先日Yahoo!広告で、絞り込み部分一致が廃止されると発表がありました。
キーワードのマッチタイプは、広告運用者の方ならしっかりと根拠を持って設定しますよね。今回の記事では、マッチタイプの変更について説明します。
1.概要
それでははじめに、気になる概要について説明していきます!
1-1.従来のマッチタイプ
従来は、絞り込み部分一致を設定することができました。内容としては、語順には関係がなく、登録しているキーワードが検索語句に含まれていた場合に広告が表示されるというものです。
似ているものとしては、フレーズ一致が挙げられます。こちらは絞り込み部分一致とは異なり、登録しているキーワードと検索語句の語順が一致した場合に広告が表示されます。
1-2.変更内容
今回の変更では、絞り込み部分一致の提供を終了し、フレーズ一致に統合します。
従来のフレーズ一致も新しいバージョンのフレーズ一致として動作します。これによって、従来のフレーズ一致では広告が表示されなかったものにも広告が表示されるようになるため、リーチが広がります。
参考:マッチタイプの変更について ー Yahoo!JAPAN
1-3.スケジュール
2021年6月に動作の統合を開始予定しており、2021年7月には絞り込み部分一致の新規作成停止が予定されています。
早急に対応する必要がありますね。
2.変更によるメリット
変更によるメリットは下記の3つが挙げられます。
② フレーズ一致のリーチの拡大を期待できる。
③ 語順により意味が異なるばあいは、従来通りの語順を考慮した配信を行うことができる。
3.新たなフレーズ一致の動作
従来のフレーズ一致とは異なる点があります。それは、語順に関係なく、指定のキーワードが含まれていた場合に広告を表示するという点です。
注意点としては、語順が変わることで意味が異なる検索語句の場合には、マッチタイプ変更後は広告が表示されなくなります。
たとえば、航空券の予約の際、登録キーワードが「航空券予約 東京から北海道まで」の場合、下図のように広告表示は行われます。
参考:マッチタイプの変更について ー Yahoo!JAPAN
4.注意点
マッチタイプの変更によって、絞り込み部分一致とフレーズ一致で同一の内容のキーワードを登録している場合には、キーワードが重複しているためデータが分散してしまう可能性があります。これに関しては、どちらかのキーワードを削除するという対応を行うようにしてください。
また、新規でキーワードを入稿する際などは、フレーズ一致で入稿することが推奨されています。移行期間中は、絞り込み部分一致を入稿することは可能ですが、今後のことを考えてフレーズ一致で追加するようにしましょう。
除外キーワードについては、今回の変更は関係がありませんのでご注意ください。
マッチタイプの動作統合が完了した場合には、リーチが拡張し配信が増える可能性があるので、結果に注視して対応を行うことを推奨します。
5.まとめ
いかがでしたか?
ここまで、マッチタイプの変更点について説明してきました。絞り込み部分一致がフレーズ一致に統合されることにより、フレーズ一致が拡張してリーチが広がったり、マッチタイプの種類が減ることによって運用工数が削減したりとさまざまなメリットがあります。
移行期間中にも、新規でキーワードを入稿する際は、フレーズ一致で登録するようにしましょう!
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