LINE広告の出稿を考えているけど、審査が厳しそうと思っていませんか?
LINE広告を利用するには審査に通ることが必要ですが、注意点を守ればスモールビジネスでも手軽に出稿できる魅力的な媒体です。LINE広告は現在、申し込みから広告配信、支払い登録など、全ての手続きがオンライン上で完結します。しかしその分、入力不備などでの審査否認が増加しています。
本記事では審査の種類や落ちないコツまで解説しますので、最後まで読んでみてくださいね。
1. LINE広告とは?
LINE広告は月間アクティブユーザー数8,900万人(2021年6月時点)を誇るLINEに広告を出せる機能です。
現在LINEは国内8割以上の利用者を誇り、年齢層も若年層から60代までと幅広く、全世代での利用率が高いのも特徴です。さらにアクティブユーザー率が高く、通常のメッセージ機能として日常に組み込まれており、広告効果の高い媒体として利用者が増加しています。
参照:【公式】LINE広告とは丨ターゲティング、配信面、活用事例のまとめ ― LINE for Business
画像参考:モバイル社会研究所 LINE利用率8割超え ― NTTドコモ
またターゲティングの精度が高く、地域、年齢などの属性だけでなく、興味関心でも選別することができるため、マス媒体では採算が合わなかったスモールビジネスや、地域密着型のビジネスでの出稿先としてもおすすめの媒体となっています。
さらに詳しいLINE広告に関して知りたい方は【LINE広告】今更聞けない!基本のキをご覧ください!
2.LINE広告審査は何日かかる?
LINE広告審査に掛かる日数は全体で10日前後です。内訳は以下の通りです。
注意点としては、土日を除いた平日の営業日がカウントされるということです。土日を含めると、合計で2週間前後だと考えておくとよいでしょう。また年末などもより日数が掛かります。
またLINE本部では優先審査は行なっておらず、審査状況の個別確認に関する問い合わせにも応えないため、広告審査はできるだけ早めに申請することをおすすめします。
3.LINE広告審査の種類と出稿できない業種
LINE広告を出稿するには審査に通る必要がありますが、審査には広告アカウント審査、クリエイティブ(メディア)審査、広告審査の3つがあります。
ここでは3つの審査内容に加え、そもそも出稿できない業種・サービスもあわせて紹介します。
3-1. 広告アカウント審査
LINE広告を出稿するには、LINEに広告用の広告アカウントを作成する必要があります。入力の間違いや、設定の条件を満たしていないかどうかが確認されます。業種やサービスの内容では、そもそも出稿できないものもあるため事前に確認しましょう。
一番のコツは正確に正式名称で記載です。メディアとの整合性も確認されるので、統一表現・表記のガイドラインを作成し、クリエイターと共有するのがおすすめです。
広告アカウント審査では以下の項目が主にチェックされます。
・広告主情報
・商材情報
・基本情報
3-2.クリエイティブ(メディア)審査
広告として配信される制作物のクリエイティブ審査です。広告に使われる画像や動画が審査の対象です。
クリエイティブ(メディア)審査では以下の項目が主にチェックされます。
・アプリ(プラットフォーム・アプリ名・ストアURL)
動画や画像がユーザーに不快感を与えないかどうかや、LINEのロゴなどを利用してLINEが提供するサービスだと誤認されないかなども確認されます。
画像参考:広告ランディングページ(遷移先)作成の注意点-基礎編 ― LINE for Business
3-3.広告審査
広告審査では、広告として紹介される商品内容とあわせて、クリエイティブと遷移先のLP(商品販売ページ)やアプリの審査が行われます。広告のテキスト内容だけでなく、タイトルや、ディスクリプションも確認されます。
広告審査では以下の項目が主にチェックされます。
・タイトル
・ディスクリプション
・アクションボタン
・ランディングページ(任意:リンク先URL)
・アプリ(メディアより登録したもの・遷移先)
LINE広告に出稿できる商材であっても、昨今表現の規制が厳しくなってきた薬機法(旧 薬事法)や景品表示法、特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品などの改訂などを受け、健康食品や美容関連の誇大広告に関しては審査が厳しくなっているため、特に注意が必要です。
たとえば効果効能を逸脱、効果補償を与えるものや、医師の推奨などと捉えられるものもNG表現にあたります。
画像参考:広告・ランディングページ(遷移先)作成の注意点-化粧品編 ー LINE for Business
さらに実際に根拠があるものであっても、臨床データや実験、特許などの表現も禁じられており、数字も安全性や効能効果が安全で確実だと誤解を与えるようなものも審査を通らなくなっています。
画像参考:広告・ランディングページ(遷移先)作成の注意点-化粧品編 ー LINE for Business
体験談の取り扱いも以前より厳しくなっているため、ユーザーに誤解を与えるような表現はしないように気をつけましょう。たとえば「肌が明るくなったのでびっくり」「目の下の小ジワにうれしい変化。※個人の感想です。」という表現もNG表現となっています。
3-4.出稿できない業種・サービスとは?
