自社の商品やサービスを訴求するための手法として、ディスプレイ広告を検討している人の中には、サーチターゲティングという言葉を聞いたことがある人が多いのではないでしょうか?
サーチターゲティングは、より確度の高い相手に訴求できる手法であるため、意味を理解して活用すれば、大きな成果をもたらしてくれます。
本記事では、意味やメリットだけでなく、配信する際のコツについても徹底解説しているので、興味がある人はぜひ最後までお読みください。
サーチターケティングとは
サーチターゲティングは Yahoo!ディスプレイ広告特有のものであり指定されたキーワードをユーザーが検索した際に、ターゲティングして配信できるディスプレイ広告のことです。
キーワードで絞り、確度の高い広告配信ができるため、他の広告ではアプローチできなかった相手にも情報を届けられます。
また、期間や回数などで絞り込んで、確度の高そうなユーザーにアプローチすることも可能です。
サーチターゲティングと他手法との違い
マーケティング用語の中には、サーチターゲティングと似ている言葉がいくつかあり、混同されることがあるので、他の用語についてもしっかり理解しておきましょう。
• リターゲティング
• キーワードターゲティング
上記の用語について、順番に解説します。
リスティング広告
リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれており、検索結果と同時に表示される広告のことです。
サーチターゲティングとの違いは掲載される場所と広告のタイプです。
リスティング広告はテキストによって検索結果に表示されますが、サーチターゲティングはディスプレイ枠に画像やテキストで表示されます。
リターゲティング
リターゲティングはサイトを訪問した相手に対して配信する広告手法です。
2つの配信方法には訴求できる人数に差があります。
リターゲティングは、一度訪問した相手にだけ配信を行いますが、サーチターゲティングは、複数設定されたキーワードから配信が可能です。
キーワードターゲティング
Google広告のGDNには、サーチターゲティングと似た機能としてキーワードターゲティングがあります。
GDNのキーワードターゲティングとYDAのサーチターゲティングの違いは配信の対象です。
GDNのキーワードターゲティングでは、 指定されたキーワードを検索したユーザーに配信できます。
一方で、指定したキーワードに関するメディアに配信できるのがサーチターゲティングです
サーチターゲティングのメリット
サーチターゲティングを利用することで得られるメリットは以下の4つです。
• 低単価
• 高いコンバージョン率
• リスティング広告よりも目につきやすい
メリットと自社の目的を照らし合わせて、サーチターゲティングの必要性を精査してみましょう。
それぞれのメリットについて具体的に解説します。
新規顧客へのアプローチ
サーチターゲティングは、能動的に情報を求めているユーザーへアプローチできるため、他の手法と比べても、新規顧客の獲得が狙いやすいです。
広告手法のひとつであるリターゲティングもコンバージョン率が高い傾向にありますが、顧客リストに対して配信されるため、新規の顧客開拓には不向きです。
低単価
サーチターゲティングは、ディスプレイ広告のひとつであるため、広告を掲載する場所が多いこともメリットのひとつです。
リスティング広告の場合は、検索結果という少ない枠をオークション形式で獲得する必要があるため、費用が高くなる可能性があります。
高いコンバージョン率
サーチターゲティングは、情報を自ら調べている相手に情報を届けられるため、高いコンバージョン率を期待できるでしょう。
リスティング広告のように今検索している人だけでなく、過去にキーワードを調べた人に対してもアプローチできます。
リスティング広告よりも目につきやすい
サーチターゲティングと比較されるリスティング広告は、テキストによる広告であるため、視認性が高いとは言えません。
サーチターゲティングの場合、目立つ画像でユーザーの目につきにやすい場所へ掲載できるため、より視認性が高い手法だといえます。
サーチターゲティングのデメリット
サーチターゲティングのデメリットとして挙げられるのは、以下の2つです。
• 検索ボリュームがあるキーワードしか選択できない
サーチターゲティングには、多くのメリットだけでなく、デメリットも存在するので、利用する前にリスクも把握しておきましょう。
キーワードが使えなくなる可能性がある
設定したキーワードは、時間が経つことで検索ボリュームが低下することがあります。
検索ボリュームが低下すると、サーチターゲティングを使えなくなる可能性があるので注意しましょう。
キーワードを再度追加して、配信料を減らさないようにする必要があるので、キーワードが無効になっていないか確認することが大事です。
検索ボリュームがあるキーワードしか選択できない
サーチターゲティングでは、過去1ヶ月間の検索ボリュームが1000以上でないと、設定ができない仕様になっています。
検索ボリュームが1000回以下でも選択できるキーワードはありますが、広告の配信量が減るので、選べるキーワードを事前に把握しておく必要があるでしょう。
サーチターゲティングの設定方法
サーチターゲティングを設定する際は、以下3つの手順を踏む必要があります。
2. 期間や検索回数を選択
3. リスト作成
サーチターゲティングの設定について、順番に解説します。
キーワードを選択
まずは、キーワードの設定から始めましょう。
サーチターゲティングは、過去の検索履歴に基づいて配信されるため、適切なキーワードを選ぶことが重要です。
ビッグキーワードや、リスティング広告で成果が出ている検索語句を選択することがおすすめの方法となります。
キーワード選定機能を活用するのも有用なので、ぜひ取り入れてみてください。
期間や検索回数を選択
次は、期間や検索回数の設定を行います。
以下の5つの期間と3つの検索回数からを選択することになるので、自社にあった期間と検索回数の設定を行ってください。
• 1回
• 2回
• 3回以上
• 過去1日以内
• 3日以内
• 7日以内
• 14日以内
• 30日以内
リスト作成
設定が完了したら、ターゲティングリストに名称をつけていきましょう。
一目でわかるように、期間や検索回数も記載しておくことがおすすめです。
サーチターゲティングで成果を出すために必要なこと
サーチターゲティングで成果を出すために必要なことは以下の3つです。
• ニーズを満たすコンテンツをランディグングページへ入れる
• 運用開始後の検証と入札価格の確認
成果を出すための方法について理解して、効果的なサーチターゲティングの配信を行っていきましょう。
サーチキーワードをリストで選別する
リストで分けることによって、どのカテゴリーが効果を発揮しているのか明確になります。
美容 運動カテゴリー・美容 サロンカテゴリーなど、分別を施し、効果の検証結果から改善を繰り返していきましょう。
ニーズを満たすコンテンツをランディグングページへ入れる
ユーザーが情報を検索したにも関わらず、コンバージョンに繋がっていない場合は、ユーザーの不安要素を解消できていないことが原因として挙げられます。
ランディングページで問題解消が可能なことを強くアピールできれば、コンバージョン率を上げることができるでしょう。
運用開始後の検証と入札価格の確認
運用が始まったら終了ではなく、適度な検証と入札価格の確認を繰り返すことが重要です。
ユーザーはYahoo!のニュースサイトなどから広告を閲覧するため、別のことに対して興味を抱いている可能性もあります。
広告の検証と分析をして、効果的なものを見定めましょう。
また、入札価格が低すぎると、広告の表示回数少なくなってしまい、十分な効果を得られません。
予算を考慮しつつ、配信のペースを調整していくことが大切です。
まとめ
いかがでしたか?
サーチターゲティングは、一度キーワードに興味を持った相手に、再度訴求できる広告です。
検索されたキーワードを元にして配信できるため、高い成果を期待できます。
サーチターゲティングの効果を最大限に引き出すには、他の手法との違いや、配信するうえでのコツについて、熟知する必要があるでしょう。
サーチターゲティングを有効活用して、より効果的なマーケティングを目指してください。
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