Facebook広告にてコンバージョン目的で配信をする際にはイベント設定をして配信すると思います。
主流の方法は標準イベントを設定して配信をする方法ですが、カスタムコンバージョンという簡単に設定できるコンバージョンイベントもおすすめです。
広告の効果を最大化するためにぜひ気を付けていただきたいポイントを今回の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。メリットが沢山のカスタムコンバージョンですが、実は意外な落とし穴があります。
1.カスタムコンバージョンとは?
カスタムコンバージョンは、Facebook広告でイベントコードを使用せず、コンバージョン計測するときに使用します。
通常は、Facebookピクセルのイベントコードをサンクスページに設置することでコンバージョンを計測しますが、Webサイトの仕様上イベントコードが設置できないときにもカスタムコンバージョンを使用すればコンバージョンを計測することができます。
各広告アカウントごとに100個まで設定することが可能です。標準イベントよりも簡単に設定ができ、コンバージョンポイントとしての設定や最適化として設定することもできます。
カスタムコンバージョンや標準イベントの設定方法について詳しく知りたい方は【初心者向け】Facebook広告のピクセルコード設置方法とCV計測方法をご覧ください!
2. カスタムコンバージョンのメリット
メリットは、なんといっても設定のしやすさです。
通常の標準イベントではWebサイトのコード編集をする必要がありますが、カスタムコンバージョンはコードの追加は不要で、URLを設定するだけでFacebook管理画面上で設定することができます。
広告配信をするにあたり、コードの編集がネックとなっていた方には朗報ですね。
また、URLにより設定が可能なことで標準イベントでは設定できないポイントに最適化をかけることもできるようになります。
3. カスタムコンバージョンで気を付けること
設定が簡単で便利そうに見えるカスタムコンバージョンですが、1点気を付けるポイントがあります。
カスタムコンバージョンは、計測漏れが多いという特徴があります。URLで設定を行うので、CVポイントとして設定したURLが実は別の遷移先でも使用されており、実際のコンバージョンではないのにもかかわらず、コンバージョンとして計測されてしまうことがあります。
また、計測漏れが多いことにより機械学習の最適化も実コンバージョンに基づいてかかるわけではない可能性があるため、獲得効率が良くならないといったことも挙げられます。
4.カスタムコンバージョンの弊社事例
次に弊社の事例を紹介します。
カスタムコンバージョンと標準イベントの計測の比較で、実コンバージョン数とそれぞれの方法で計測されたコンバージョン数を比較すると、実コンバージョンとの一致率が標準イベントでは94%であったのに対し、カスタムコンバージョンでは15%と大幅に乖離したという結果が出ています。
これほど乖離があると、成果に影響を及ぼすと考えられます。
正確ではないコンバージョン数を元に分析や運用を行うので、実際の成果とは異なる部分に注力してしまう可能性があり、成果悪化につながる恐れがあります。
また、コンバージョンをターゲティングとしたコンバージョン類似などでは計測漏れによるデータ不足によりターゲティング制度が低下し、結果としてコンバージョン率の低下を招きかねません。
そして、Facebook広告の強みである機械学習(最適化機能)は媒体上で計測したコンバージョンデータを元に行われるため、コンバージョンのデータが少なければ少ないほど最適化が効きにくくなり、CPA悪化につながります。
もし、カスタムコンバージョンでの運用とする場合は計測漏れが多い媒体数値を元にした運用ではなく、GAを活用した計測や運用を行い、より実績に基づいた運用をしていくことがおすすめです。
5.まとめ
いかがでしたか?
Facebook広告のカスタムコンバージョンで気を付けるべきことを消化しました。
カスタムコンバージョンはFacebook管理画面上で簡単に設定することができますが計測漏れが非常に多いという注意点がございますので、上手に運用に活かしていくことがおすすめです。
当社はリスティング広告だけでなく、SNS広告の運用にも強みがあります。
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