LINE広告では審査以前に、そもそも出稿できない業種・サービスがあります。Googleなどのリスティング広告では可能なものも、LINEではNGの場合もありますので事前に確認しましょう。
LINE広告で出稿できない業種・サービスは以下の通りです。
画像参考:【LINE広告】出稿対象外となる業種・サービスについて ― LINE for Business
掲載が規制されているネット関連ビジネスでは、情報商材や自己啓発セミナーだけでなく、語学力アップに関するものや、スポーツなどの上達に関するCDやDVD、書籍なども含まれます。
LINE広告は全体的に掲載できる商材に関しては、他の媒体より厳しい印象です。
4.LINE広告審査で落ちる6つの理由
LINE広告はすべてオンラインで審査も出稿も済んでしまいますが、その分審査で落ちる理由も、単純なミスや事前確認の漏れによるものが多くあるようです。特に広告アカウントの作成時に、広告主情報、商材情報、基本情報、請求先情報など多数の入力項目がありますが、最初の2項目での不備による非承認が目立ちます。
ここではLINE広告の審査に落ちる、よくある6つの理由を解説します。
4-1.広告主情報に関する否認理由
広告主情報は入力ミスによる否認が意外に多いのが事実です。正確に以下のポイントに気をつけて入力するだけで、審査に通りやすくなります。ここでは広告主情報に関する否認理由を3つ紹介します。
画像参考:LINE広告 審査通過のポイント ― LINE for Business
広告主の正式名称の不備
株式会社、合同会社なども省略せず、会社の正式名称を記載します。また遷移後に確認する企業名と広告主の名称が一致していない場合は、これだけで否認されます。
広告主とウェブサイトの関係が不明
広告主とウェブサイトのURLのリンクが有効であることと、サイト自体が広告主に関係するページであることが必要です。ウェブサイトと広告主の関係性がない場合は、否認ポイントになります。
広告主の詳細情報が不明
代表者名、事業概要、所在地など広告主の詳細情報も正確である必要があります。
4-2.商材情報に関する否認理由
商材情報では、3つの項目を入力する必要がありますがそれぞれに関して審査に落ちないコツを紹介します。
画像参考:LINE広告 審査通過のポイント ― LINE for Business
商材正式名称の不備
会社名の記載と共通するところですが、商材名は正しい表記をしましょう。特にアルファベット表記の場合は、大文字・小文字の違いも重要です。遷移先の表記も漢字や仮名の使い方含め、統一されているか注意を払いましょう。
広告アカウント作成時に入力した内容が間違っている場合は、広告アカウントを作り直す必要があります。前述の企業名の正式名称をあわせての確認がおすすめです。
画像参考:広告ランディングページ(遷移先)作成の注意点-基礎編 ― LINE for Business
商材URLの不備
当たり前のことだと思われるかもしれませんが、意外にあるのが商材URLの不備です。リンクが正しく記載されていない、リンク切れでないなどは最低限ミスしないように確認しましょう。またここではリンクは会社のサイトではなく、商材に関連するリンクです。
遷移先の商材URLにも、広告主の詳細情報について明記されている必要があります。先に入力した広告アカウントの広告主情報と相違がないか確認しましょう。
LINE ID設定の不備
LINE IDは広告アカウント作成の前に取得する必要があります。LINE ID のミススペルがないことはもちろんですが、LINE IDのアカウントの表示名が、広告アカウントの広告主と関連があるとわかるようにする必要があります。
また使用するプロフィール画像も、広告アカウントの広告主や商材と関連があるものにしましょう。
LINE ID入力前は、自社のLINEアカウントをLINE Official Account Managerで再確認する方法もあります。
5.LINE広告審査に通るコツ
LINE広告審査に通るにはいくつかの注意点がありますが、ここでは大事な3つのコツを紹介します。
5-1.クリエイティブのポイント
LINEが提供しているNG表現などをよく確認し、ユーザーに不快感や誤認を与えないことが重要です。
それらを踏まえた上で、よくある広告と遷移先のランディングページの内容が違うことによる不備に気をつけましょう。広告で訴求している内容と、遷移先のラインディングページで内容が違う場合は、否認される確率が高くなります。
デザインだけでなく、商品名、価格、キャンペーン情報などがすべて同じになっているか確認しましょう。
画像参考:広告ランディングページ(遷移先)作成の注意点-基礎編 ― LINE for Business
5-2. 誤字脱字や「友だち」表記の使い方
広告審査では表現内容だけでなく、誤字脱字に関してもチェックされるため、広告審査に出すものは細部まで確認をして出しましょう。
特にやってしまうのが友だちの表現です。通常では友達ですが、LINEでは友だちと表現するため、友だち追加ボタンとなっていない場合は、承認が降りなくなります。
画像参考:広告ランディングページ(遷移先)作成の注意点-基礎編 ― LINE for Business
5-3.やってはいけない表現
LINE広告にはやってはいけない表現が多数あります。不快に思わせたり、コンプレックスを煽ったりするような内容はNG表現です。
今まで他のネット広告で大丈夫だった表現も禁止されているので、LINE広告は今出稿されている広告を研究し、規則にのっとった表現を心がけましょう。
画像参考:広告ランディングページ(遷移先)作成の注意点-基礎編 ― LINE for Business
6.まとめ
いかがでしたか?
LINE広告審査に関して、種類や日数、注意点などを紹介してきました。
商材やサービスが広告出稿の規定に反していない場合、入力ミスなどのケアレスミスをしなければ審査はかなり通りやすくなります。ただし審査の日程は短くできませんので、余裕をもって申請することをおすすめします。
また出稿自体は自社でできますが、その後の運営は経験がない場合は、周りがプロばかりの土俵にいきなり踏み込むことになるので、結果を出すまでに時間が掛かることが多いようです。
Web広告の効果を求めたい場合は、一度プロの無料相談を受けてみることをおすすめします。