
2025年7月28日(月)より、
スマートフォン版ブランドパネル枠に
アスペクト比1:1のレスポンシブ広告(画像)が追加されます。
本記事では、
今回のアップデート内容について、具体的な機能から運用時の注意点まで
わかりやすく解説します。
1. リリースの概要
1-1. 機能概要と対象範囲
2025年7月、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)の
スマートフォン版Yahoo! JAPANブランドパネル枠において、
「アスペクト比1:1のレスポンシブ画像広告」の配信が可能になると、
公式が発表しました。
スマートフォン版Yahoo! JAPANブランドパネル(以下、スマホ版ブラパネ)は、
クリック率やコンバージョン率が高い傾向にあるため、新たなフォーマットの追加により、
より多彩な表現での訴求が可能となり、広告効果の向上が期待できます。
なお、本機能の対象は以下の通りです。
デバイス | ウェブ、アプリ |
キャンペーン目的 | コンバージョン、アプリ訴求、 サイト誘導、ブランド認知 |
広告タイプ | レスポンシブ広告(アスペクト比1:1) ピクセル(300×300、600×600以上) |
プレイスメントURL | m.yahoo.co.jp/bp |
1-2. 実施スケジュール
リリースは段階的に実施されます。
【 リリース予定日 】
- Android版アプリが2025年7月28日(月)
- iOS版アプリとウェブが2025年8月4日(月)
※日程は変更になる場合があります。
※参考:LINEヤフー株式会社 【ディスプレイ広告(運用型)】スマートフォン版ブランドパネルに1:1レスポンシブ (画像)を追加 2025年7月3日
2. 広告の表示形式
2-1. 広告のデザインパターン
入稿したレスポンシブ広告は、
3種類のデザインパターン(A、B、C)で配信されます。
デザインパターンは選択できず、システムが自動的に適用します。
最終的にはデザインを一本化する予定で、確定次第改めて案内されるとのことです。

2-2. 注意点
デザインパターンAでは、
タイトルが画面上部に表示され、5秒後には消えます。
ただし、
タイトルの一部が画像の上に重なるためクリエイティブ制作時の配慮が必要です。
【 テストパターンの仕様 】
- タイトルのフォントサイズ:高さ11px、
- 透過領域は高さ:15px
- フォントタイプ:Yahoo! JAPANトップページのフォントに準拠しています
3. 推奨入札価格と掲載制限
■ 推奨入札価格
クリック課金の場合(コンバージョン・アプリ訴求・サイト誘導)
推奨入札価格は「400円〜500円/1クリック」となっています。
ただし、
推奨入札価格以上で設定しても広告の掲載は保証されません。
実際の掲載は入札価格だけでなく広告の品質なども影響するため、
推奨入札価格を参考に適宜調整することが推奨されています。
■ 掲載制限について
既存の各枠の制限と同様のルールが適用されます。
制限対象となる商品・サービスについては事前確認が必要です。
■ 掲載されにくい場合の対策
- 入札価格の引き上げ
- 対応する全サイズの広告素材を網羅すること
(アスペクト比1:1、1.91:1のレスポンシブ画像、16:9のバナー画像)
4. 配信先の出し分け方
4-1. プレイスメントターゲティング
スマホ版ブラパネ枠とタイムライン枠に広告を出し分けたい場合は、
プレイスメントターゲティングの設定が必要です。
- スマホ版ブラパネ枠のみに配信する場合:
「m.yahoo.co.jp/bp」を配信指定 - タイムライン枠のみに配信する場合:
「m.yahoo.co.jp」を配信指定その上で「m.yahoo.co.jp/bp」を除外指定 - 配信先の出し分けをせずにトップページ内のすべての広告枠に配信する場合:
「m.yahoo.co.jp」を配信指定
4-2. 注意点
設定内容により、
今回のリリース前にタイムライン上に配信されているレスポンシブ広告(画像)が
スマホ版ブラパネ枠に配信される可能性があります。
出し分けを行いたい場合は、
前述したプレイスメントターゲティングの設定をしましょう。

5. アカウント構造の最適化
基本的に不要な広告グループは、
分割せずに広告グループを統合した状態で自動入札します。
または、
個別クリック単価と入札価格調整機能を活用することが推奨されています。
ただし、
広告グループの最適化について新配信面でコンバージョン実績が他と大きく異なる場合は、
広告グループの分割をご検討ください。
広告グループを切り出す場合は、
プレイスメントターゲティングを活用してブランドパネル枠と他の掲載面を分離し、
それぞれに最適化された目標値を設定しましょう。

6. まとめ
今回のアップデートにより、
スマートフォン版Yahoo! JAPANブランドパネル枠でも
1:1のレスポンシブ画像広告が配信可能となります。
これにより、
より多彩な訴求表現が実現し、広告効果のさらなる向上が期待できます。
運用にあたっては、
プレイスメントターゲティングの設定やアカウント構造の最適化など、
配信環境に合わせた戦略設計が重要です。
本記事を参考に、自社の配信方針に適した設計・運用を行いましょう。
※本記事の内容は、2025年7月時点の情報および当社の見解に基づいています。掲載内容による成果の向上を保証するものではありません。