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動的リマーケティングとは?通常のリマーケティングとの違いやメリット、運用のコツなどについて解説!

更新日:2023年11月27日

動的リマーケティングとは?通常のリマーケティングとの違いやメリット、運用のコツなどについて解説!

※この記事は2023年11月27日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

動的リマーケティングは、ユーザーの閲覧や行動履歴などをもとに特定のページだけでなく関連する商材も訴求することが可能です。

ファッションや通販、不動産など複数の商材やサービスを取り扱う場合には、1つの商材だけでなく関連する商材やサービスを自動で広告訴求することができるため、売上増加や利益拡大に繋げることも期待できます。

そこで今回は、動的リマーケティングの基本的な概要から通常のリマーケティングとの違い、導入・活用することのメリットや運用時のコツなどについてポイントを中心に紹介していきます。

動的リマーケティングとは?

動的リマーケティングとは、ユーザーが自社の広告や商材・サービスに対して興味を示した際に、関連する商材や付随するサービスなどを後追いで訴求する広告手法のことを指します。

ダイナミックリマーケティングとも呼ばれ、リマーケティング以上に売上増加や利益拡大に繋げることが出来ます。
GoogleやYahoo!の広告はもちろんのこと、FacebookやLINEなどSNS広告でも展開されています。

動的リマーケティングでは、広告や自社の対象ページを訪れた履歴、または特定の商材も購入やサービス申し込みなどの行動などをもとにターゲティングを行い、関連する商材やサービスに関する情報を、広告として訴求します。

例えば、ユーザーがサイト内でA商材を購入した場合、関連するBの商材やCのサービスなどを広告訴求します。ユーザー側も、関連した商材やサービスであれば、購入・申し込みしたくなる傾向にあるため、アップセルやクロスセルに繋げる効果が期待できます。

通常のリマーケティングとの違い

動的リマーケティングは、顕在層のユーザーに対して関連する商材やサービスを訴求できる点が通常のリマーケティングと異なります。通常のリマーケティングにも種類があり、それぞれ以下のような特徴があります。

 標準リマーケティング

一般的にリマーケティングとは、一度対象のサイトやページに訪れたユーザーに対して、広告として再度アプローチする手法のことを指します。

自社のページに訪れたユーザーは、それだけで何かしら商材やサービスなどに興味がある顕在層ということになりますが、このユーザーに対して広告訴求することで、商材やサービスに対する理解を深め、購入や申し込みといったコンバージョンに繋げやすくする効果が期待できます。

これに対して動的リマーケティングでは、一歩進んだ形で関連する商材やサービスをユーザーが訪れたページや行動をもとにマッチさせ広告訴求します。

この点が通常のリマーケティングとの違いになります。

静的リマーケティング

また、静的リマーケティングと呼ばれる手法も存在します。

静的リマーケティングとは、基本的にGoogleアナリティクスをもとに取得したユーザー情報をもとに広告配信を行う手法のことを指します。

Googleアナリティクスでは、対象のサイトやページに訪れたユーザーの属性を細かく取集することが可能ですが、この取得したユーザーリストをふまえリマーケティングとして広告訴求する手法が静的リマーケティングとなります。

これに対して動的リマーケティングでは、静的リマーケティングよりも細かくタグ変更することができ、多くの情報をもとにターゲティング設定できる点が違いとなります。

動的リマーケティングを活用するメリット

次に、動的リマーケティングを活用するメリットについて紹介していきます。以下のような効果が期待できます。

広告効果の向上

不特定多数に対して広くアプローチするのではなく、顕在層に対して関連する商材やサービスを訴求すれば、当然ながら広告の費用対効果を高めることが可能です。

動的リマーケティングでは、閲覧・行動履歴のあるユーザーに対して特定の商材を広告訴求するだけでなく、関連する商材やサービスを訴求することも可能です。

特に、一度商材を購入したことのあるユーザーに対して、関連する商材やサービスを訴求できれば、アップセルやクロスセルに繋げやすくなり、売上増加や利益拡大に繋がる効果が期待できます。

低コストからでも運用可能

動的リマーケティングは、運用型広告の一部であるため予算管理などは自由にカスタマイズすることが可能です。

低コストからでもスタートできるため、中小企業を中心にスモールスタートで広告運用を行うことも多いです。

認知度拡大など目的が異なる場合にはマッチしないケースもありますが、効率よくコンバージョン獲得を目指す上では効果的に活用出来るでしょう。

広告運用の効率化

また、動的リマーケティングは閲覧・行動履歴をもとに広告が自動で表示される仕組みのため、広告運用にかかる手間を効率化することも可能です。

動的リマーケティングでは、あらかじめ入稿した広告クリエイティブをもとに、媒体側で表示される広告サイズも自動で最適化されます。

指定のサイズが無かったとしても、画像やテキストを自動で組み合わせ、レイアウト調整してくれるため、運用の効率化が図れます。

動的リマーケティングの活用方法

一般的に動的リマーケティングはGoogle広告で活用されますが、Googleタグマネージャーを活用し、Google広告にて設定していく手順について紹介していきます。

