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【YDAとは?】ターゲティングや入札、YDNとの違いとは?

更新日:2025年12月17日

【YDAとは?】ターゲティングや入札、YDNとの違いとは?

YDAは、マーケティングにおいて広く活用されているGDNと同じく、
ディスプレイ広告の一種です。

もともとはYDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)という名称でしたが、
YDAとしてリニューアルされています。

本記事では、
YDAについて、詳しい内容やYDNとの違いを解説していきます。

GDNとの相違点についても合わせて解説するので、
YDAがどういったものなのか気になっている方はぜひ参考にしてください。

1. YDAとは

YDA(Yahoo!ディスプレイ広告運用型)は、
Yahoo!JAPANが提供しているサービスや、提携を結んでいるサイトなど
広告を配信できます。

もともと存在していた、
「YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)」
「Yahoo!プレミアム広告」
が統合されてYDAになりました。

検索エンジンの結果に表示されるリスティング広告とは異なり、
広告枠が設けられたサイトにて配信されることが特徴です。

また、
YDAの特徴として、
予約型・運用型の2つの種類が存在してしていることも挙げられます。

種類 特徴
予約型  期間や料金を事前に決めて特定の広告枠に配信。
表示回数が保証されるため安定しているが、料金が高め。
代理店契約者のみ使用可能。
運用型  広告主が目的に応じて設定して配信。
掲載結果に合わせて設定変更でき、
コンバージョンや動画再生など最適化が可能。

2. YDAで実装可能なターゲティング

YDAで実装可能なターゲティングは下記のようになっています。

■ ユーザーを軸にしたターゲティング

  • デモグラフィックターゲティング(性別・年齢)
  • オーディエンスリストターゲティング(サイトリターゲティングなど)
  • オーディエンスカテゴリーターゲティング
  • 高度なセグメント
  • 地域ターゲティング
  • デバイスターゲティング
  • 曜日・時間帯ターゲティング

■ 掲載面を軸にしたターゲティング

  • サイトカテゴリーターゲティング
  • プレイスメントターゲティング

下記で詳しく解説していきます。

■ デモグラフィックターゲティング(性別・年齢)

広告を配信するユーザーの性別や年齢を指定できます。

■ オーディエンスリストターゲティング(サイトリターゲティング)

過去に自社のサイトを訪問したことがあるユーザーや、
アプリを使用したことがあるユーザーのリストを作成し、
そのユーザーに対して広告を配信できます。

「サイト訪問から〇日以内のユーザー」といった期間指定も可能です。

■ オーディエンスカテゴリーターゲティング

特定のカテゴリーに興味・関心があるユーザーや、
特定のライフイベント(例:結婚、引っ越し)を迎えるユーザーなど、
Yahoo! JAPANのデータを基にしたユーザー層に広告を配信できます。

■ 高度なセグメント

ユーザーの検索履歴や訪問サイトなどの行動データに基づき、
独自のオーディエンスを作成してターゲティングできる機能です。

従来の「サーチターゲティング」の後継機能にあたり、
「過去〇日以内に検索した」「〇回以上検索した」といった詳細な条件設定が可能です。

■ 地域ターゲティング

広告を配信する地域を市区町村単位まで指定できます。

また、
特定の地点からの半径を指定してターゲティングすることも可能です。

■ プレイスメントターゲティング

広告を配信したいウェブサイトのURLを具体的に指定して広告を配信できます。
特定のサイトに絞って広告を表示させたい場合に有効です。

3. YDNとは

YDNは、Yahoo!ニュースやショッピングなど、
関連したサービスに広告を掲載できるディスプレイ広告です。

「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」
という名称を略した用語として用いられています。

LINEヤフーは国内最大級のメディアであり、
LINEとYahoo! JAPANのアクティブユーザーを合わせると
大多数の国内インターネットユーザーへリーチが可能です。

したがって、
多くの人にリーチできる点が大きなメリットですが、
現在はYahoo!プレミアム広告と合わせてYDAに統合されているので、
混同しないように注意しましょう。

