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正規表現とは?基本的な概要から使い方などについて解説!

更新日:2023年08月25日

正規表現とは?基本的な概要から使い方などについて解説!

※この記事は2023年8月25日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

正規表現とは、必要な数値やデータに対して条件を設定して検索することで、抽出を大幅に効率化できる手法のことを指します。

とはいえ、「正規表現って何?」などと悩まれるWeb担当者も少なくありません。

今回は、正規表現における基本的な概要から、活用するメリットや覚えておくべき文字や使い方などについてポイントを中心に紹介していきます。

正規表現とは?

そもそも正規表現とは、メタ文字と呼ばれる記号を用いて、指定した条件に合致する文字列を検索や置換する際に活用する手法のことを指します。

自社のホームページのページ数が多かったり、複数の広告プロモーションを実施していると、必要なページや見るべき数値・データがどこにあるのか分からず、一つひとつ探していくには相当の時間や工数を要するケースは少なくありません。

このような場合に、正規表現を活用することで簡単に絞り込みをかけることができ、必要な情報を適切且つ効率的に抽出することが可能になります。

例えば、ホームページのURLにおいて〇〇または△△といったキーワードを含むページを探したいと思った場合、「https://www.sample.com/(〇〇 | △△ ).*」と検索することで簡単に絞り込むことができます。

一つひとつ目視や手動で抽出していくと、人力であるがゆえにミスも生じやすくなりますが、この正規表現を活用すれば、ミスも生じず効率的に条件に合致した情報を集約することが可能です。

正規表現の活用シーン

一般的に正規表現は、分析・解析をはじめ広告運用など様々な分野で活用することが可能です。

中でも代表的な活用シーンについて紹介していきます。

①Googleアナリティクスによる分析・解析

Googleアナリティクスは、自社のホームページに訪れたユーザー行動を可視化する上で多くの企業が活用しているツールです。

特に、どういったページにどのようなユーザーが訪れ、コンバージョンに至ったのか分析していくことは、マーケティングにおいて欠かせません。

その中で、ページ数が多かったり、広告を多用している場合には、ページごとの分析・解析が困難になるケースも生じます。

そこで、正規表現を活用して適切な絞り込みに活用していくとその後の分析・解析も効率的に進めやすくなります。

②Googleタグマネージャーでの設定

Googleアナリティクスをはじめ、各種広告経由の流入状況やツールやシステムとの連携などにおいて、タグの設定は必要不可欠です。

この設定を効率化する上で、タグマネージャーを活用すれば、毎回タグをページ内の埋め込まなくても設定することが可能になります。

とはいえ、Googleタグマネージャーで設定を行うためには、トリガーの設定を行う必要があり、その際に正規表現が求められます。

設定ミスや漏れを防ぐ上でも、正規表現は重要な意味を持ちます。

③Excelファイル等でのデータ処理の簡略化

正規表現は、Excelなどのデータであっても活用することが可能です。

広告運用の結果レポートの作成など、csvやGoogleスプレッドシートなどを用いて精査していくケースも少なくありません。

このような場合にも正規表現を活用することで、数値・データといった情報の検索や置換、データ処理を大幅に簡略化させることもできます。

正規表現を活用するメリット

正規表現は、Web担当者やマーケター、分析・解析担当者などの多くが日々の業務内で活用しています。

多くの担当者が活用する背景には以下のメリットが挙げられます。

①数値やデータの絞り込み及び抽出の簡略化

正規表現を活用することで、必要な数値やデータといった情報を簡単に絞り込み、抽出することが可能です。

情報量が多くなればなるほど、どこに何の数値・データがどれくらいあるのか判別することは難しくなります。

また、情報量が多くなればなるほど複雑な分析・解析が求められるようになり、それに伴って必要な数値やデータを抽出することも人力では限界が生じてきます。

このような場合に正規表現を活用することで、複雑な抽出であっても様々な条件を指定することで業務効率化につなげることができます。

②絞り込み・抽出における正確性の向上

正規表現の活用は、数値やデータにおける絞り込み・抽出の正確性の向上にもつながります。

目視や手動による人力での絞り込み・抽出は、どうしても漏れや間違いといったミスが生じる可能性が起こり得ます。

①でもふれたように、情報量が多くなれば、対象となる数値・データも増えるため、人力には限界があります。

このような場合であっても正規表現であればミスをなくし、数値・データの正確性を高めることが期待できます。

絞り込み・抽出した数値・データは、その後の分析・解析に活用され、最終的にはマーケティングやプロモーション施策に影響を及ぼします。

正確性を高めることは、売上増加や利益拡大につなげる上でも重要な指標となります。

覚えておくべき正規表現の文字や使い方

正規表現は活用シーンや条件などによって多岐に渡ります。

今回は、その中でもマーケティングやプロモーションに活用するケースの多い正規表現について、ピックアップの上で紹介していきます。

①「.」:任意の1文字を指定する正規表現

メタ文字の「.」は、文字の種類に関係なく任意の1文字を指定して絞り込むことができます。

正規表現 絞り込める文字列
https://www.sample.com/. https://www.sample.com/〇
https://www.sample.com/△
https://www.sample.com/.. https://www.sample.com/〇〇
https://www.sample.com/〇△

