
AIが活躍する今の時代、
Google広告においても”機械学習”を使用した機能が多くあり、
アカウントも自動化が推奨されております。
「自動入札機能には一体どんなメリット・デメリットがあるの?」
「設定はどうやるの?」
といった疑問が浮かぶと思います。
本記事では、
Googleの自動入札機能について詳しく紹介したいと思います!
1. Googleの自動入札機能とは?
Google広告の自動入札には6種類の目標があり、
選んだ目標に応じて配信の調整を自動的に行なってくれる機能となっています。
では、その設定できる6種類の目標を1つ1つ解説していきましょう!
1-1. 目標コンバージョン単価
目標コンバージョン単価では、
目標として指定したコンバージョン単価で、
コンバージョンが最大数取れるように入札単価が自動調整されます。
安く獲得したいからといって設定した目標が低すぎると、
コンバージョンに繋がるクリックを逃し、
合計コンバージョンが減る可能性もあるので注意しましょう!
1-2. 目標広告費用対効果
目標広告費用対効果では、
各コンバージョンの価値が異なる場合、
指定された目標となる広告費用対効果(ROAS)をもとに
コンバージョンを最大化できるように自動で入札単価が調整されます。
最大化の成果を得るには、
過去30日間に50件以上のコンバージョンを獲得していることが推奨されているので、
コンバージョン数が少ないアカウントの場合は導入がなかなか難しいかもしれません。
1-3. クリック数の最大化
クリック数の最大化は、
サイトへのアクセスを増やすのに効果的です。
クリック数を増やす=サイトへのユーザー数を増やすこととなるので、
アクセス数を伸ばしたい時や認知度を高めたい時は、
こちらの目標を設定するのがオススメです。
また、
手動入札と比べてクリック単価が低く抑えられる傾向があります。
1-4. コンバージョン数の最大化
コンバージョン数の最大化は、
予算全体を使おうとしながら、
キャンペーンのコンバージョン数を最大化しようとするように自動で調整してくれるものです。
手動入札と比べるとクリック単価は上がる傾向がありますが、
その分コンバージョン数アップが期待でき、
弊社で最も使用されている自動入札となっております。
1-5. コンバージョン値の最大化(検索広告のみ)
コンバージョン値の最大化では、
指定した予算を過不足なく使用しつつ、
最大限のコンバージョン値を得られるように入札単価を自動で調整してくれるものです。
「コンバージョン数の最大化」と似ていますが、こちらは利益を重視します。
たとえば、家具のECサイトでソファとクッションを販売しているとします。
同じ件数だけ売れても、利益は異なります。
このように、
利益率が違う商品を扱う場合は、
件数だけでなく売上を最大化する「コンバージョン値の最大化」がおすすめです。
1-6. 目標インプレッションシェア(検索広告のみ)
目標インプレッションシェアは、可視性を高めるのに役立ちます。
こちらを使用すると、Google検索結果ページの
最上部、上部、任意の場所に表示されるように自動的に調整してくれます。
指定したインプレッションシェア(広告表示率)を超えるように自動入札をしてくれるので、
こちらも認知目的にオススメとなっております。
1-7. 視認範囲のインプレッション単価(GDNのみ)
視認範囲のインプレション単価では、
クリック1回あたりの課金ではなく、
視認範囲のインプレション1回に対して課金が行われる自動入札機能となっています。
こちらは獲得単価改善を目的に使用されることは少なく、
CPM課金で運用を行いたい時や、クリックよりも表示回数を重視したい方にオススメです。
2. 自動入札機能のメリットとデメリット
自動入札について理解できたところで、メリットとデメリットを紹介します。
2-1. 自動入札のメリット
まずは、自動入札のメリットです!
■ 運用にかかる手間を省ける
手動入札だとキーワード1つ1つを調整したりと手間がかかってしまいますが、
自動入札を使用すれば設定にかける時間を短縮でき、運用にかける手間が省くことが可能です。
キーワードの調整が減る分、
広告文の改善などクリエイティブな領域に時間を割くことができますね!
■ 配信精度高さと配信効率の改善
自動入札では、
Google広告の機械学習が人間では分析しきれないデータを含め解析をしてくれます。
ユーザー情報(所在地、検索時間帯、端末の種類など)をもとに、
機械学習が調整をしてくれるため配信の精度が上がります。
また、
広告表示がされるたびに入札単価が調整されるため、
無駄な広告費を削減し効率良く配信が可能です。
結果的に人が手動で調整するよりも良いパフォーマンスを発揮することもあります。
■ 目標に合わせて入札を自動調整してくれる
これが自動入札機能を使用する上で最も大きなメリットかと思います。
先程お伝えした通り、自動入札機能には6種類あります。
たとえば、
今月は「コンバージョン数を増やしたい」ならコンバージョン数の最大化、
来月は「コンバージョン単価を重視したい」なら目標コンバージョン単価など、
目的に合わせて入札を自動調整してくれるのが、自動入札機能の大きなメリットです。
2-2. 自動入札のデメリット
自動入札は便利な機能ですが、デメリットもあります。
■ コンバージョン数がある程度溜まっていないと効果が出にくい
例えば「コンバージョン数の最大化」を自動入札機能で行う時、
過去のコンバージョンデータをもとにGoogleは分析をかけます。
そのため、
過去のコンバージョン数が少ないと十分な分析ができず、
自動入札のパフォーマンスが下がってしまうことがあります。
目安としては過去30日間で50件以上あると良いとされています。
足りない場合はマイクロコンバージョンを活用して、
コンバージョン数を増加してみるのも良いかと思います。
データが少ないと機械学習がうまく回らず、
かえって効果が悪くなるケースもあるので注意しましょう。
■ 初動の動きに注意
自動入札を導入してしばらくの間は、
データ蓄積を目的に配信量を増やす必要があります。
そのため設定予算より多く予算が使用されてしまったり、
一時的に獲得単価が高騰してしまうケースもあります。
基本的には学習が進むにつれてこれらは改善していくので、
導入後は予算の使用状況を注視したり、
獲得単価に関しては一時的に悪化しても我慢しましょう。
3. 自動入札機能の設定の仕方
それでは今まで説明してきた自動入札機能の設定の手順を見てみましょう!
設定の仕方はいくつあります。
■ 自動入札機能を使用したいキャンペーンを選択し、設定から単価設定で行う方法
① 左のバーから自動入札機能を使用したいキャンペーンを選択
②「設定」を選択
③ 単価設定を行う
■ 特定のキャンペーンを設定しなかった場合
①最初に「キャンペーン設定」を選択
②変更したいキャンペーンのチェックボックスにチェック → 「編集」をクリック
③編集の中にある「入札戦略を変更」をクリック
④「自動入札の戦略」→ 目的に合わせて設定を行う
⑤ 「適用」をクリックして完了
■ キャンペーンを選択した場合
自動入札機能を使用したいキャンペーンを選択 → 「編集」をクリック
あとは上記のやり方と同様です!
4. まとめ
いかがでしたか?
今回は、
Google広告の自動入札機能について紹介いたしました。
選んだ目標で機械学習が入札単価を自動で調整してくれる自動入札機能、
みなさまも導入してみてはいかがでしょうか?
引き続きWebマーケティングの知識や最新情報を更新していきますので、
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