4. YDAとYDNの違い

もともとリリースされていたYDNからYDAに変わったことで、
以下の内容について変更がされています。

  • 管理画面
  • 自動入札
  • 配信アルゴリズム
  • フリークエンシーキャップ
  • 推奨キャンペーン構造
  • ターゲティング

それぞれ解説していきます。

4-1. YDNとYDAで管理画面を比較

YDNからYDAへのリニューアルに伴い、
管理画面のインターフェースも刷新されました。

上記画像のように、
現在のYDA管理画面は、画面左側にキャンペーンやターゲティング設定などの
ナビゲーションメニューが配置されています。

これにより、
アカウントの全体構造を把握しながら、
パフォーマンスの確認や設定変更がしやすくなっている点が特徴です。

また、
広告管理画面の表示以外にも、
YDAでは以前と比べると以下のような機能で違いがあります。

  • 期間比較
  • グラフ表示
  • 最適化の提案
  • 分割機能

4-2. YDNとYDAで自動入札を比較

YDNでは、自動入札を設定する際、15件以上のコンバージョンが必要でしたが、
YDAでは0件でも使用できます。

自動入札の学習状況について「学習中・学習完了」を
一目で確認できるようになったことも特徴です。

ただし、
自動入札をする際は、
コンバージョンについてのデータがあった方が効果的な配信をしやすくなるので、
なるべく集めてから始めることがおすすめです。

4-3. YDNとYDAで配信アルゴリズムを比較

YDNではクリック率が主な配信指標でしたが、
YDAではキャンペーンの目的に応じて配信アルゴリズムが最適化されるようになりました。

具体的には、以下のような目的を選択でき、
それぞれに対応する指標が最大化されるように広告が配信されます。

キャンペーン目的 最適化ポイント
動画再生 動画再生数
サイト誘導 クリック数
アプリ訴求 コンバージョン数
コンバージョン コンバージョン数
商品化リスト訴求 コンバージョン数
ブランド認知 ビューアブルインプレッション数

4-4. YDAとYDNでフリークエンシーキャップを比較

YDAでは、以前のフリークエンシーキャップであるインプレッション数(閲覧数)から、
ビューアブル(視認範囲に表示された数)に変更されています。

インプレッション数が基準の場合は、広告がユーザーに直接確認されていなくても、
サイト内で表示がされている場合は回数としてカウントされます。

一方で、
ビューアブルが基準になっていると、
一定以上の間ユーザーが広告をみた場合にカウントされるため、公平性が高いことが特徴です。

なお、
Yahoo!広告では、広告の50%以上の範囲が1秒以上表示された場合、
ビューアブルインプレッションとして認識されます。

4-5. YDAとYDNで推奨キャンペーン構造を比較

YDNを活用する際は、ブランドパネルやインフィードなど、
広告掲載の方式によってキャンペーンを分ける必要がありました。

YDAに変わってからは、特に分ける必要がなくなっていますが、
キャンペーンの目的によって分けることが推奨されています。

4-6. YDAとYDNでターゲティングを比較

YDAでは、YDNで活用できたインタレストカテゴリーと似た機能として、
オーディエンスカテゴリーが使用可能になっています。

内容について特に大きな変化はありませんが、
特定の分野に興味関心を持ったユーザーをターゲティング対象にできるため、
高確率で注意を引けることが特徴です。

興味関心や購買意向、属性・ライフイベントなどでターゲティングできます。

5. YDAとGDNの違い

YDAは、
Googleが提供しているディスプレイ広告「GDN」と比較されることが多いです。
YDAとGDNでは、以下のような点で違いがあります。

  • 配信先
  • 広告サイズ
  • ターゲティング

3つの違いについても把握しておきましょう。

5-1. 配信先

YDAの広告配信先は、
Yahoo!が提供しているニュースやショッピング、天気予報などの関連したサービスです。
GDNはYouTubeやGmailなどに広告掲載ができます。

どちらのサービスも利用者が多く、
目的に合わせて配信面を選ぶことが可能です。

また、
YDNとGDNでは、両方とも提携しているパートナーサイトへの広告掲載ができます。

5-2. 広告サイズ

ディスプレイ広告のクリエイティブは、主に以下の2種類に分けられます。

  • レスポンシブディスプレイ広告
  • バナー(イメージ広告)

