広告運用をしていると日々のパフォーマンスレポートの作成や、入札単価の調整など、タスクに追われている運用者の方も多いのではないでしょうか?
今回はそんなタスクを自動で処理してくれるAdwordsScript(アドワーズスクリプト)についてご紹介いたします。
名前を聞いただけだとかなり難しく思えるアドワーズスクリプトですが、スクリプトの作成方法や、すぐに導入できる活用例をご紹介いたします。
1.アドワーズスクリプトとは?
2.スクリプトの種類
3.スクリプトの作成方法
4.スクリプトの活用例
4-1.レポートの自動化
4-2.アラートで異常を検知
4-3.管理作業の効率化
5.まとめ
1.アドワーズスクリプトとは?
Adwords Script(アドワーズスクリプト)は、2012年にGoogleから登場した管理画面から直接実行するJavaScriptをベースに、様々な処理を自動的に行える自動化支援ツールです。
アドワーズスクリプトの利用に向いているタスクとしては、日頃の運用でパターン化しやすい、かつ、手動だと手間がかかる作業が基本的に上げられます。
例:定期的なパフォーマンスレポートの作成
ルールに基づく入札単価の調整
広告グループの一時停止/再開
さらにGoogleドキュメント連携することでGoogleスプレッドシートを用いて、様々なデータを書き出すことも可能になります。
アドワーズスクリプトにおいて重要となってくるJavaScriptですが、基本的には基礎的なJavaScriptの理解があれば作成と実行が可能になります。
2.スクリプトの種類
アドワーズスクリプトは大きく分けて2つに分類されます。
①アカウントのコンポーネントに何らかの変更を加えるスクリプト
例:入札単価の調整、キーワードの追加、広告グループの一時停止
②データを読み込み処理した上で、結果をログファイルやメール、または結果をGoogleDocsへアウトプットのみを行うスクリプト
例:レポーティング、モニタリング、アラートなど
注意
①に当てはまるスクリプトの場合、アカウントに意図しない変更を大量に行ってしまう可能性があるため、JavaScriptに関する知識が全くない場合は、アドワーズスクリプトの導入を控えた方がいいかもしれません。
3.スクリプトの作成方法
①Googleの管理画面にログインし、画面右上のツールと設定からスクリプトを選択します
②+を選択し、新規スクリプトを作成していくことが可能です
③スクリプト作成後、スクリプトエディタ下の実行をクリックすると実行され、完了です
4.スクリプトの活用例
では、アドワーズスクリプトについて、具体的にどのようなことに活用できるのか、今すぐ導入できる活用例を3つご紹介いたします。
4-1.レポートの自動化
Google Adwords Scriptsの定期実行機能を利用して、常に監視しておきたい値をメール送信したり、クライアントに提出するレポートをスプレッドシートに自動出力したりすることができます。
Google Adwordsが保有しているデータであれば基本的に出力可能です。Google Adwordsのレポートを定期的に作成されている方は、最初こそスクリプトを書く手間はあるものの、以降の作業を格段に楽にしてくれることでしょう。
4-2.アラートで異常を検知
広告運用をしているとトラブルはつきものです。
たとえば、突然リンク先のページが404になってしまい、広告を出しているのにユーザーがリンク先ページを見れない。競合が急激に強くなってしまった結果、トラフィックの大部分を稼いでいたキーワードのパフォーマンスが極端に悪くなった。このような例が挙げられます。
トラブルは、できる限り早期に発見して対処することが望ましいのですが、多くのアカウントを管理していたりすると、問題が大きくなるまで気づけないということは多々あります。
こうしたときに、Google Adwordsのアカウント状況をチェックし、問題があるようであればメールで通知するなどのスクリプトを組んでおくことで、トラブルの早期発見につなげることができます。
4-3.管理作業の効率化
Google Adwordsの管理作業は、ある程度ルール化することができます。
たとえば、平均掲載順位が一定以上のキーワードについては入札単価を高くする、などがその一例として挙げられるでしょう。
また、期間ごとに掲載結果をチェックし、大きく変わっているような要素にラベルをつけ、後の確認を楽にするというような使い方も可能です。
5.まとめ
いかがでしたか?
JavaScriptの知識がない方は外注することもできますので、外注を利用して専門の方に依頼することも検討してみてください。
筆者も広告運用を担当しているので、広告運用者方々の日々の苦労はよく分かります…(-_-;) ぜひアドワーズスクリプトを活用し、作業の効率化を図りましょう。