寒い日と暖かい日があって、服のチョイスに困っている筆者です。
今回も2月のアップデート情報について解説していきたいと思います!
Google広告アップデート情報
まずはGoogle広告についてのアップデート情報についてです!
YouTubeマストヘッド広告に時間単価(CPH)が追加
Google広告にて、YouTubeマストヘッドに時間単価(CPH)追加されたとの発表が2023年2月8日にされました。
マストヘッド広告とは?
マストヘッド広告とは、YouTubeホームフィード上部で自動再生されるフォーマットです。
ユーザーの目につきやすい場所に広告を掲載出来るため、認知拡大の施策などで高い効果を発揮します。特に大きなプロモーションを計画している方にはおすすめのフォーマットです。
今回のアップデートにより、購入できるマストヘッド広告の種類は既存のインプレッション単価(CPM)マストヘッドと時間単価(CPH)マストヘッドの2種類となります。
時間単価(CPH)マストヘッドでは、指定した時間帯の広告シェアを100%にすることが可能となります。
Googleの営業担当者を通じて予約購入することで利用できます。
利用可能なアセットについては下記になります。(デバイスにより一部対応していないものもございます)
・広告見出し(マストヘッドの横、上下に表示)
・行動を促すフレーズのボタンのテキスト
・行動を促すフレーズのリンク先URL
・補助の説明文
・メインの動画レイアウト(「ワイドスクリーン」または「標準の動画サイズ」を選択)
・自動再生のタイミング(動画の開始時間と再生時間(最大30秒間))
・コンパニオン動画(マストヘッド広告の横に表示)
・チャンネルアート(YouTubeページ上部に表示される背景またはバナー)
・チャンネルアイコン
既存のインプレッション単価(CPM)マストヘッドは、配信されるインプレッション数が固定されていますが、時間単価(CPH)マストヘッドが追加されたことによってタイミングを見計らって購入できるため、更なる効果を期待できそうです。
Yahoo!広告アップデート情報
次にYahoo!広告アップデート情報についてです!
Yahoo! ディスプレイ広告 オーディエンスターゲティングの刷新について
Yahoo! ディスプレイ広告にて、2023年2月21日に、オーディエンスターゲティングの刷新が行われると発表されました。
画像引用:【ディスプレイ広告】オーディエンスターゲティングの刷新について|Yahoo広告JAPAN
オーディエンスターゲティングとは、下記の3つを指します。
・サーチキーワードターゲティング
・オーディエンスリストターゲティング
今後「サーチキーワードターゲティング」も「オーディエンスリストターゲティング」に集約する予定とのことです。別途でリリースされるとのことなので、再度お知らせします。
2023年秋ごろには、オーディエンスカテゴリーターゲティングの提供が終了されます。
オーディエンスカテゴリーターゲティングをオーディエンスリストターゲティングに集約
2月20日より、オーディエンスカテゴリーターゲティングは、オーディエンスリストターゲティングで設定を行います。
これに伴い、オーディエンスカテゴリーをリスト化した「共通オーディエンスリスト」が、オーディエンスリストターゲティングに追加されました。
共通オーディエンスリストから配信したいターゲットを選択して広告グループに設定します。
共通オーディエンスリストのリスト種別は下記の3つです。
・購買意向
・属性・ライフイベント
この種別は、オーディエンスリストターゲティングの1つとして設定します。そのため、他の種別のリストも設定すると、より広いユーザ層に配信する組み合わせができます。
また、「オーディエンスリスト(組み合わせ)」で共通オーディエンスリストとその他のリストを指定すると、ANDの組み合わせが可能になりました。これにより、柔軟な配信が可能になります。
オーディエンスリスト>オーディエンスリスト編集>キャンペーン・広告グループを選択>決定して進むを選択すると設定が可能です。
「オーディエンス分析レポート」提供開始
オーディエンスターゲティングの刷新と併せて、対象ユーザーの特徴を可視化できる「オーディエンス分析レポート」の提供も開始されます。
分析対象で選択できるリストは下記の4つです。
・顧客データ
・アプリユーザー
・Yahoo! Audience Discovery
LINE広告アップデート情報
次にLINE広告アップデート情報についてです!
