近年、企業のマーケティングでInstagramやX（旧Twitter）などのSNSを活用する機会が増えています。
ファンの増加や見込み顧客の発掘などに効果を発揮するSNS運用ですが、効率的に改善を行うには分析ツールを導入することがおすすめです。
この記事では、SNS分析ツールの種類や選択する際のポイントなどを解説していきます。
各媒体や目的にマッチした分析ツールについても紹介するので、SNS分析ツールの導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
１．SNS分析ツールとは
SNS分析ツールは、運用しているアカウントや投稿した内容についてデータを収集・分析できるツールです。
市場動向やトレンド、競合分析においても活用できるため、SNSを活用したマーケティングで重要なツールになっています。
ユーザー同士のコミュニケーションやリアルな声が多数発信されているSNSでは、情報を正しく整理して活用することが大切です。
媒体や目的によっても利用すべきツールは異なるため、適切なSNS分析ツールを活用しましょう。
２．SNS分析ツールの種類
SNS分析ツールには、以下のような種類が存在します。
・アカウント運用・分析タイプ
・オールインワンタイプ
それぞれどのようなツールなのか解説していきます。
２−１．ソーシャルリスニングタイプ
ソーシャルリスニングタイプは、SNS上で発信されている投稿について情報を収集できるツールです。
主要なSNSだけでなく、ニュースサイトやECサイト上での口コミなどもデータを集められます。
SNS上では膨大な投稿がされていますが、ソーシャルリスニングタイプのツールを使えば、頻度の高いキーワードからトレンドを発見することが可能です。
また、投稿内容が肯定的・否定的かどうかを分析することで、自社への印象を定量的に把握できます。
２−２．アカウント運用・分析タイプ
アカウント運用・分析タイプの分析ツールは、投稿によるフォロワーの増減やユーザー属性などについて把握できます。
どのような投稿が特に興味関心を惹けるのか確認できるので、データを参考にすればターゲット層への効果的なアプローチが可能です。
自動的なハッシュタグ設定や、投稿するタイミングの予約など、運用する際の補助機能も充実しています。
２−３．オールインワンタイプ
オールインワンタイプのSNS分析ツールは、ソーシャルリスニングとアカウント運用・分析の機能が両方備わっているツールです。
X（旧Twitter）やInstagramなど、さまざまなSNSを一括で管理でき、導入〜運用までサポートしてくれます。
SNSによる集客やブランディングにより力を入れたい場合、オールインワンタイプのツールがおすすめです。
３．SNS分析ツールを選ぶポイント
SNS分析ツールを選ぶポイントは、以下の3つが挙げられます。
・複数アカウントの管理
・分析したい媒体への対応
適切なツールを選択できるようにそれぞれの項目を確認しておきましょう。
３−１．目的にマッチした機能
SNSの分析ツールは、前述したように運用やソーシャルリスニングなど、いくつかのタイプが存在します。
なかには、取得可能なデータ量や分析方法が他のツールよりも充実しているものがありますが、料金が高く設定されていることが多いです。
たとえ機能が充実していたとしても使わなければ意味がないため、分析したい情報など、目的から逆算してぴったりなツールを選ぶことが大切です。
３−２．複数アカウントの管理
自社でX（旧Twitter）やInstagramなど、アカウントを複数管理している場合は、まとめて分析できるツールがあると便利です。
複数アカウントがあると、実施している施策や過去のデータなどを把握するだけでも多大な労力が発生します。
また、特定のアカウントで発信すべき内容を別のアカウントで発信してしまうトラブルも発生しかねません。
SNS上でのトラブルを避けるためにも、運用状況について一覧で把握できるツールや、簡単にアカウントを切り替えられるツールを選択しましょう。
３−３．分析したい媒体への対応
SNS分析ツールは、対応している媒体が限定されているケースもあります。
導入してから問題が発生しないように、将来的に取り組みたい媒体や施策も加味してツールを選択しましょう。
なかには複数の媒体に対応しているツールもあるため、不安な方は初めから導入することがおすすめです。
４．Instagram向けの分析ツール
Instagram向けの分析ツールとしては、以下の2つが挙げられます。
・Aista
それぞれどのような媒体なのか解説します。
４−１．SINIS
画像引用：SINIS for Instagram
SINISは、Instagram運用の成果について可視化してくれるツールです。
STARTERプランでは、過去データと6社までの他社データを収集でき、PROFESSIONALプランでは、あらゆる口コミを自動的に集めて分析することが可能です。
