
ディスプレイ広告においてまず設定しておきたいのが、
プレースメントの除外です。
Googleのディスプレイ広告、
数百万以上のWebサイトやアプリへ広告を配信できる強力なネットワークです。
これほど広範な配信面に広告表示が可能な反面、
意図しないサイトやアプリへ広告が配信され、
誤クリックなどによって無駄な広告費が発生してしまうケースも少なくありません。
このような事態を避けるためにも、
プレースメント除外の設定は、費用対効果の高い広告運用に不可欠です。
本記事では、
Google広告のプレースメント除外の基本的な知識から具体的な設定方法、
効果的なリストの活用法まで解説します。
1. プレースメントの除外とは?
そもそもプレースメントとは、
広告が掲載されるWebサイトやモバイルアプリ、
YouTubeチャンネルなどの「配信面」そのものを指します。
Googleディスプレイ広告(GDN)では、
このプレースメントを指定して広告を配信したり、
逆に成果の悪いプレースメントを配信対象から除外したりすることができます。
例えば、
レポートを確認した際に
「クリック率は高いにもかかわらず、コンバージョンに全く至らない」
といったプレースメントはありませんか?
その場合、以下のような可能性が考えられます。
- 掲載先のコンテンツと広告内容の関連性が低く、
ターゲットではないユーザーがクリックしている - 広告が誤ってクリックされやすい位置に表示されている
(特にゲームアプリなどで顕著です) - 自社のブランドイメージにそぐわないサイトに表示されている
そのため、
こうした成果の低い、
あるいは関連性の低い配信先をプレースメント除外することで、
広告運用の効率性と安全性を高めることができます。
2. プレースメント除外のメリット
プレースメント除外を行うことで、
主に以下の3つのメリットが期待できます。
■ CPAの改善
獲得実績が無く、意図していない配信面を除外することができれば、
それらの面に費やしていた広告費をそれ以外の質の良い配信面に回すことができ、
その分の予算を成果の良い優良な配信面に集中させることができるため、
結果としてCPAの改善に繋がります。
■ CVRの改善
質の良い配信面に絞ることで、
自社サービスに合ったユーザーの流入を確保できます。
ターゲットするユーザーを確実に自社サイトに呼び込むことができれば、
コンバージョン率も上がりコンバージョン数を増やすことができるでしょう。
■ ブランドセーフティの確保
自社のブランドイメージを損なう可能性のある、
Webサイトやアプリへの広告掲載を未然に防ぎます。
(例:公序良俗に反するコンテンツ、ヘイトスピーチを含むサイトなど)
意図しないプレースメントへの広告表示によるブランド毀損リスクを回避できる点も、
大きなメリットです。
3. プレースメント除外の設定方法
ここからは、実際の管理画面を見ながら除外方法を説明します。
■ 個別にプレースメントを除外する手順
①「キャンペーン」を選択
②「広告が表示された日時と場所」を選択

③ ページ上部の広告が表示された場所を選択
④ 除外したい配信先を選択

⑤ 「編集」をクリック→「広告グループから除外」か「キャンペーンから除外」を選択

これでプレースメントの除外が完了しました。
■ プレースメント除外リストを活用する手順
除外したいプレースメントをリストとして保存し、
複数のキャンペーンに適用する方法です。
アカウント単位で管理できるため、効率的で設定漏れも防げます。
① 管理画面左側の「ツール」→「共有ライブラリ」→「除外リスト」をクリック
② 管理画面上部の「プレースメント除外リスト」を選択し、
青い「+」ボタンをクリックして、新しいリストを作成

③ 「新しいリスト」を選択
→リスト名(例:アプリ除外リスト、ブランド毀損サイトリストなど)を入力
④ 「プレースメントを入力」の欄に、
除外したいWebサイトのURLやアプリ名、YouTubeチャンネルIDなどを入力
→「追加」をクリック
⑤ 「保存」をクリックしてリストの作成は完了

■ 作成したリストをキャンペーンに適用する方法
① 先ほど作成したリストを選択

② 「キャンペーンに適用」をクリック→除外したいキャンペーンを選択
③ 「完了」をクリック→除外設定の完了

4. まとめ
いかがでしたか?
今回は、
プレースメントの除外について説明してきました。
もし、
まだプレースメント除外の設定を行っていない場合は、
すぐに広告管理画面を確認し、
無駄な広告費が発生していないかチェックしてみてください。
プレースメント除外は一度設定して終わりではなく、
定期的にレポートを確認し、リストを更新していくことが重要です。
コンバージョンに繋がらないプレースメントへの配信を避け、
費用対効果の高い広告運用を目指しましょう!





















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