携帯キャリアターゲティングの追加
LINEは、2月10日に、詳細ターゲティングの属性>携帯キャリアの各セグメントを追加リリースすると発表しました。
既存の携帯キャリア項目、NTTドコモ・au・Softbankに加えて、NTTドコモ(β)・au(β)・Softbank(β)が追加されます。
新しくリリースされる新携帯キャリアセグメント(β)では、今まで収集できた情報に加えて、IPアドレスを用いた推定を行います。
また、これに伴い、「携帯キャリア(楽天モバイル)」の階層名が「携帯キャリア」に変更される予定です。バルクアップデートを利用している方は注意が必要です。
既存の携帯キャリア項目は5月頃に提供終了予定となります。
マイクロソフト広告アップデート情報
次にマイクロソフト広告アップデート情報についてです!
2月9日にマイクロソフトは、利用可能な地域の拡大とアップデートについて発表しました。
利用可能な地域拡大
マイクロソフト広告は34市場に新たに拡大し、全世界で合計164市場になります。これに伴い、広告を10億人以上に届けることが可能になります。
利用可能な新しい市場は下記の通りです。
アメリカ領サモア、アンギラ、バルバドス、ベリーズ、ベナン、バミューダ、ボツワナ、英領バージン諸島、ブルキナファソ、カメルーン、コートジボワール、フェロー諸島、ガボン、ジブラルタル、グリーンランド、グレナダ、ジャマイカ、マーシャル諸島、ニジェール、北マリアナ諸島、コンゴ共和国、ルワンダ、セントキッツ・ネイビス、セントルシア、セントビンセント・グレナディーン、セネガル、ソマリア、スリナム、トンガ、チュニジア、タークス・カイコス諸島、ウガンダ、米領バージン諸島、ザンビア。
Microsoft Audience Networkにおける自動入札とラストタッチアトリビューション
2月より、Enhanced cost per click(ECPC)がMicrosoft Audience Networkにて利用可能になりました。また、マイクロソフト広告アカウントチームに相談することで、他の入札方法を試すこともできます。
また、ラストタッチアトリビューション機能も利用可能になりました。この機能により、コンバージョン目標の属性を変更できます。これに伴い、自動入札ソリューションがクリックベースコンバージョンとビュースルーコンバージョンの両方を考慮できるようになります。
さらに、Microsoft エディターツールにて、オーディエンス・ショッピング・キャンペーンの作成と管理ができます。
自動入札のデータ除外
データの除外が全ての自動入札戦略で利用可能になりました。
Webサイトにおける意図しないコンバージョントラッキングやWebサイトの停止が起きた際に、マイクロソフト広告の自動入札アルゴリズムに通知することに役立ちます。
これに伴い、自動入札アルゴリズムが情報を正確に取得し、最適なパフォーマンスを行うことが可能になります。
ツール>計画>入札戦略>高度なコントロールで設定が可能です。
コンバージョントラッキングの機能強化
コンバージョントラッキングの機能が強化されています。
これにより、ユニバーサル・イベント・トラッキング(UET)タグの関連付けが、必要に応じて簡単に解除可能になりました。
また、カスタムイベントがシンプルになったことにより、設定が簡単になりました。
さらに、任意のコンバージョン目標の詳細設定の「範囲」にて、コンバージョン目標の範囲を1つのアカウントから「全てのアカウント」に変更することが可能になりました。これに伴い、コンバージョントラッキングを全てのアカウントに簡単に実装できるようになりました。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、Google広告、Yahoo!広告、LINE広告、マイクロソフト広告のアップデートを解説していきました。
特にGoogle広告の時間単価(CPH)マストヘッドに関しては、更なる効果を期待できる一方で、反響の獲得にはインプレッション単価(CPM)マストとの適切な使い分けが必要になりそうです。
今後も各媒体のアップデートが予告されているので、注目です!