
2022年7月にGoogleアセットライブラリという機能が追加されました。
Googleアセットライブラリでは、
Google広告で運用する画像や動画といった広告クリエイティブを一元管理することが可能
です。
これにより、
広告出稿の際に毎回ローカルフォルダなどから素材を探してアップロードする必要が軽減でき、
入稿作業をスムーズに運用することができます。
とはいえ近年できた機能であるため、
概要や使い方など正しく把握していないWeb担当者も多いのではないでしょうか?
本記事では、
Googleアセットライブラリの概要から、活用するメリット、操作方法など、
ポイントを中心に紹介していきます。
1. Googleアセットライブラリとは?
Googleアセットライブラリは、
Google社から2022年7月22日に新機能として発表された、
Google広告向けの管理効率化ツールのことを指します。
アセット(asset)とは、
資産や資源といった意味を持ち、これを保管できるライブラリが
Googleアセットライブラリとなります。
Webの運用型広告を行う場合、
ユーザー動向や競合他社の傾向などを把握したり、
定期的に広告クリエイティブを見直しながら、
費用対効果を高めていく必要があります。
その際、
広告クリエイティブを毎回ローカルフォルダからアップロードして
入稿手続きを行うことは、手間や時間がかかり非効率な作業でした。
Googleアセットライブラリでは、
Google広告のアカウント単位で広告クリエイティブとして活用する画像や動画などの素材を
管理画面上に一元管理することができます。
このGoogleアセットライブラリは、
アプリ、ディスプレイ、ローカル、P-MAXの各キャンペーン、一部の広告表示オプション
で利用することが可能です。
これによって、
毎回ローカルフォルダから素材を抽出する必要がなくなるため、
入稿の手間を軽減し、効率的にGoogle広告の運用を行うことができます。
なお、
Googleでは近日中にGoogleドライブのアカウントから
Google広告に直接画面や動画などの素材を取り込むことができるといわれており、
そうなればより一層Google広告の運用効率を高めることが期待されています。
2. Googleアセットライブラリを活用するメリット
続いて、
Googleアセットライブラリを活用するメリットについて紹介していきます。
Googleアセットライブラリは、
Google広告の運用効率化につながるツールとなりますが、
それ以外にも以下のようなメリットがあります。
2-1. 様々な広告クリエイティブ用素材の集約化
Googleアセットライブラリでは、
Google広告で活用する様々な広告クリエイティブや、それに付随する画像や動画などの
素材を一カ所に集約して管理することが可能です。
Google広告の中でも、
ディスプレイ広告やリマーケティング広告など様々なメニューが存在します。
これらに対して同様の広告クリエイティブを転用するケースも少なくありません。
その際に、
別々のフォルダやローカルなどで管理していると、
毎回対象の素材を探して入稿していくのは手間がかかります。
このような手間をGoogleアセットライブラリにて一元管理することで、
工数や時間を大幅に短縮し効率化につなげることができます。
2-2. 必要な素材をすぐに発見することが可能
Googleの運用型広告は、
日々ユーザー動向や競合他社の状況を確認しながら
最適な広告クリエイティブを訴求していく必要があります。
そのため、
入稿タイミングが遅れることで大きな機会損失につながる可能性も起こり得ます。
Googleアセットライブラリでは、
管理している全ての広告クリエイティブや素材を、
名前やタイプ、コンテンツなどで簡単に見つけ出すことが可能です。
また、
自社の目的などに応じて管理しているフォルダやサブフォルダなどを分類したり、
名前を変えて並べ替えることもできます。
そのため、
必要な情報をすぐに見つけ出し、入稿することで
効率良くGoogle広告の運用につなげることが可能です。
2-3. 広告クリエイティブの再利用も簡単に可能
Googleアセットライブラリは、
簡単な操作で広告クリエイティブや素材をアップロードすることができます。
対象の素材を選び、管理画面からフローティングアクションボタンを1回クリックするだけで
Googleアセットライブラリに格納することが可能です。
一度アップロードした素材は、
様々なGoogle広告に再利用することができるため、
毎回その都度アップロードする手間がかかりません。
GoogleアセットライブラリからGoogle広告へスムーズに入稿作業につなげられる点は、
業務効率化という面で大きな魅力の一つです。
3. Googleアセットライブラリの設定方法
次に、
Googleアセットライブラリの設定方法について紹介していきます。
Googleアセットライブラリでは、
Google広告の広告グループ単位ではなく、アカウント単位で管理運用することができます。
具体的な手順については以下の通りとなります。
また、
Googleアセットライブラリにアクセスする方法と削除する方法についても
以下に手順を紹介します。
3-1. Googleアセットライブラリの設定方法
① Googleアカウントにログイン → 左側メニューから「ツール」を選択
②「共有ライブラリ」→「アセットライブラリ」を選択
③「+新規」ボタンをクリック → 追加したい項目を選択
④ 項目に沿って必要な情報を入力
⑤ 対象の広告クリエイティブや画像、動画などの素材を選択しアップロード
なお、
Google広告で使用できない素材は、アップロードすることは可能ですが、
Googleアセットライブラリではサポートされていないため注意が必要です。
3-2. Googleアセットライブラリから素材を削除する方法
Googleアセットライブラリでは、
一度アップロードした広告クリエイティブや素材をいつでも削除することも可能です。
具体的な手順は以下となります。
① Googleアカウントにログイン → 左側メニューから「広告とアセットツール」を選択
②「アセット共有ライブラリ」から「アセットライブラリ」を選択
③ 削除するアセットを選択 →「削除」をクリック(複数選択可)
4. Googleアセットライブラリでできること
最後に、
Googleアセットライブラリでできることについて紹介していきます。
メリットや設定方法の中でも一部紹介した内容以外にも、
Googleアセットライブラリでは業務効率化を図るだけでなく様々な対応を行うことが可能
です。
4-1. テンプレートを活用した動画作成
Googleアセットライブラリには、
Googleのベストプラクティスが適用された広告用動画作成のテンプレート
が用意されています。
このテンプレートを活用することで、
テキストや画像、カラーなどの必要事項を入力するだけで
簡単に動画の広告クリエイティブを作成することが可能です。
BGMなども選択できるため、YouTubeなどで広告を運用している場合には、
そのまま作成した広告クリエイティブを入稿することもできます。
4-2. 作成した動画の編集
また、
YouTubeからアップロードしたり、
Googleアセットライブラリ内で作成した動画をそのまま編集することも可能です。
新たにナレーションを追加したり、短く編集することで
ショート動画として広告展開することもできます。
現在、ナレーションは日本語に対応しており、
Googleのテキスト読み上げ技術を利用し、好みの声を選択するだけで追加が可能なため、
動画クリエイティブの効果を高める上でも活用することができます。
5. まとめ
Googleアセットライブラリは、
Google広告の運用効率を飛躍的に向上させる上で欠かせないツールとなります。
入稿までの手間や時間がかかりすぎると、大きな機会損失につながりかねません。
煩雑した管理を防ぎ、スムーズなGoogle広告の運用を行うために、
多くの企業が導入・活用しています。
2022年7月に搭載されたばかりの機能のため、まだまだ追加改善される可能性もあります。
今回紹介した内容も参考に、
今のうちからGoogleアセットライブラリを効果的に活用していきましょう。