■ レスポンシブディスプレイ広告

テキストや画像、ロゴといった素材(アセット)を入稿すると、
掲載先の広告枠に合わせて最適な組み合わせで広告が自動生成されるフォーマットです。

YDAとGDNでは入稿規定が異なりますが、
レスポンシブ広告で使用する主要な画像アセットのサイズは以下の通りです。

アセット種別 アスペクト比 YDAの規定 GDNの規定
画像
横長 (1.91:1) 1200×628px (必須) 1200×628px (推奨)
スクエア (1:1) 300×300px (必須) 300×300px (推奨)
ロゴ スクエア (1:1) 180×180px (推奨) 128×128px以上 (推奨)

※YDAでは横長(1,200×628)とスクエア(300×300)の画像が必須です。

■ バナー(イメージ広告)

デザイナーなどが作成した静止画を
1枚のクリエイティブとして入稿するフォーマットです。

広告枠ごとに様々なサイズ規定があり、媒体によって対応サイズは異なります。

YDAとGDNで共通して使用できる「300×250」や「728×90」といった主要サイズもあれば、
媒体独自のサイズも存在するため、
両方の媒体に出稿する場合は、共通サイズのバナーを用意すると効率的です。

※参考:バナー(画像)|Yahoo!広告ヘルプ
※参考:アップロードされたディスプレイ広告の仕様 |Google広告ヘルプ

5-3. ターゲティング

YDAとGDNはどちらも高精度なターゲティングが可能ですが、
詳細には違いがあります。

掲載面を軸にしたターゲティングでは大きな差はありませんが、
ユーザーを軸にしたターゲティングでは以前は独自機能がありました。

しかし2025年5月のアップデートでYDAの従来サーチターゲティングが終了し、
高度なセグメント機能が導入され、検索履歴などを使ったオーディエンス作成が可能となり、
GDNのカスタムセグメントと近いターゲティングができるようになりました。

現在の主なユーザーターゲティングでは、以下のような違いがあります。

ターゲティング種別 YDA GDN
カスタムオーディエンス 高度なセグメント
・検索履歴、サイト訪問履歴など
から独自のセグメントを作成
カスタムセグメント
・検索語句、URL、
アプリなどを指定して
独自のセグメントを作成
地域ターゲティング ・市区町村単位での指定
・半径指定も可能
・市区町村単位での指定
・半径指定も可能
Yahoo! JAPAN独自の
データ活用
・Yahoo! JAPANの検索データや
購買意向などを活用した
オーディエンスカテゴリーが
利用可能

※カスタムセグメント:キーワードやWebサイトURLを設定し、
その設定内容に興味・関心のあるユーザーに配信が可能なセグメント
※参考:高度なセグメントで実現する進化版のサーチキーワードターゲティングとは?|LINEヤフー for Business

6. YDAの効果を最大化するために

YDAを活用する際は、ディスプレイ広告による効果が最大化されるように、
魅力的なクリエイティブを作成するようにしましょう。

使用している素材や広告文などによって、ユーザーの反応は大きく変わります。

魅力的なクリエイティブを作成するには、
まずターゲットの確認を行い、誰にどんな情報を届けたいのか整理することが大切です。

客観的な視点から自社商品の特徴やメリットを洗い出し、
クリエイティブに反映させていきましょう。

また、
特に運用型の場合は、結果に合わせて適宜変更を加えていき、
より効果的な手法を編み出していくことも大切です。

7. まとめ

いかがでしたか?

YDAは、Yahoo!JAPANが提供している関連サービスや
提携しているパートナーサイトなどにディスプレイ広告を配信できます。

以前のYDNとは管理画面や配信アルゴリズムなどで違いがあるため、
事前に確認して使いこなすことが大切です。

GDNと比較しても配信先やターゲティングで相違点があるため、
それぞれの特徴を確認してから広告サービスを選択しましょう。

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この記事を書いた人

大学3年生から内定者インターンを開始し、2020年にインフィニティエージェント新卒3期生として入社。 約5年半の運用者経験を活かし、現在はチーフ職としてマネジメントも行いながら、新規顧客の開拓やメディア編集長に従事。 冷麺が好きで1週間に何度も食べているという偏食な一面も。

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