無料のプランも提供されているので、操作感や機能を体験してから導入できます。
４−２．Aista
画像引用：Instagramインスタグラム分析ツールAista[アイスタ]
Aistaは、累計導入社数5,000社を突破している有料のInstagram分析ツールです。
フォロワー推移などの効果測定や、ハッシュタグ数別エンゲージメントなどさまざまな情報を収集・分析できます。
競合のアカウント実績についてもチェック可能なので、市場について効率的な分析が可能です。
５．X（旧Twitter）向けの分析ツール
X（旧Twitter）向けの分析ツールとしては、以下のようなものが存在します。
・つぶやきデスク
それぞれ紹介するので、X（旧Twitter）の運用を行っている方は参考にしてみてください。
５−１．SocialDog
画像引用：SocialDog – SNS運用担当者のためのマーケティングツール
SocialDogは、運用や効率化、自動化などさまざまな目的に合わせて活用できる分析ツールです。
自社についての口コミを自動収集したり、効果的なキャンペーン作成についてデータを収集できます。
SNSアカウントの状況をもとにカスタマーサクセスチームがサポートを行ってくれるため、初めての方でも安心です。
５−２．つぶやきデスク
画像引用：つぶやきデスク
つぶやきデスクは、企業向けに提供されているX（旧Twitter）分析ツールです。
フォロワー数の推移や増減、投稿したツイートの効果などを定量的に確認できます。
また、多部署でのアカウント共同運用だけでなく、チームリーダーによる承認機能があるので安全な運用が可能です。
６．クチコミ分析向けの分析ツール
クチコミ分析を行う場合は、以下のツールがおすすめです。
・Quid Monitor
それぞれ解説していきます。
６−１．Buzz Finder
画像引用：ソーシャルリスニングツールBuzz Finder | NTTコム オンライン
Buzz Finderは、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社によって提供されているSNS分析ツールです。
前日のツイート量や話題の概要について毎日通知を行ってくれるので、ツールにアクセスしなくても口コミを把握できます。
また、X（旧Twitter）の投稿数増減などをもとに、炎上のリスクや異変をほぼリアルタイムで検知してくれるので、トラブル回避にもつながります。
６−２．Quid Monitor
画像引用：QUID Monitor
Quid Monitorは、SNSの投稿やクチコミ、レビューについて瞬時に分析できるソーシャリリスニングツールです。
市場や競合の調査だけでなく、リスク対策に至るまで幅広く活用できます。
SNSではX（旧Twitter）やFacebook、Instagramにも対応しているため、複数管理している方にもおすすめです。
７．オールインワンタイプの分析ツール
オールインワンタイプの分析ツールとして挙げられるのは以下の2つです。
・コムニコ マーケティングスイート
それぞれの機能について解説していきます。
７−１．Tofu Analytics
画像引用：Tofu Analytics
Tofu Analyticsは、SNSマーケティングやSNS集客、ソーシャルリスニングにいたるまで自動化できるツールです。
独自の分析技術によって、ハッシュタグやキーワードなどのデータを取得し、リーチ・エンゲージメントなどのソーシャルリスニング分析を行います。
国内の有名企業にも活用されているので信頼度が高く、月1万円から利用可能なため比較的導入しやすい点も魅力です。
７−２．コムニコ マーケティングスイート
画像引用：コムニコ マーケティングスイート｜SNSアカウント運用管理ツール
コムニコ マーケティングスイートは、InstagramやX（旧Twitter）、Facebookなど複数の媒体に対応しているオールインワンタイプのツールです。
各SNS上で発信されたコメントやダイレクトメッセージなどについて分析を行い、ユーザーの動向をチェックできます。
運用目標の達成度を分析レポートで教えてくれるので、効率的な運用が可能です。
また、投稿予約機能や最大3段階の承認システムによって、より安全な運用を実現してくれます。
８．まとめ
いかがでしたか？
SNS分析ツールは、X（旧Twitter）やInstagramなどのアカウントについて情報を収集し、効率的な運用を実現できます。
投稿内容を収集することで、市場調査や炎上状況の確認もできるため、運用の成果を最大化させたい方には導入がおすすめです。
各媒体や目的ごとに利用すべきツールが異なるので、自社にマッチしたものを選択しましょう。
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