード画面を開く
④「テンプレートをご覧ください。」をクリック※テンプレートはいくつか種類があります。一回限りのアップロードであれば、ExcelやCSVの形式でも良いですが、継続的に行うのであれば、一番上の「Googleスプレッドシート」を選択することをおすすめします。

Googleスプレッドシートを使用した場合

①「ドキュメントのコピー」から「コピーを作成」をクリック②  スプレッドシートが開く
③  テンプレートの内容に沿って、情報を入力入力の際は、以下を参考にしてみてください。

項目 説明
Parameters:TimeZone=insert_timezone タイムゾーンを指定、日本時間の場合は「Parameters:TimeZone=Asia/Tokyo」を入力
他の国は「タイムゾーン ID」を参照
Google Click ID オフラインコンバージョンにつながったGCLIDを入力、
この時「gclid=」は不要、GCLIDを取得する方法は
オフラインコンバージョンのインポートを設定する」を参照
Conversion Name オフラインコンバージョン用のコンバージョン名を入力
大文字や小文字なども区別されるので、正確に入力すること
Conversion Time オフラインコンバージョンが発生した日時を入力
(基本的な形式:MM/dd/yyyy HH:mm:ss)
Conversion Value
(任意)
コンバージョン値を入力
空白にすると作成したコンバージョンアクションの設定値が
自動適用される
Conversion Currency
(任意)
コンバージョン値の通貨を入力 日本円は「JPY」
Ad User Data 広告掲載を目的としてGoogleに
ユーザーデータを送ることに対する同意可否
問題なければ「Granted」を入力
Ad Personalization 広告のパーソナライズに対する同意可否
問題なければ「Granted」を入力

※参考:Google広告ヘルプ

■ ステップ4:データのアップロード

準備したアップロード用ファイルをGoogle広告にアップロードします。

①  先ほどの「アップロード」画面で「ソースの選択」をクリック
②「Googleスプレッドシート」をクリック③  黄色エリアにGoogleのメールアドレス(~@partnercontent.gserviceaccount.com)が表示される
④  アドレスをスプレッドシートの共有設定で、Googleシステムがデータを読み取れるようにアクセス権限を付与⑤「既存のGoogleスプレッドシートをリンクします」をクリック
⑥  該当のスプレッドシートを選択⑦  アップロードが完了すると、ステータスが「終了」と表示
※エラーが発生した場合は、エラーファイルをダウンロードして内容を確認し、データを修正して再度アップロードしてください。

以下に、よくあるエラーとその対処法を記載しておきます。

  • GCLIDが無効:形式が正しいか、古すぎるデータでないか確認
  • タイムゾーンの形式エラー:指定フォーマット通りに入力されているか確認
  • 不要なスペース:文字列に不要なスペースが入り込んでしまっている
  • コンバージョン名の不一致:管理画面のコンバージョン名と一致しているか確認

■ ステップ5:自動アップロードのスケジュール設定

定期的にオフラインコンバージョンのデータを更新する場合、
自動アップロードのスケジュール設定をしておくと便利です。

①「アップロード」画面の「スケジュール」タブをクリック
②  オフラインコンバージョンのデータが更新されるタイミングに合わせて「頻度」と「時間」を指定して完了スケジュール設定を有効にすると、
指定の時間にGoogleスプレッドシートからデータを自動で読み込み、アップロードされます。

これにより、手動でアップロード作業を行う手間や作業漏れを防ぐことができます。

4. まとめ

一般的なGoogle広告のオフラインコンバージョン設定は、

  • 自動タグ設定の有効化
  • コンバージョンアクションの作成
  • データファイルの準備
  • アップロード
  • スケジュール設定

という5つのステップで完了します。

オフラインコンバージョンを活用することで、来店や商談、成約といった実際のビジネス成果に基づいた広告最適化が可能になります。

特にBtoBビジネスや店舗ビジネスでは、オンラインでの行動だけでなく、その後のオフラインでの成果までを含めた総合的な広告効果測定が重要です。

最初の設定は難しく感じるかもしれませんが、まず少量のテストデータでアップロードを試し、正しく計測できるか確認してから本格的な運用を始めるのがおすすめです。

オフラインコンバージョンのデータを継続的に蓄積し、Google広告に機械学習させることで、より質の高いユーザーの獲得と広告パフォーマンスの向上が期待できます。

※本記事は公式情報をもとに作成していますが、一部当社の見解を含みます。また、記載内容は効果や成果を保証するものではありません。設定内容や挙動はご利用の環境や時期などによって異なる場合があります。
※画像引用(出典:Google広告管理画面

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この記事を書いた人

2023年に株式会社インフィニティエージェントへ入社。 大学4年生から内定者インターンとして広告運用の実務を経験してきました。 現在は、広告運用で培った経験を活かし、SNSやメディアの運営に奮闘中です。 毎年必ず海外旅行に出かけるほどの旅行好きで、新しい文化や価値観に触れることが大好きです。

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