
2024年からMeta広告とGA4の連携が可能になり、
より詳細なデータ取得が可能となり、広告効果の測定精度向上が期待されています。
本記事では、
Meta広告とGA4の連携について、そのメリットから具体的な設定方法まで
分かりやすく解説します。
1. Meta広告とGA4が連携可能に
2024年8月に、Metaが
GA4(Google Analytics 4)との連携機能の導入を行う意向を発表し、
現在では一部のアカウントで可能となっています。
これにより、
これまで個別に管理していたMeta広告のデータとGA4のデータをあわせて分析
できるようになります。
この連携機能は、
Metaが広告システムの機能拡張を目指す中で行われる重要な機能の一つです。
FacebookやInstagramといったMeta広告の配信データを、
GA4という分析ツールと組み合わせることで、
広告クリックからコンバージョンまでの一連の流れをより詳細に追跡し、
より精度の高い広告効果測定が出来るようになります。
※参考:Meta キャンペーン最適化のアップデートにより広告主のパフォーマンスを改善2024年8月14日
2. Meta広告とGA4の連携メリット
Meta広告とGA4を連携させるメリットは主に下記のようなものがあります。
2-1. 広告効果の評価がより正確に
連携により、
Meta広告の配信データとGA4のウェブサイト解析データを統合的に分析
できるようになります。
従来のMeta広告単体での効果測定では把握しきれなかった、
広告クリック後のユーザー行動や、
コンバージョンに至るまでのプロセスを可視化できます。
また、
GA4の拡張コンバージョンを活用すると
Googleのファーストパーティデータを使用して
コンバージョン測定の精度を高めることができるため、
より正確な広告効果の評価に繋がります。
※参考:Google [GA4] ファーストパーティ データを使用して持続可能で正確な測定を実現する2025年6月閲覧
2-2. 広告クリック後のユーザー行動分析
GA4の解析機能を活用することで、
Meta広告経由でサイトに訪問したユーザーの詳細な行動分析が可能になります。
具体的には、
ページ滞在時間、直帰率、セッション内でのページ遷移パターン、
コンバージョンまでの経路などが分析できます。
この情報により、
どのような広告クリエイティブやターゲティング設定が、
質の高いトラフィックを生み出しているかを把握できます。
また、
コンバージョンに至らないユーザーの離脱ポイントを特定し、
ランディングページの改善や広告配信戦略の最適化に活用できます。
3. Meta広告とGA4の連携方法
Meta広告とGA4の連携は、以下のステップで実施できます。
連携作業を始める前に、
連携したいGA4が紐づいているGoogleアカウントでログインしておくと
スムーズに進められます。
連携が可能な権限を持っているかどうかも確認しておきましょう。
連携方法
➀Metaの広告マネージャから「イベントマネージャー」にアクセス
➁イベントマネージャーの左側メニュー →「パートナー連携」を選択
➂「アナリティクス」セクション →「Google Analytics」をクリック
④「開始する」をクリック
➄内容を確認後、チェックボックスにチェックを入れる →「次へ」をクリック
➅画面の指示に従ってGA4のプロパティやイベントなどを設定して完了
連携テストと確認
設定完了後、テストコンバージョンを実行し、
データが正しく連携されているかを確認します。
GA4のレポート上でMeta広告からのトラフィックや
コンバージョンが正しく計測されていることを確認してください。
また、連携完了までには時間がかかる場合があるため、
設定後は少し時間を置いてからデータの確認を行うことをお勧めします。
4. Meta広告とGA4の連携時の注意事項
連携を進める際には、
以下の重要な注意点を把握しておく必要があります。
- データ計測の相違について
- プライバシー規制の影響
- データの解釈と活用
データ計測の相違について
Meta広告とGA4では、
コンバージョンの計測ロジックが異なるため、
コンバージョン数が完全に一致しない可能性があることを理解しておきましょう。
プライバシー規制の影響
Googleが進めているサードパーティCookieの段階的廃止により、
将来的にはデータ計測の精度に影響が出る可能性があります。
特に、
長期間の購買検討期間を要する商材については、
カスタマージャーニー全体の追跡が
困難になる可能性があることを考慮しておく必要があります。
※参考:Google Chrome でのサードパーティCookie のサポート終了に関するよくある質問 2025年6月閲覧
データの解釈と活用
連携によって得られるデータを適切に解釈し、
マーケティング戦略に活用するためには、データの相違点を理解した上で、
両プラットフォームのデータを補完的に活用する視点が重要になります。
5. まとめ
Meta広告とGA4の連携により、
ユーザー行動や広告成果に関するデータをより多角的に把握できるようになるため、
広告効果の測定精度が高まることが見込まれます。
ただし、
連携にあたってはデータ計測の仕組みやプライバシー規制の影響を正しく理解し、
データを活用することが重要です。