ディスプレイ広告において、バナー広告に代わってスタンダードな広告タイプとなりつつあるレスポンシブ広告。
多様化する掲載面に合わせて各デバイスに最適な広告を配信できるため、是非ともデフォルトで設定・配信したい広告ですが、YDAのメニューではレスポンシブ、テンプレート、インフィードなど混同しやすい表現が多く、とっつきにくいイメージがある方も少なくないでしょう。
今回はYDAにおけるレスポンシブ広告の概要やメリット、運用改善のコツをお伝えします。
1.YDAレスポンシブとは?
YDAのレスポンシブは、画像・動画とテキストをセットで登録することで、様々な配信面のサイズに広告を最適化して表示される広告の総称です。2017年以降はインフィード広告枠への配信も可能となりました。
参考:リリースノート【YDN】ターゲティング広告の配信先追加について – Yahoo!広告
YDAには6つの広告掲載形式があり、それぞれ掲載可能なフォーマットが異なります。
さらに掲載フォーマットの下層に広告タイプという分類があり、その中にレスポンシブ(画像)というタイプがあります。これがYDAのレスポンシブと言われているものです。
1-1.テンプレート
上記の通り、テンプレートは掲載フォーマットの1つであり、画像やテキスト、ボタンを組み合わせて広告を表示することができます。
選択できる広告タイプはレスポンシブ(画像)一択であるため、テンプレート広告は例外なくレスポンシブ広告です。
1-2.インフィード
インフィードは広告掲載形式の1つで、Yahoo! JAPANのPC/スマートフォン版のトップページ(ウェブ、アプリ)のタイムライン状のフィード間に表示されるディスプレイ広告です。
インフィードの掲載フォーマットはテンプレートのみであるため、つまりインフィード広告はレスポンシブ広告ということができます。
インフィード広告の詳細は、【YDAインフィード広告】入稿規定とコツにてまとめています。
2.YDAレスポンシブのメリット
クリック率を高めやすいフォーマット
レスポンシブ広告は、その見た目にもメリットがあります。
ユーザーのインターネットリテラシーの向上により、広告だとすぐに分かるような売り込み色の強いバナーに対する反応は年々薄くなってきています。レスポンシブ広告なら、キャッチコピーはシンプルなフォーマットに収まり、画像はテキストの少ない自然な画像が推奨されているので、閲覧しているコンテンツに馴染むように広告を表示することが可能です。
バナー制作コストの削減
バナーの制作を外注している場合、当然制作費がかかります。
また、社内で制作を行っている場合は、作業者の工数を割くことになります。これらの負担が最小限になればこの上ないわけですが、レスポンシブであれば可能です。
これまでのバナー広告は、無数にある広告枠の大きさに合わせてバナーをたくさん作成しなければ広告が表示されませんでした。表示回数が多いとされる一般的なサイズ5種類前後でリサイズする広告主が多い印象ですが、複数のデザインで成果検証を行う場合などは特に製作コストが馬鹿にならないはずです。
レスポンシブ広告は画像2種類+テキストがあれば全ての広告枠を網羅できるため、負担の原因となる多数のリサイズは必要なくなります。
広告表示回数の最大化
YDA全体の広告表示数全体のうち、半数以上はレスポンシブでの表示となっています。
画像参考:【ディスプレイ広告】「レスポンシブ」で実感できる広告効果とは? – Yahoo!広告公式ラーニングポータル
※上記データが古いため、2020年現在では更に表示率が高くなっていると想定されます
つまり、レスポンシブの配信をしない場合、表示回数の期待値が半数以下まで下がってしまうとも言えます。入稿できる画像サイズは2つあり、表示機会の損失を無くすためにどちらも入稿しましょう。
3.YDAレスポンシブの入稿規定
レスポンシブを入稿する際の規定について触れていきます。
広告作成のボタンを押下した時のレスポンシブ広告の入稿画面はこちらです。
この画像内の赤枠の項目を埋めれば完了です。入稿規定の詳細については以下をご参照ください。
3-1.画像
レスポンシブの入稿画像サイズは以下の2種類です。※容量150KB以内
1200×628ピクセル
300×300ピクセル
2種類とも作成し、可能な限り広告表示の網羅性を高め、機会損失をなくしましょう。
また、ロゴ画像を任意で入稿することができますので、ぜひこちらも作成し入稿しましょう。
180×180ピクセル ※容量150KB以内
注意点として、枠によって画像がトリミングされることがあります。※ロゴ画像を除く
画像の上下が最大15%トリミングされる可能性があるため、重要な要素(テキスト等)は中心に寄せるようにしましょう。YDAでは画像表示シュミレーターがありますので、こちらで確認してみてください。
3-2.テキスト
テキストの入稿規定は下記となります。
タイトル
20文字
説明文
90文字
主体者表記
20文字
ボタン
17種類の文言から選択
表示URL
29文字
リンク先URL
1024文字
注意事項として、説明文は表示される箇所によって90文字中38文字までしか表示されないことがあります。テキストが中途半端に省略されてしまうことがあるので、説明文は38文字以内に抑えて作成すると良いでしょう。
また、ボタン部分の17種類のテキストは以下となります。
画像参考:「インフィード広告」の入稿や掲載に関する注意ポイント – Yahoo!広告公式ラーニングポータル
4.レスポンシブを使えばバナー広告は不要なのか?
レスポンシブ広告を不足なく入稿できれば、表示機会の損失はなくなります。その場合、バナーの入稿は全く必要ないのでしょうか。
答えはNOで、特に表示回数の多いレクタングル(300×250ピクセル)などは入稿するのがベターです。バナーの入稿は、単純にA/Bテストの側面があります。
弊社の運用実績でも、どちらも入稿してバナーの成果が良かったときもあれば、逆にレスポンシブの成果が好調だった事例どちらもあります。
YDAのみならず、ディスプレイ広告でパフォーマンスを上げていくためには、クリエイティブ検証が不可欠です。そのためにレスポンシブだけではなくバナー広告も入稿すべきですが、表示を網羅できるレスポンシブがベースであることは変わりません。
5.まとめ
いかがでしたか?
今回はYDAの広告タイプ、レスポンシブについてご説明しました。
意外と分かりにくいYDAの広告掲載形式や掲載フォーマット等の定義が本記事でおさらいができていましたら幸いです。「YDAの成果をもっと改善したい!」と感じている方は、インフィニティエージェントへお気軽にご相談ください♪