Infinity-Agent Lab
マーケティング
中級者以上の教科書
お取り引き企業

【広告担当者必見】iOS15の新機能がマーケターに与える影響について解説

更新日:2022年09月09日

【広告担当者必見】iOS15の新機能がマーケターに与える影響について解説

※この記事は2022年9月9日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

iOS 15のアップデートが2021年の12月13日にリリースされましたが、マーケティング業界ではどのような影響があるのかについて注目が集まっています。

しかし、広告担当になったばかりの人や、これからマーケティングを学んでみようと考えている人の中には、まだiOSのアップデートが与える影響について十分に理解できていない人もいるでしょう。

本記事では、iOS 15のアップデートがマーケティング業界に与えることについて具体的に解説していきます。

アップデートによって実際にどんな影響があって、どんな対策が必要なのか知りたいと考えている人は、ぜひご一読ください。

IOS15のマーケティングの影響について知る前に、まずはiOSとITPの基本的な情報についておさらいしておきましょう。

・IOSの意味
・ITPの意味
・ITP問題

上記3つの情報について、具体的に解説していきます。

1ー1.iOSの意味

iOSは、Appleが販売している基本ソフトウェアで、コンピューターを動かすうえで重要な役割を持っておりオペレーティングソフトウェアとも呼ばれています。

世界中でiPhoneなどのApple製品を使う人が増えたため、iOSも爆発的に増えました。なお、iOSはマルチタスク管理やメモリ管理を行ってくれるため、iPoneを持っていたとしても、iOSがないと基本的に何もできません。

1ー2.ITPの意味

ITPは Intelligent Tracking Preventionの略称で、Appleが提供しているプラウザであるsafariに搭載している機能です。

ITPはユーザーの保護を目的としているため、ユーザーの行動をトラッキングするのを防いでくれます。

日本ではsafariの利用率が60%を占めているため、ITPに変更が及ぶことで、データ収集が十分に行えなくなる可能性があります。

参考:【2021年10月】日本とグローバルのWEBブラウザシェアランキング(PC・モバイル) ー  SHIFT ASIA

ITPについて詳しく知りたい方は【最新】3分で分かるITP2.3|広告マーケ担当者が知っておきたいことまとめをご覧ください!

 

1ー3.ITP問題とは?

ITPはアップデートが複数行われており、徐々に内容が厳格化されてきています。

最近では、Javascriptを用いたcookieの有効期限が1日まで短縮されたり、ローカルストレージの制限も行われました。

特に、3rd Party Cookieを使ったリターゲティング広告は大きな打撃を受けています。今後さらに規制が強まっていく中で、他のマーケティング手法にも影響が及ぶのではないかと懸念されているのです。

2.iOS15の影響|メールプライバシープロテクション

iOS15にアップデートされる内容の中でも、マーケティング業界にとってはメールプライバシープロテクションの影響が大きいです。

したがって、本記事ではメールプライバシープロテクションの影響について、具体的に解説していきます。

2−1.関連づけがされなくなる

メールプライバシープロテクションは、送信者に知られないようにIPアドレスを隠す機能です。メールプライバシープロテクションを用いれば、他のオンラインアクティビティなどに関連づけがされないようにできます。

iOS15をアップデートしたあとは、ユーザーがAppleメールを開くと、メールプライバシー機能を使うかどうかの選択項目が表示されるようになります。

なお、Gmailや会社のドメインに関わらず、Appleメールから開いた全てのメールに影響しますが、Appleデバイスで使用しているアプリには影響しません。

2−2.開封率を正確に測れない

メールプライバシープロテクションが実装されると、メルマガの開封率が正確に測れなくなるでしょう。

元々、メールの開封率は、HTMLに組み込まれた小さな画像を追跡して計測します。

メールプライバシープロテクションによって、組み込んだ画像が事前に読み込まれるため、本来読んでいないはずのユーザーもカウントしてしまいます。

結果的に、Appleのユーザーの開封率が上昇し、正確な数値が測れなくなるのです。

3.メルマガ配信において注目すべきポイント

メルマガ配信を行うときに実際に開封率が分からなくなった場合、参考にすべきポイントは他にもあります。

具体例として挙げると、メルマガ配信において注目すべきポイントは以下の4つです。

・クリック率
・ヒートマップ分析
・アクセス状態の把握
・配信停止率・オプトアウト

3−1.クリック率

もしも、Webサイトへのリンクをメルマガ本文に記載しているのであれば、クリック率の確認が必要です。クリック率が高いのであれば、読者の関心が高いコンテンツとして問題ないと判断できます。

