
P-MAXキャンペーンの自動最適化に任せるだけでなく、
より戦略的に運用したいと考えていませんか?
検索テーマ機能を活用すれば、
AIが短期間で学習できないビジネスや顧客に関するデータをGoogleのAIに伝えることができ、
機械学習をサポートすることができます。
本記事では、
検索テーマ機能の概要から設定方法、活用ポイントまで詳しく解説します。
1. P-MAXキャンペーンにおける検索テーマ機能とは
P-MAXの検索テーマとは、
検索語句やコンバージョンに貢献した有益な情報をGoogleのAIに提供する機能です。
この機能を活用することで、
AIが短期間で学習しきれないビジネスや顧客に関するデータを補完し、
広告のパフォーマンスの向上に繋げることが期待できます。
P-MAXキャンペーンでは、
機械学習によって広告配信が自動最適化されます。
その一方で、
広告運用者が直接コントロールできる要素が限定されています。
検索テーマを設定することで、
過去にユーザーが検索した内容や、
コンバージョンの獲得につながった情報をAIに提供することができます。
これにより、
機械学習を効率的にサポートし、関連性の高いトラフィックの獲得を促進できるのです。
1-1. 検索テーマの仕組み
検索テーマの仕組みとしては、
検索テーマでリーチしたいターゲットユーザーが検索するキーワードを登録します。
すると、
検索テーマをもとに関心の高いユーザーへあらゆるチャネル
(検索、YouTube、Gmail、Discover、マップ、ディスプレイなど)に広告を配信します。
検索テーマは、
アセットグループごとに最大50個まで追加可能です。
検索広告枠におけるマッチタイプとしては、
検索キャンペーンのフレーズ一致およびインテントマッチ と同等の優先順位が適用されます。
※参考:Google P-MAX で検索テーマを活用して関連性の高い新たなトラフィックに配信する 2023年10月26日
※参考:Google広告管理画面 2025年6月閲覧
2. 検索テーマの設定方法
P-MAXキャンペーンの検索テーマは、
Google広告の管理画面から簡単に設定できます。
以下の手順で進めていきましょう。
設定手順
①Google広告の管理画面から、検索テーマを設定したいP-MAXキャンペーンを選択
②「キャンペーン」→「アセットグループ」を選択
③対象となるアセットグループ内の「シグナル」横の「鉛筆アイコン」をクリック
④「シグナル」→「検索テーマ」で検索テーマを追加
※最大50個まで検索テーマを追加できます。
検索テーマの文字数は最大半角80文字(全角40文字)まで入力可能です。※画像引用:(出典:Google広告管理画面 2025年6月閲覧)
⑤「保存」して完了
設定時の注意点として、
検索テーマは個数や文字数に上限があります。
ビジネスにとって価値の高いユーザーがどのような検索をするかを慎重に考え、
優先度の高いテーマから設定していきましょう。
また、
設定後も定期的に成果を確認し、
必要に応じて検索テーマの見直しや追加を行うことで、継続的な改善を図ることができます。
※参考:Google P-MAX キャンペーンの検索テーマについて(ベータ版) 2025年6月閲覧
3. 検索テーマを活用すべき理由
P-MAXキャンペーンで検索テーマを活用することには、
機械学習の効率化からパフォーマンスの向上まで、複数のメリットがあります。
3-1. P-MAXの機械学習をサポートする
まず第一のメリットは、
P-MAXの機械学習を効率的にサポートできることです。
P-MAXキャンペーンは通常、
ランディングページやアセットなどの情報をもとに学習し、
配信先(配信対象とする検索語句など)を決定します。
検索テーマを追加することで、
「このようなテーマに関心のあるユーザーに配信したい」という
明確なシグナルをGoogleのAIに伝達できます。
これにより、
機械学習がより的確な方向性で進められるようになり、
関連性の高いユーザーへのリーチが期待できます。
3-2. すべてのチャネルでリーチを拡大できる
次に第二のメリットとして、
検索テーマを活用することで、AIは既存の情報だけでは見つけられない、
高い成果が期待できる検索語句などを特定できます。
これにより、
AIの予測に含まれていない有望な配信先を、配信対象に加えることが可能になります。
結果として、
より効果的な広告配信が実現します。
広告主が持つ情報とAIの力を組み合わせることで、
検索、YouTube、Gmail、Discover、マップ、ディスプレイを含む
すべてのチャネルでリーチを拡大することが可能になるのです。
※参考:Google P-MAX で検索テーマを活用して関連性の高い新たなトラフィックに配信する 2023年10月26日
4. まとめ
P-MAXキャンペーンにおける検索テーマは、
機械学習をサポートし、パフォーマンスを向上させるのに役立つ重要な機能の一つです。
設定方法は比較的シンプルですが、
どのような検索テーマを設定するべきか考える必要があります。
商品やサービスに関心のあるユーザーはどのような検索行動をするのか、
コンバージョンに繋がりやすいテーマは何かを考え設定することが
成功の鍵となるでしょう。
P-MAXキャンペーンの成果に課題を感じている方、
また、更なるパフォーマンスの向上を目指している方は、
ぜひ検索テーマ機能の活用を検討してみてください。