
2021年7月、
Yahoo!広告で「絞り込み部分一致」が廃止されると発表されました。
これにより、
使えるマッチタイプは「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」の3つになります。
「絞り込み部分一致」は、
多くの運用者が効果的に活用してきた重要な設定です。
今回の変更内容を理解し、今後の対応を考えることが大切です。
本記事では、
「絞り込み部分一致」の変更のポイントと注意点をわかりやすく解説します。
1. 概要
1-1. 従来のマッチタイプ
Yahoo!広告ではこれまで、「絞り込み部分一致」を設定できました。
絞り込み部分一致の特徴は以下の通りです。
- 登録キーワードの語順は関係ない
- 検索語句に登録キーワードが含まれていれば広告が表示される
似ているものとしては、フレーズ一致が挙げられます。
こちらは絞り込み部分一致とは異なり、
登録しているキーワードと検索語句の語順が一致した場合に広告が表示されます。
1-2. 変更内容
この変更では、
絞り込み部分一致の提供を終了し、フレーズ一致に統合します。
なお、
従来のフレーズ一致も新しいバージョンのフレーズ一致として動作します。
この変更により、
従来のフレーズ一致では対象外だった検索語句にも広告が表示されるようになり、
リーチが広がります。

1-3. スケジュール
動作の統合が開始される予定
⇓
2021年7月
絞り込み部分一致の新規作成停止が予定
このスケジュールにより、早めの対応が必要となります。
なるべく早く準備を進めましょう。
2. 変更によるメリット
変更によるメリットは下記の3つが挙げられます。
- マッチタイプの総数が減ることにより、運用の工数が削減可能
- フレーズ一致のリーチの拡大を期待できる
- 語順により意味が異なる場合は、従来通りの語順を考慮した配信を行うことが可能
3. 新たなフレーズ一致の動作
従来のフレーズ一致とは異なる点があります。
それは、
語順に関係なく、指定のキーワードが含まれていた場合に広告を表示するという点です。
注意点としては、
語順が変わることで意味が異なる検索語句の場合には、
マッチタイプ変更後は広告が表示されなくなります。
例えば、
航空券の予約の際、登録キーワードが
「航空券予約 東京から北海道まで」の場合、
下図のように広告表示は行われます。
【登録キーワードが東京から北海道までの場合】
広告表示 | 検索クエリ |
広告が表示される
|
航空券予約 |
格安航空券予約 | |
広告が表示されない
|
航空券予約 |
格安航空券予約 |
※参考:マッチタイプの変更について ー Yahoo!JAPAN
4. 注意点
マッチタイプの変更によって、
絞り込み部分一致とフレーズ一致で同一の内容のキーワードを登録している場合には、
キーワードが重複しているためデータが分散してしまう可能性があります。
これに関しては、
どちらかのキーワードを削除するという対応を行うようにしてください。
また、
新規でキーワードを入稿する際などは、フレーズ一致で入稿することが推奨されています。
除外キーワードについては、
今回の変更は関係がありませんのでご注意ください。
マッチタイプの動作統合が完了した場合には、
リーチが拡張し配信が増える可能性があるので、
結果に注視して対応を行うことを推奨します。
5. まとめ
いかがでしたか?
ここまで、
マッチタイプの変更点について説明してきました。
絞り込み部分一致がフレーズ一致に統合されることにより、
フレーズ一致が拡張してリーチが広がったり、
マッチタイプの種類が減ることによって運用工数が削減したりと
さまざまなメリットがあります。
移行期間中にも、
新規でキーワードを入稿する際は、フレーズ一致で登録するようにしましょう!