 計測するためのタグの設定

動的リマーケティングを活用するためには、閲覧・行動履歴などのユーザー情報を収集・計測するため、まずは対象となるサイトやページにタグを設定していきます。

(1)     Google広告の管理画面にログイン
(2)     「ツールと設定」から「オーディエンスマネージャー」をクリック
(3)     「データソース」を選択
(4)     「タグを設定」から「Google広告タグ」を選択
(5)     「リマーケティング」から「ウェブサイトへのアクセスに関する一般的なデータのみを収集して、お客様のウェブサイトの訪問者に広告を表示します。」を選択
(6)     「保存して次へ」をクリック
(7)     「ウェブサイトへのタグの再インストール」から「タグを設定する」を選択
(8)     「Google タグマネージャーを使用する」から「コンバージョン ID」を表示
(9)     Googleタグマネージャーに移行し、「コンバージョンID」を設定

データフィードの作成

先ほどのタグの設定だけでは、ユーザーが自社のサイトやページに訪れた情報を計測することができますが、具体的にどのページかまでは取得できません。

動的リマーケティングでは、ページごとにユーザーニーズを判別し、関連する商材やサービスを広告として出しわける必要があるため、個別のページにおける情報も計測しなければなりません。
この設定には、データフィードの作成によって対応可能です。

データフィードの作成は、一般的にExcelやスプレッドシートなどをもとに管理し、アップロードすることが多くなります。

ただ、商材やサービスをはじめ対象ページが多い場合や、商材の入れ替えなど在庫が頻繁に変わる場合には、専用ツールを活用することも効果的です。

なお、動的リマーケティングにおけるデータフィードは、固有のIDによって管理していきます。

このIDは、ページのURLなどから取得し、商材のIDと同一にする必要があります。

記号の有無などのミスによって固有IDがズレると、動的リマーケティングが適切に表示されず、効果に繋がらないケースもあるため注意が必要です。

作成したデータフィードのアップロード手順については以下となります。

(1)     Google広告の管理画面にログイン
(2)     「ツールと設定」から「ビジネスデータ」をクリック
(3)     「+」をクリックし、「動的広告フィード」から「カスタム」を選択
(4)     データフィードの名称を指定
(5)     対象となるファイルやスプレッドシート、ツールURLなどをアップロード

 広告の設定

最後に、広告の設定を行います。動的リマーケティング広告の設定方法は以下となります。

(1)     Google広告の管理画面にログイン
(2)     「+」から「新しいキャンペーンを作成」を選択
(3)     目標設定を行い、「ディスプレイ広告」を選択
(4)     キャンペーン設定にある「その他の設定」から「動的広告」をクリック
(5)     「パーソナライズド広告向けの動的広告のフィードを使用する」にチェック
(6)     アップロードしたデータフィードの選択
(7)     広告グループの作成
(8)     「レスポンシブディスプレイ広告」を作成

動的リマーケティングの運用効果を高めるコツ

最後に、動的リマーケティングの運用効果を高めるコツについて紹介していきます。以下の要素を考慮しながら運用していくと効果的です。

コンバージョンしたユーザーリストの扱いには注意する

動的リマーケティングは、アップセルやクロスセルといった効果が期待できます。

一般的には一度目のコンバージョンから30日程度間隔をあけ、再度アプローチすると効果的です。

動的リマーケティングは、閲覧してもコンバージョンに至らなかったユーザーに対して再度訴求することで、コンバージョンを促すことを目的としています。
コンバージョン後のユーザーリストは対象から省くなど、ターゲティングは定期的に見直しましょう。

 ページ別のユーザーニーズを深掘りする

同じページであっても、訪れたユーザーのニーズは異なりますが、情報収集だけの場合もあれば、比較検討段階の場合も考えられます。

これらのユーザーニーズを深掘りし、動的リマーケティングの精度を高めていくことも効果的です。

例えば、商材ページを複数見比べている場合には、比較検討のニーズが考えられます。

この場合には動的リマーケティングの入札額を高めたり、クリエイティブを変えて訴求することも効果が期待できます。

日々の予算や訴求方法などをカスタマイズできる動的リマーケティングの特性を活かし、ユーザーニーズをもとに最適化していきましょう。

デバイス別の傾向を確認する

同じ動的リマーケティングであっても、PCとスマートフォンでは全く結果が異なるケースもあるため、デバイス別の傾向を把握し最適化していくことも重要です。

業種業態によってはスマートフォンの方がPCよりも競合性が低い場合もあります。予算調整をふまえ、デバイス別に検討していきましょう。

まとめ

動的リマーケティングでは、ユーザーが閲覧したページや購入履歴などをもとに、指定する広告だけでなく関連する商材やサービスを訴求することが可能です。

顕在層に対して様々な視点でアプローチできるため、アップセルやクロスセルに繋げることも期待できます。

タグの設定やデータフィードの作成など細かな設定も必要になるため、今回紹介した内容も参考に、動的リマーケティングを活用して自社の広告効果を高めていきましょう。

この記事を書いた人

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