LINEでは、さまざまな形式の広告が用意されており、効率的なマーケティングを展開できるようになっています。ダイナミック広告は、ユーザーに合わせて表示させることができるため、特に高い効果が期待できる手法です。
この記事では、ダイナミック広告について、メリット・デメリットや配信面などを解説していきます。
現在ダイナミックの活用を考えている方や、概要について気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.LINEダイナミック広告とは
画像引用:LINE Dynamic Adsを利用する|LINE for Business
もともと、ダイナミック広告は、ユーザーによるサイト訪問などの履歴情報を元にして、独自の広告を表示させる手法です。
LINEダイナミック広告は、LINEのタイムラインやニュース配信面などに掲載されるダイナミック広告を指しています。
詳しいメリットは後述しますが、パーソナライズされた動的な広告掲載や、プロスペクティング配信※1によって新規顧客の発掘も可能です。
※1プロスぺクティング配信:あるオーディエンスに類似したユーザーに広告を配信出来る配信メニュー
2.LINEダイナミック広告で配信出来るオーディエンス
いかのようなオーディエンスに向けて配信をすることができます。
様々なターゲットに配信が出来るようになっていますが、「ウェブトラッフィック」~「LINE公式アカウントの友だち」までは一度何らかの接点があるユーザーへのアプローチとなり、類似とオーディエンスを指定しない場合は新規顧客へのアプローチになります。
オーディエンスを指定しない場合の配信は、2022年の12月にアップデートがなされ、配信が出来るようになりました。
画像引用:LINE Dynamic Adsを利用する|LINE for Business
2.LINEダイナミック広告のメリット
LINEダイナミック広告のメリットとしては、以下3つが挙げられます。
・パーソナライズされた広告を動的に配信可能
・LINEならではのクロスターゲティングが可能
それぞれ解説していきます。
2−1.新規獲得もできる!プロスペクティング配信が可能
リマーケティングによって顕在層に対して訴求を図れるLINEダイナミック広告ですが、プロスペクティング配信と呼ばれる手法によって、潜在層へのアプローチも可能です。
プロスペクティング(prospecting)は、英語で「探鉱」を意味する言葉であり、マーケティングでは潜在顧客の発掘を指しています。
サイトに訪問したことがないユーザーであっても、ダイナミック広告の配信対象と類似度が高いと判断されれば広告が配信されます。
ユーザー属性や行動履歴をもとに類似ユーザーを判別するため、高い確率でアクションを起こしてくれるでしょう。
2−2.パーソナライズされた広告を動的に配信可能
ダイナミック広告の特徴として、ユーザーごとにパーソナライズされた広告を配信できます。
特定の商品を閲覧・購入した履歴を元に広告が掲載されるため、興味関心にマッチした訴求が可能です。
ある商品の情報を無差別に閲覧させる広告よりも、ユーザーがクリックする可能性が高いため、コンバージョンに繋がりやすい点がメリットです。
2−3.LINEならではのクロスターゲティングが可能
LINE広告では、クロスターゲティングを活用できることも利点として挙げられます。
クロスターゲティングは、LINE内でのサービスで取得したデータを横断して活用できる機能のことです。
LINE公式アカウント・LINEポイントADなどで友達追加したユーザーや、メッセージを開封した人物をターゲティングできます。
商品への理解が深まっている状態のユーザーに配信できるため、購買へ効率的に繋げられるでしょう。
3.LINEダイナミック広告のデメリット
LINEダイナミック広告には、以下2つのようなデメリットも存在しています。
・配信までに工数がかかる
実際にサービスを利用する場合、デメリットも確認してどんな対策をするべきなのか把握しておくことも大切です。
それぞれ解説していきます。
3−1.成果を上げやすい業種が限られている
ダイナミック広告は、ユーザーの行動に合わせて動的に配信されるため、商品が豊富な業種の方が向いています。
例として挙げると、アパレルや不動産、ホテルなどです。
掲載できる商品が少ない業種の場合、広告のパターンが限られてしまい、ダイナミック広告の機能を活かしきれません。
現在活用を検討している方は、自社サービスとダイナミック広告の相性を確認しておきましょう。
3−2.配信までに工数がかかる
ダイナミック広告は、配信までに一定の工数がかかる点もデメリットです。
実際に掲載するには、商品についてのデータを準備したり、タグの設置を行ったりする必要があります。
特に、ダイナミック広告では、ユーザーを識別して機械学習を促進するために、タグが欠かせない要素です。
タグの活用には、プログラミング言語に関してある程度の知識が求められます。
クリエイティブの作成などの他にも、ITリテラシーが必要になるため、工数がかかりすぎる場合は外注するのも一つの手です。
4.LINEダイナミック広告の配信面
LINEダイナミック広告の配信面は以下の通りです。
・LINEショッピング
・LINEポイント
・LINEマンガ
・LINE NEWS
・LINE BLOG
・トークリスト
・LINE広告ネットワーク
配信フォーマットは下記になります。
画像引用:LINE Dynamic Adsを利用する|LINE for Business
LINEは、国内において、主にチャットを目的として多くのユーザーに活用されていますが上記のように関連したサービスも多く展開しています。
さまざまな層が日頃から使用しているため、ターゲットに合わせて最適な配信先を選ぶことが可能です。
5.LINEダイナミック広告の出稿方法
LINEダイナミック広告を配信したい場合、以下の手順を踏む必要があります。
画像引用:LINE Dynamic Adsを利用する|LINE for Business
前述したように、タグやフィードの設置で工数が必要になるため、利用を検討している場合は、スケジュールに支障が出ないようになるべく早く行動に移しましょう。
運用に詳しい広告代理点などに相談することをお勧めします。
6.LINEダイナミック広告で大切なポイント
LINEダイナミック広告で大切なポイントは以下2つが挙げられます。
・商品フィード
効率的な配信ができるように、それぞれ確認しておきましょう。
6−1.LINE Tag
LINE Tagは、ダイナミック広告でWeb計測をする際に必要になります。
以下3つの種類が存在するので、それぞれの内容について確認しておきましょう。
LINE Tagを活用することで、ユーザーが閲覧したサイトや購入した商品の情報を取得することが可能です。
なお、階層が深いページだけでなく、浅い場所にも設置することで、オーディエンスの幅を広げてリターゲティング可能な対象も大きくできます。
6−2.商品フィード
LINEダイナミック広告を活用する際、LINE Tagだけでなく、商品の元データとなる商品フィードも準備する必要があります。
登録されたデータを参照してクリエイティブが自動生成される仕組みです。
LINEダイナミック広告では、不動産・eコマース・ホテル・ツアーなど、業種ごとにテンプレートが用意されています。
入力項目に漏れがないようにすることで、機械学習が進みやすくなり、精度も高まりやすくなるでしょう。
商品フィードのアップ方法については下記の手順になります。
①LINE広告管理画面上のメニューを選択し、「商品カタログ」を選択します。
②商品フィードを入力し、保存すれば完了です。
7.まとめ
いかがでしたか?
LINEダイナミック広告は、ユーザーの行動に合わせて、最適な広告を配信できる手法です。サイトへの訪問や商品購入などのアクションをとったユーザーはもちろんのこと、プロスペクティング配信によって新規顧客の開拓もできます。
メリットが豊富にありますが、成果が見込める業種が限られている点や、配信までに工数がかかる点には注意しましょう。
LINE Tagや商品フィードの設定も必要になるため、事前に適切な方法を確認しておくことが大切です。
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