しかし、クリック率が低い場合は、読者の関心が低いため、本文を作り替える必要があるでしょう。

3−2.ヒートマップ分析

クリック率は、ヒートマップ分析を用いることで、より深い考察ができます。なぜなら、ヒートマップ分析を使うことで、コンテンツ内でのスクロールマップやクリックマップを色分けで確認できるからです。

メール内のどのコンテンツが最もクリックされたのか可視化できるため、クリック率の改善を行う際は大いに役立つでしょう。

ヒートマップ分析について詳しく知りたい方はLPの改善でCVRアップ?ヒートマップを使った分析・改善方法をご覧ください!

3−3.アクセス状態の把握

メルマガは、読んでもらうことが最終的な目的ではなく、会員の増加や購入を促進するために用いられます。

したがって、メルマガからのアクセスが、他のキャンペーンや流入経路と比べるとどうだったのか検証していく必要があるでしょう。

アクセス状態の把握は、分析のツールを用いることで効率化できます。

ちなみに、当社ではGoogle Analyticsの機能と連携しているためメルマガからどれだけのアクセスがあったのか、他のキャンペーンとの違いなどがわかるようになっています。

3−4.配信停止率・オプトアウト

メルマガには、読者が購読停止を行う方法について明記する必要があり、配信停止用のリンクをページの一番下に設置することが多いです。

配信停止用のリンクを設けることで、リスト全体からどれだけの人が配信停止したのか確認できます。

配信停止の割合が少なければ問題ありませんが、多い場合はニーズに応えられていない可能性が高いため、メルマガの内容を見直す必要があるでしょう。

4.【補足】iOS15のメール関連機能

iOS15のメール関連機能は、以下のように他にも存在しています。

・プライベートリレーのアップデート
・Hide my Email機能

それぞれどのような機能で、マーケティングにはどのような影響があるのか確認していきましょう!

4−1.プライベートリレーのアップデート

プライベートリレーのアップデートにより、 Safariを利用している際に、位置情報を推測するためのIPアドレスを隠すことができます。

位置情報をセグメント条件にしてメルマガ配信を行っている場合は注意が必要です。

4−2.Hide my Email機能

iOS15にアップデートされたあと、 iCloud+を利用しているとHide my Email機能が設定可能です。

Hide my Email機能を用いると、アップル側で生成したランダムなアドレス(バーナーアドレス)を使ってメルマガなどに登録ができます。

バーナーアドレスを用いると、ユーザーが簡単にアドレスを削除できるようになるため、メルマガ配信にも影響する可能性があるでしょう。

5.まとめ

いかがでしたか?

Appleの製品は、世界でも大きなシェアを獲得しているため、アップデートに注目が集まることは必然的です。これまで、iOSのアップデートは複数回行われてきましたが、内容によってはマーケティング業界に多大な影響を及ぼしています。

特に、今回のiOS15へのアップデートでは、メールプライバシープロテクションの機能が実装されるため、メルマガ配信への影響が予想できるでしょう。

配信しているメルマガの開封率が分からなくなったとしても、クリック率や配信停止率などを用いて、適切な判断を下すことが重要です。

また、今回のアップデートでは、他のメール関連機能も追加されているため、合わせて確認しておきましょう。

この記事を書いた人

インフィニティエージェントラボ編集部です。 媒体最新の情報やマーケティングコンテンツを更新中です!

Category  / 目的のカテゴリから読みたい記事をチェック!

Return Top