なお、指定した「.」に該当する文字列が無ければ抽出することはできません。

②「*」:直前の文字を0回以上繰り返す正規表現

メタ文字の「*」は、直前の文字が無かったり、直前の文字の繰り返しを指定し、絞り込むことができます。

正規表現 絞り込める文字列
https://www.sample.com/〇* https://www.sample.com/〇
https://www.sample.com/〇〇〇
https://www.sample.com/〇*△ https://www.sample.com/〇△
https://www.sample.com/〇〇〇△

③「+」:直前の文字を1回以上繰り返す正規表現

メタ文字の「+」も、直前の文字の繰り返しを指定し、絞り込むことができます。

一見すると「*」と同様に見えますが、「*」とは異なり直前の文字が無い場合には絞り込むことができません。

正規表現 絞り込める文字列
https://www.sample.com/〇△+□ https://www.sample.com/〇△□
https://www.sample.com/〇△△△□

④「?」:直前の文字が0回もしくは1回の文字列を指定する正規表現

メタ文字の「?」は、直前の文字が0回もしくは1回の文字列を指定し、絞り込むことができます。

正規表現 絞り込める文字列
https://www.sample.com/〇? https://www.sample.com/〇
https://www.sample.com/

⑤「^」:特定の語句から始まる文字列を指定する正規表現

メタ文字の「^」は、特定の語句から始まる文字列を指定し、絞り込むことができます。

文字列の先頭に「^」を活用することで、「^」に続く文字列を含む対象を指定することが可能です。

正規表現 絞り込める文字列
^/〇〇 https://www.sample.com/〇〇/
https://www.sample.com/〇〇/△△
https://www.sample.com/〇〇/□×

⑥「$」:特定の語句で終わる文字列を指定する正規表現

「^」とは逆に、メタ文字の「$」を活用することで、特定の語句で終わる文字列を指定し、絞り込むことができます。

正規表現 絞り込める文字列
〇〇/$ https://www.sample.com/〇〇/
https://www.sample.com/△△/〇〇/
https://www.test.co.jp/〇〇/

⑦「[]」:囲まれた文字の中からいずれかを指定する正規表現

メタ文字の「[]」では、[]内にて指定した文字に関連した文字列を指定し、絞り込むことができます。

正規表現 絞り込める文字列
〇△□ https://www.sample.com/〇〇/
https://www.sample.com/〇△/
https://www.sample.com/△△□/

⑧「|」:囲まれた文字の中からいずれかを含むものを指定する正規表現

メタ文字の「|」は、[]内にて指定した文字に更に指定を加え、関連した文字列を絞り込むことができます。

英語のor検索と認識しておくと効果的です。

正規表現 絞り込める文字列
〇〇|△△|□□ https://www.sample.com/〇〇/
https://www.sample.com/××/△△/
https://www.sample.com/□□/××

⑨「()」:特定の文字列をグループ化する正規表現

メタ文字の「()」は、()で囲まれた文字列をグループ化によって指定し、絞り込むことができます。

この「()」は、他のメタ文字と組み合わせて活用することが多くあります。

正規表現 絞り込める文字列
(〇△ | □×) https://www.sample.com/〇△/
https://www.sample.com/〇〇/□×

⑩「¥」:エスケープとして検索に活用する正規表現

メタ文字の「¥」は、エスケープ文字とも呼ばれ、記号の前に付けることで一般的にも活用するメタ文字を、正規表現として認識させるために活用します。

例えば、「〇△¥^」と入力することで、この文字列は「〇△^」と識別してもらいたいことをより明確にすることができます。

正規表現 絞り込める文字列
〇△^ https://www.sample.com/〇△/

正規表現を確認する方法

ここまで紹介した正規表現は、適切に活用することで分析・解析につなげるための業務を大幅に効率化させ、その後のマーケティングやプロモーション活動にも活かすことができます。

とはいえ、正規表現は専門用語も多いため、慣れない間は絞り込みに苦労したり、入力ミスが生じる可能性も起こり得ます。

このような場合には、正規表現を確認するためのツールを活用すると効果的です。

正規表現を確認するツールは、無料のものから有料版まで多岐に渡り、それぞれツールや特徴も異なります。

とはいえ、一般的に各ツールともソースコードを可視化し、正規表現をテストすることができるため、自社の目的をふまえて最適なツールを活用していくと効果的です。

まとめ

正規表現は、広告運用をはじめマーケティングやプロモーション施策を効率的に進める上で重要な意味を持ちます。

単に絞り込みや抽出の業務工数を効率化させるだけでなく、ミスや漏れの軽減につながれば、分析・解析における質の向上にもつながり、結果的にコンバージョン獲得にもつながりやすくなります。

今回紹介した内容も参考に、正規表現を適切に活用し、自社のマーケティングやプロモーション施策に精度を高めていきましょう。

この記事を書いた人

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