Yahoo!広告において、潜在層にアプローチするための手法として、ニュース閲覧ターゲティングをリリースしました。
今回は、アップデートの概要と活用方法について解説していきます。
一般的なSNS・動画サービスとニュースサービスの違い
SNS・動画サービスでは、ユーザーは顕在的なニーズを持ってコンテンツに接触しています。そのため、興味のない情報には接触しない傾向にあります。
一方で、ニュースサービスでは、ユーザーは世の中の話題や情報を求めてコンテンツに接触します。そのため、興味があまりない情報でもユーザーに受け入れてもらいやすく、潜在層へのアプローチが可能となります。
ニュースの閲覧行動から潜在的な興味を測定
ニュースを読むという生活に組み込まれた行動は、顕在層が起こす能動的なアクションに現れない、潜在的な関心をデータで補足することができます。
例えば、ユーザー行動から以下のような潜在的関心を把握できます。
・「住みたい街5選」の記事を読んでいる
→検索するほどは引っ越しの検討はしていない
・特定のタレントに関するニュース記事を読んでいる
→SNSアカウントをフォローするほどではないが、興味を持っている
このように、自分では意識していなくても、潜在的に興味を持っているものには何らかの形で接触する傾向にあります。
画像引用:【リリース!】潜在層を捉える ニュース閲覧ターゲティング活用書|Yahoo!マーケティングソリューション
また、Yahoo!ニュースはオンライン・オフラインのニュース媒体内でも最大級の利用規模であることが分かります。リーチ規模の大きな媒体で、戦略的にターゲット潜在層へのアプローチを実現することができます。
なぜ潜在層を狙うのか
顕在層は、比較検討を行っている層であり、競合との検討を行っているユーザーもいれば、競合他社での購入を決めているユーザーもいます。
一方で、潜在層は商材に対する興味はあるものの比較検討は行っていない層であり、ニュースに関する検索などの顕在行動を行いやすいです。
そのため、いち早くユーザーにアプローチすることで、競合他社と比べて優位にたつことができ、また早期の購入に繋げることができます。
利用条件
ニュース閲覧ターゲティングの利用条件は、下記のとおりです。
利用方法
ニュース閲覧ターゲティングを利用する際の流れは下記の通りです。なお、予約型と運用型でスケジュールが一部異なるため、余裕をもって利用することが推奨されます。
・データの連携
・商品作成・在庫蓄積(予約型のみ)
・配信開始
それぞれ確認していきましょう。
テーマの選定
広告主側で、用意されているテーマの中から配信に活用するテーマを選定します。
単体での活用や、複数テーマを複合させて一つのテーマリストを作成することもできます。
データの連携
Yahoo!側で、配信に使用するテーマのデータをYADに連携し、セグメントを作成します。これには10営業日程度かかります。
YADに連携した後は、広告主がオーディエンスリストを作成する必要があります。
商品作成・在庫蓄積(予約型のみ)
配信するセグメントを連携した商品作成が必要になります。これには5営業日程度かかります。
オーディエンスリストを作成後は在庫蓄積期間が必要になりますが、この期間はオーディエンスリスト作成から4日間程度です。
配信開始
予約型においては、通常のスケジュールと同様に予約と入稿を行います。広告管理ツールでの申し込み時に、対象テーマが紐づいたオーディエンスリストを選択します。
注意点
ニュース閲覧ターゲティングを利用する際には、下記の点に注意が必要です。
・ニュースデータを利用しているため、利用できない場合がある。
・利用できないニューステーマがある。
・YAD連携の際にシステム遅延等が起きる可能性がある。
・対象テーマに関する記事数は変動するため、Yahoo!社側から提示されたUB数(ユニークブラウザ数)やUU数(ユーザー数)は過去実績に基づく参考値となる。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、Yahoo!が発表したニュース閲覧ターゲティングについて解説しました。
ニュース閲覧を活用し、潜在層にアプローチできるため、ビジネスチャンスの拡大を図ることができます。有効活用し、新たなユーザーへのアプローチをしましょう!